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2024年3月の読書メーターまとめ

夏
読んだ本
14
読んだページ
5630ページ
感想・レビュー
14
ナイス
821ナイス

2024年3月に読んだ本
14

2024年3月のお気に入り登録
3

  • マイキー
  • ぶぶ
  • となりのトウシロウ

2024年3月のお気に入られ登録
5

  • マイキー
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  • となりのトウシロウ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

夏
岬洋介シリーズ第一弾にして、このミス大賞受賞作品。春から音楽科の高校に通う予定の香月遥は、ある日火事に遭い、その場で自分だけが助かる。だが全身に酷い火傷を負い、日常生活もままならない状態になってしまった。不幸はこれだけでは終わらず、殺人事件が起き、自分も何者かに命を狙われる。そんななか、彼女はピアノを弾き続ける。岬洋介の教えの下で。ピアノを弾いている描写がもの凄く丁寧で、『蜜蜂と遠雷』を思い出した。ピアノの描写もミステリーも、どちらも手を抜く事なく書き切っている。音楽小説としてもミステリーとしても一級品。
夏
2024/03/03 12:42

★★★★☆

ショースケ
2024/03/03 14:17

積読本にずっとあります💦早く読みたいと思います。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

夏

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:19冊 読んだページ数:6514ページ ナイス数:1039ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/411734/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
14

夏
約4年半ぶりの再読。タイトルの通り、いよいよ春高。清陰高校男子バレー部のメンバーが、春高のセンターコートを目指す。一戦一戦の試合の描写がものすごく丁寧で、文字を追っているだけで、頭の中に試合の映像が流れてくる。清陰高校男子バレー部のメンバーが、他の学校に比べて人数が少ないにも関わらず、一生懸命に試合に勝つことだけを考えて動く姿を見て、胸が熱くなる。新刊を読むために読み始めたこのシリーズの中で、この春高編だけは内容を全部忘れていて、だからまた読むことができて良かった。いよいよ次は待ちに待った新刊。楽しみだ。
夏
2024/03/30 16:10

★★★★☆

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夏
『2.43 清陰高校男子バレー部』のスピンオフ作品。福峰工業などで部活を頑張っている学生たちの短編集。学生時代に部活を頑張っていた経験のある人なら誰しもが共感できる部分が、少なからずこの作品にはあるのではないだろうか。わたしは文化部で、彼らのようにライバル校を意識したりとか、部活内でライバルがいたりとか、たった一勝にこだわったりとか、そういうものとは縁遠い学生時代を送っていたのだが、この本を読むと、ああ、こういう学生生活も良かったなと思う。かと言って自分が運動部で頑張れるとは思えないのだけれど。★★★★☆
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夏
「私たちの生の絶対的条件としては「今、ここ」しか与えられてはいないというのに、なぜ、人はわざわざ遠い場所や時間のことを想うのだろう。」この小説を一言で表すなら、あとがきで茂木健一郎氏が述べているこの言葉ほどピッタリなものは無い。この物語は、1899年、トルコの首都スタンブールに留学中の村田が体験したことによって語られている。1899年という今からは遠く離れた時間や、トルコというここから遠く離れた異国の情景が、ありありと眼前に浮かび上がる。もう戻れないかけがえのない時間を過ごす村田の姿が眩しく、切ない。
夏
2024/03/25 12:05

★★★★★

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夏
ついに春高予選。表紙に清陰の主要メンバーがユニフォームを着たイラストが描かれており、より彼らの姿をイメージしやすくなった。今作も語り手が入れ替わりながら物語が進んでいくのだが、なんと一番初めの話は清陰のライバル校、福峰工業側の話から始まる。福峰工業はここ数年インターハイでも春高予選でも優勝を掻っ攫う強豪校だ。彼らも春高に対しては並々ならぬ思いを向けており、それは清陰に負けずとも劣らない。この本の主役は清陰側だけれど、現実では一人一人に物語があり、それぞれが主役だということが、身に沁みてわかった。★★★★☆
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夏
タイトルの「2.43」とは高校男子バレー全国大会のネットの高さ、2m43cmのこと。物語は主役たちが清陰高校に入る前、福井の田舎の紋代中に灰島が転入するところから動き出す。彼は東京の名門中学でバレーをしていたのだが、そこである問題が起き、紋代中に転入してきた。そしてそこで黒羽と出会う。それが2人の最強タッグの始まり、のはずだった…。語り部を次々に代え、清陰高校男子バレー部の物語は紡がれる。一から十まで青春で、そんな青春を謳歌する彼らが眩しく見える。高校生なんて、生き急いでいるくらいが丁度いいのかも。
夏
2024/03/20 20:28

星4.5

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夏
記憶が消滅していく島で、心に空洞を抱えながら生きていく人達の物語。主人公の母は記憶の消滅が無く、消えてしまったいろいろな物を覚えていたのだが、そのせいで秘密警察に捕まってしまい帰らぬ人となってしまった。島ではいろいろな物が消滅していく。鳥、バラ、そして小説。人々は失った記憶を取り戻すことはない。ただ心の空洞が増えるだけだ。この島の世界観と、小川洋子さんの繊細で静謐な文章と物語が、とても上手く合わさっていて、この小説を唯一無二のものにしている。小川洋子さんはどうしてこんなに素敵な小説を次々に書けるのだろう。
夏
2024/03/18 16:26

★★★★★

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夏
一つの肉体に共棲する双子、メルヒオールとバルタザールの転落の物語。一つの肉体に二人の人間が棲んでいるという奇怪な設定だが、すぐに物語に引き込まれて、その奇怪さにすぐ慣れてしまった。舞台はウィーン。丁度ナチスが台頭している時代。その辺の歴史も丁寧に描かれており、双子の奇怪さとその時代の暗さがとても合っている。これが著者のデビュー作とは恐れ入る。このような該博な知識をどこで手に入れたのだろう。最後まで読んだ時、表紙の「ET IN ARCADIA EGO」の意味がわかり、物語として本当に良くできていると思った。
夏
2024/03/12 14:26

