ショートなので読みやすくていいですね。ゾワっとする話もあるけど今、生きているなら頑張れるって前向きな気持ちにさせられる本だった。不思議。

一昔前に比べれば、ジェンダーについてはだいぶ寛容されているとは思う。だが、やっぱり偏見を持った人はなくならないのも事実。今は多様性の時代というけれどまだまだ曝け出すのは怖いと思うから難しいね。自分のことが恥ずかしくもどかしくなり嘘を重ねてきた鳴海の成長が見逃せない。

町田さんの作品にはいつも泣かされる。安珠の真っ直ぐさがとても心地よく彼女に救われている人たちが多くいるだろうと容易に想像がつく。老人が、とても優しくまた弱い人でありずっと過去に囚われ続けている。いろんな人の視点で描かれていてとても素敵な物語で秀逸でした。

ショートなので読みやすくていいですね。ゾワっとする話もあるけど今、生きているなら頑張れるって前向きな気持ちにさせられる本だった。不思議。