ネタバレアマチュア劇団員とその周囲の人々のメールなどでのやり取りでお話が進んでいく。【⚠️ネタバレ】事件があった後に話している劇団員外の2人のメッセージは、メールだけの推力に過ぎないから事件の真相ではないのかな？と思ったらまさかのそこが解答でした。3人組の泥棒が劇団のボスとその息子かと思っていたのも間違っていたし、代理ミュンヒハンゼン症候群も言われてみたらヒントはあったかくらいだったし推理出来ず。最後見えないはずのサムが見える怖さと、次の執着先を見つけたイザベルへの怖さと味の違う怖さがあって面白かったです。

ネタバレ三部作の完結。解説にもある通り、読み終わった後に遠い所に来てしまったと思わせる作品でした。【⚠️深刻なネタバレ】たしかにマックスは性暴力という罪を犯し、無罪判決を受けてはいるけど、だからと言って殺人の罪を着せるのは違くない？ピップも事件について調べていて被害者は友達、配信もしていたってこともあるけど、それにしても当事者でもないのにそこまでマックスを恨む原動力はどこから？後書きにある通り作者が性暴力への検挙率を嘆いてるからなんだろうけど、それと罪を着せるのは別だよなという気持ちが強くて腑に落ちませんでした。