「記憶屋ジョニイ」にはこういうサイバーパンクでしか得られない養分があると思います。序文の「負け犬や、博奕打ちや、精神障害者や、社会から見捨てられた者や、狂人からなる海賊一味」がキャラクターだからこそのアウトロー感がその面白さを増しているのかもしれない。対戦ゲームが好きなら「ドッグファイト」のキラキラせず、対戦ゲームで人生にそれしかない勝利を掴もうとするどす黒く己に忠実な様が良いです。

「記憶屋ジョニイ」にはこういうサイバーパンクでしか得られない養分があると思います。序文の「負け犬や、博奕打ちや、精神障害者や、社会から見捨てられた者や、狂人からなる海賊一味」がキャラクターだからこそのアウトロー感がその面白さを増しているのかもしれない。対戦ゲームが好きなら「ドッグファイト」のキラキラせず、対戦ゲームで人生にそれしかない勝利を掴もうとするどす黒く己に忠実な様が良いです。

良書。気がつけばスマホが手放せなくなっているならば軽度の中毒症なので読んだ方が良いです。何事も使い方が大事なので、本書の演習は出来る範囲でやっています。『スマホ脳』とほぼ同じですが、こちらはやや実践的だと思います。いくつか関連の本も紹介されているのもいいです。

感情の洪水に安い正義感がくっついた話は肌に合わず、読んでいて疲れました。

荒唐無稽で軽快でメタ的で予想できない話が続く独特の世界でした。同人誌っぽいけど、商業誌になる何かがあって、それが本書のパワーなのだと思います。でもそれが私には合わず、そのあまりの状態に読んでいて疲れました。なんといいますか、「新井素子だなぁ」という感じです。

子どもたちの熱量がしがらみある大人たちを動かし、ガッカチチウ（学校・家庭・地域・地球・宇宙）をしていく様が面白い良い小説でした。