株式投資を題材に扱っているとのことで手に取りました。羽田圭介さんの著者は初読でしたが、文体や表現が馴染みやすく、すらすら読めました。ただし、株に関する知識がないと退屈に感じるかもしれず、読む人は選びそうです。また、株にのめり込んでいる主人公のため、株価の乱高下などで相手を懲らしめるのかと勝手に期待してましたが、作品を通して株は副菜的な扱いに留まり、傭兵を雇う等、体当り的でした。ネットや情報社会の現代で、好きな物だけを享受する視野が狭い「大衆」に警鐘を鳴らすテーマで私自身も大衆であることを肝に銘じたいです。

株式投資を題材に扱っているとのことで手に取りました。羽田圭介さんの著者は初読でしたが、文体や表現が馴染みやすく、すらすら読めました。ただし、株に関する知識がないと退屈に感じるかもしれず、読む人は選びそうです。また、株にのめり込んでいる主人公のため、株価の乱高下などで相手を懲らしめるのかと勝手に期待してましたが、作品を通して株は副菜的な扱いに留まり、傭兵を雇う等、体当り的でした。ネットや情報社会の現代で、好きな物だけを享受する視野が狭い「大衆」に警鐘を鳴らすテーマで私自身も大衆であることを肝に銘じたいです。

久々の言葉屋で、久米さんと詠子の優しい言葉の世界に浸りました。が、そんな読者の思いは他所に、詠子は自身の心境と乖離した言動に振り回されてばかりで、どんどん負のスパイラルを駆け降りて行きます。読おじさん…。一夏のイタリア旅行は新たな出会いが広がり、優しい思い出と共に今後の支えになってくれるはずです。次巻、10巻が最終巻とのこと、こんなに優しい詠子をおばあちゃん、しぃちゃん、みんな助けてあげてと祈るばかりです。