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2024年3月の読書メーターまとめ

lily
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感想・レビュー
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ナイス
203ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • kashrir

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

lily
絶海の孤島に集められた10人の男女が、イギリスのマザーグースになぞらえて一人一人殺害されていき、生存者は一人もいなくなる…。『春にして君を離れ』に続きアガサ・クリスティーの代表作を今更ながら一気読み。いやー、ハラハラドキドキの展開に伏線回収もばっちりで面白かった。名著は色褪せない。「はっきり目に見える危険なら恐れなかった。恐ろしいのは理屈に合わない、訳のわからない危険だ。」
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

lily
絶海の孤島に集められた10人の男女が、イギリスのマザーグースになぞらえて一人一人殺害されていき、生存者は一人もいなくなる…。『春にして君を離れ』に続きアガサ・クリスティーの代表作を今更ながら一気読み。いやー、ハラハラドキドキの展開に伏線回収もばっちりで面白かった。名著は色褪せない。「はっきり目に見える危険なら恐れなかった。恐ろしいのは理屈に合わない、訳のわからない危険だ。」
が「ナイス!」と言っています。
lily
「だれも「いいね!」を押さないような小さな声を起点に、ぼくは自分の仕事をはじめたい。」たった一人で夏葉社という出版社を立ち上げた著者の仕事論兼人生論。「未来がない」と言われて久しい出版業界で、一対一の手紙のような本を、顧客の顔が見える仕事を模索する著者のスタンスに深く共感する。効率化で見えなくなった影に光を当てる一冊。「スマートフォンで注文した商品は、誰かが汗をかいて仕分けし、誰かが小走りで持ってきてくれるから、早くて便利なのだ。商品が安いというのは、そのぶん、だれかの取り分が少なくなったから安いのだ。」
が「ナイス!」と言っています。
lily
同僚の先生の推薦本。環太平洋造山帯に位置し地殻変動や火山活動が活発な日本と、そうした恩恵を受けた多様な食文化との相関性を論じている。地理学的観点では重厚な解説が続くが、健啖家としてはいかに和食が美味で酒に合うかということがつらつら書かれる。お酒の場でご一緒できれば楽しいだろうなと感じる一冊。①川がゆっくり流れるヨーロッパでは土中の成分が溶け込んだ硬水が多いが、急流が多い日本では成分が溶け込む暇がないため軟水(出汁文化)が多い。②瀬戸内式気候では稲作に不向きで小麦栽培がさかんなため、讃岐うどんにつながった。
が「ナイス!」と言っています。
lily
日本外国特派員協会の記者会見で一躍時の人となり、被害者救済法案制定に尽力した著者が語る半生。統一教会の原理スピーチ大会で全国2位にまでなった優等生の彼女が、文鮮明の生まれた「アダムの国」韓国への献金で貧しい生活を送る日々に疑問を覚えていく。決定打は両親の言葉が教会のフィルターを通した言葉ばかりで、生の言葉がなかったこと。家庭内の問題に向き合うとき、教会にお金を払って霊や奇跡に解決してもらう…その精神性への批判に首肯する。伊藤詩織さんに通じる力強さを感じた。誹謗中傷もあるだろうが、幸せになってほしい。
が「ナイス!」と言っています。
lily
「私たちがやっていた仕事だけではなく、どの人にも、信じた仕事から逃げ出したくなって、道からずり落ちてしまうことがあるのかもしれない。」長く続けた仕事を挫折した主人公(あんまり名前が出てこない…)がニッチな仕事を何度も経ていく中で、自分の仕事観や人生を見つめなおしていく。誰かを監視する仕事、おかきの袋を書く仕事、バスのアナウンス原稿を書く仕事…平積み本で注目していたがいろんなお仕事の体験小説かとおもいきや、ありえない設定も多々あり少しイメージと違った。芸術選奨新人賞、かぁ。
lily
2024/03/12 17:29

おかきの袋を書く仕事とバスのアナウンス原稿を書く仕事はクリエイティブな印象で面白そう。こんなコピーライター的な仕事あったら皆とびつくだろ…

が「ナイス!」と言っています。
lily
安定の面白さを誇るフォレスト出版、今回は住宅営業マン。見るからにブラック臭ムンムンの表紙が物語る厳しい世界。離職率が高く社員教育は二の次。ノルマは無いが「目標」はあり、未達の社員は上司の追い込みを食らう…北朝鮮も真っ青の軍隊式企業である。著者は喜びを感じる場面はあれどほんの一瞬で、忙しさやストレスに病み、次のあてもないまま退職する。家も売却しアパート暮らしとなった著者がささやかながら幸せな生活を過ごしていることを見るにつけ、モーレツリーマンは時代じゃないことがつくづく分かる。◯マホームきついなこりゃ…
が「ナイス!」と言っています。
lily
自己啓発系の本かな…と訝しみながら開いてみたが、中身は素晴らしい名著の一言。ドラマチックでありたい、あっちはこっちとは違う、世界はどんどん悪くなる。人々の中に蔓延るこうした思い込みを様々なデータで痛快に批判していく。先進国と貧困国ではなくレベル1~4で世界を見ること。メディアは常に悪い情報を煽ること。必要以上に恐怖を煽るセキュリタライゼーションに警戒すること。事実を正確に知ることで、冷静に謙虚に世界を見つめることができることを軽快な語り口で教えてくれる。「子供にトンカチを持たせると、なんでも釘に見える」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/10/29(3826日経過)
記録初日
2013/10/29(3826日経過)
読んだ本
1460冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
393782ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
1460件(投稿率100.0%)
本棚
8棚
性別
年齢
39歳
血液型
O型
職業
教員
現住所
大阪府
自己紹介

社会科の教員をしてます。仕事関連の本がメインですが、最近は小説にもハマりだしました。キリスト教を中心とした宗教、貧困問題、心の葛藤を描いた作品などに惹かれます。新書をたくさん読みたい!

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