食べ物が「部品化」しているというのはごもっともだが、その益は非常に大きい。「安全」という概念をもう少し検討しなおした方がいいと思う。また、著者の推計によるとという個所や数字を用いている箇所があるが、推計結果が不透明だし、数字の解釈が非常にミスleadingを誘うような書き方になっている。「寿命は延びたのに健康寿命は短くなっていることを示す」という文字にあてられて、慌てて実際の数字を見たが全くそんなことはない。
また、中国で食品汚染が減らない理由を中国的な合理性に還元させているが根拠薄弱もいいところで、井戸端会議のレベルである。著者にはこれだけ食品添加物が増えている中で先進国でも寿命が延びている理由についてしっかりと説明してほしい。
生まれてから大学卒業までの22年間を大阪で過ごしました。
その後、自動車業界で4年半企画職をしていました。
2022年9月から北京大学大学院で社会学について学びます。
元気な時は分厚い本を、元気がない時は新書を読みます。
分野を問わず、なんでも読みます。
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