法務局に勤める薫子は突然亡くなった最愛の弟の遺言を執行すべく、弟の元恋人で料理人のせつなに会うが、遺産の受け取りを拒否される。弟のために説得を続けるうちに、アルコール漬けの日々を送っていることを知られた薫子はせつなに誘われ家事代行サービス「カフネ」のボランティア活動を手伝うことに…。登場人物のキャラが全部立っていて面白かった。食べることは大事。卵味噌作ってみよっと。

ムーミン以外のフィンランド作品って読んだことなかったなぁ、と手にとる。男性立ち入り禁止のセラピーセンター〝ロースベリ館〟の主であるセラピストが雪深い森で寝間着姿のまま死体で発見される。当時、館に滞在していたのは訳ありの女性ばかり…。巡査部長マリア・カッリオを主人公にシリーズ化されており、本作が邦訳一作目。30年前の作品なので、さすがに今はこんなことないだろうなってハラスメントもあったけれど、なかなか興味深かった。キリスト教の諸派のひとつレスタディウス派なんていうのも初めて知ったし。推理の糸口賞受賞作。

法務局に勤める薫子は突然亡くなった最愛の弟の遺言を執行すべく、弟の元恋人で料理人のせつなに会うが、遺産の受け取りを拒否される。弟のために説得を続けるうちに、アルコール漬けの日々を送っていることを知られた薫子はせつなに誘われ家事代行サービス「カフネ」のボランティア活動を手伝うことに…。登場人物のキャラが全部立っていて面白かった。食べることは大事。卵味噌作ってみよっと。

ドラマも気持ち悪かったけど、原作はもっと気持ち悪かった。人を操る人っているよね。アマプラ無料本。

罪を犯した〝本当は良い子〟の少年たち。と言われても、１年半で少年院を出て〝のうのうと生きている〟加害者に目には目をと考えた被害者の母親の気持ちはすごくわかる。加害者が償う気持ちに至ったときに、どういう償いができるのか…。いろいろ考えさせられた。

いつも画板をぶら下げており、刑務所帰りだという噂もある謎の老人になぜか興味を惹かれた女子高生の安珠は、祖母や町の老人に〝絵描きおじいさん〟のことを訊いてまわるうちに…。どの章もどの老若男女もていねいに描かれていてよかった。久々にうるっとしながら、ごちそうさまでした。