★★★★☆

マサキチ黒
2024/03/13 11:26

新潮文庫版(笑)

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夏
大江健三郎賞受賞作。世界でも評価の高い作品。スリ師の僕が、かつて仕事を共にした木崎と再会し、あろうことか彼の依頼を引き受けてしまうというストーリー。僕はもういなくなってしまった人のことを何度となく思い出しながらスリ師として生活している。そして新たな絆になりそうな予感を伴う人々とも出会う。その一つ一つがなぜか切ない。あとがきで著者がこの小説のことを「残酷な運命の中で生きる個人の抵抗を書いた物語」だと形容している。この小説の僕のように、どうにもならないところでもがいている人々はたくさんいるのかもしれない。
夏
2024/03/10 15:23

★★★★☆

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夏
約9年ぶりの再々読。個性溢れる4人の銀行強盗たちが、別の強盗にお金を奪われ、なんと死体までも見つけてしまう。彼らはお金を奪った奴らに一泡吹かせることができるのか。久しぶりに読んだので内容は全て忘れていたのだが、それでも先の展開が読めてしまうところがあるのが残念。これが伊坂幸太郎さんの作品じゃなければ自分の中でもっと評価が高いかもしれないが、わたしは伊坂幸太郎さんの作品が大大大好きなので、どうしても他の伊坂作品と比べてしまい、評価が低くなってしまう。もちろんこの作品も面白い。だけど他の作品の方が好きなのだ。
夏
2024/03/10 11:43

★★★★☆

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夏
『紅蓮館の殺人』の続編。前作で探偵としての意義を見失ってしまった葛城は、学校にも来なくなってしまう。葛城を心配した田所と、田所の友人三谷が赴いたのは、葛城家の本館・蒼海館であった。その館で、またも殺人事件の幕が上がってしまう。探偵としての意義を見失い、引きこもってしまった葛城は、かつての自信を取り戻し、この難事件を解決に導くことができるのか。事件のトリックや真犯人など、ミステリとしては一級品なのだが、それ以外の部分に学生の青臭さのようなものがあり、萎えてしまった。中高生の頃ならその部分も面白く読めたかも。
夏
2024/03/08 18:41

★★★★☆

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夏
勉強合宿を抜け出し、憧れの作家の館に向かう途中で山火事に遭遇した田所と葛城。その館に辿り着いたはいいものの、そこで殺人事件が起きてしまう。探偵役の葛城は推理を展開していくが、思いがけず過去の事件との繋がりを見つけてしまう。彼らは館が燃える前に、脱出口と犯人を見つけ出すことができるのか。作者の作品は初めてなので、本格推理小説の書き手だとは知らなかった。この作品の続編もあるし、他にも色々面白そうな小説を出されているので、これからも著者の作品を読んでみたい。★★★★☆
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夏
ワシントン・ポーシリーズ2作目。ポーによって逮捕されたサイコパスの男が殺したはずの娘が、6年越しに生きて現れた。彼女は本当にその男の娘なのか。その男は殺しなんてしていなかったのか。ポーは同僚のブラッドショーやフリンの力を借り、その事件の調査に乗り出す。今作も前作に負けず劣らず面白かった。全部で600ページ強と長いが、その分読み応えがある。手がかりが少しずつ見つかり、徐々にその事件の核心に迫っていく様に、こちらまでもドキドキする。題名の意味は早々に明かされるが、その謎が最後まで生きているのが良かった。
夏
2024/03/05 16:21

続編も、続々編も、期待大。★★★★★

が「ナイス!」と言っています。
夏
岬洋介シリーズ第一弾にして、このミス大賞受賞作品。春から音楽科の高校に通う予定の香月遥は、ある日火事に遭い、その場で自分だけが助かる。だが全身に酷い火傷を負い、日常生活もままならない状態になってしまった。不幸はこれだけでは終わらず、殺人事件が起き、自分も何者かに命を狙われる。そんななか、彼女はピアノを弾き続ける。岬洋介の教えの下で。ピアノを弾いている描写がもの凄く丁寧で、『蜜蜂と遠雷』を思い出した。ピアノの描写もミステリーも、どちらも手を抜く事なく書き切っている。音楽小説としてもミステリーとしても一級品。
夏
2024/03/03 12:42

★★★★☆

ショースケ
2024/03/03 14:17

積読本にずっとあります💦早く読みたいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
夏
なんともやりきれない話。職安での偶然の出会いがきっかけで仲良くなった葉子と希美。葉子は精神に傷を負った甥の達也を養わなければならないが仕事が見つからず、希美に紹介された難波邸で働く。そこで出会った先生や由紀夫のおかげで、葉子と達也は少しずつ良い方へと変わっていく。だが、幸せはそう長くは続かなかった。不穏な影がどんどん忍び寄り、最後には悲しい結末が待っている。どこかでボタンを掛け違えていたら皆が幸せに暮らせたかもしれないのに、そうはならない。悲しくて苦しくて胸が痛むけど、よく練り込まれた良い小説だった。
ショースケ
2024/03/01 23:36

なんか興味湧きました。登録させていただきまーす!

夏
2024/03/02 09:55

ショースケさん、ぜひぜひ!

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/11/30(3795日経過)
記録初日
2013/11/30(3795日経過)
読んだ本
1598冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
443538ページ(1日平均116ページ)
感想・レビュー
1159件(投稿率72.5%)
本棚
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