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2024年3月の読書メーターまとめ

古民家でスローライフ
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感想・レビュー
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ナイス
23ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

古民家でスローライフ
西洋史の中で、美術作品に描かれた異形の存在に焦点を当てて書かれた一冊。本で紹介された作品は、有名な画家のもののみならず、世の中には、あまり、知られていない作者のものも含まれていて、時代ごとに、様々な異形のものを垣間見ることができる。主題となるものは、主にギリシャ神話やキリスト教から引用されており、西洋の歴史と文化を形造るものとして、興味深い。人は、奇妙なものや恐怖を抱くものに対して、惹きつけられてしまうのは、現代においても、ホラー映画を鑑賞して楽しむことに通じる。美術史的にも、示唆に富んだ本だと思う
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
17

古民家でスローライフ
ハーバード大学の心理学と組織行動学に基づいた、引っ込み思案の人々が自分の居心地の良い小さな世界から脱出し、新しい自分を作り出す方法を紹介した本。人は、居心地の良い場所=コンフォートゾーンから、なかなか、出られないものだが、それは、生物が、生き残るために危険を避けるためには必要なものだったと思う。この本では、具体的に自己認識、行動の変化、科学的メソッドを使って、徐々に、自分のコンフォートゾーンの外側へと抜け出す方法を示している。中々、自分を変えられないと悩む人におすすめの一冊。
が「ナイス!」と言っています。
古民家でスローライフ
データサイエンスを活用して、結婚、家探し、子育て、就職、起業など人生の重要な決断をする際に、より良い判断を下す方法を紹介する一冊。人の直観的な判断よりもデータを重視したほうが優れた判断ができるというのは、ブラッド・ピッド主演の映画マネーボールで明らかにされたが、それから、10年以上たった現在において、膨大なビッグデータの蓄積とそれを解析する高度なAIの進化によって、ますます、その重要性を増している。一目惚れのようなロマンチックな出会いを信じたい気持ちもあるが、これも、時代の流れなのだと思う。
古民家でスローライフ
現代社会におけるリーダーの役割として、自律的に人の行動を促すようにすることは重要となっているが、具体的な言葉の使い方を示すことにより、その方法論を論じた一冊。昨今、人的資本経営という言葉を耳にするようになったが、変化のスピードが早い現代社会においては、かつての権力を用いた上意下達の一方的な上からの指示をするだけのリーダー像は、古臭いとものなっている。リーダーとして、自分の考えを押し付けるのではなく、相手の意見に耳を傾け、選択肢を与え、自律的に考え、行動を促す言葉の使い方は、とても参考になる。
古民家でスローライフ
1983年のボーイミーツガールから、最新作である2021年のアネットまで、その表現と哲学について、本人と関係者のインタビュー及び批評家による考察をまとめた一冊。レオス・カラックスは、40年にわたる映画監督としてのキャリアの中で、6本という寡作でありながらも世界中で、熱狂的な支持を得ている稀有な存在であり、自分も20代前半で汚れた血に出会い虜になった一人である。その孤高性は、カルトスターとして祭り上げられることを拒絶し、他者の共感や理解などお構いなしに、自身の表現を貫く誠実な映画監督として特別な存在である
古民家でスローライフ
ネタバレ現代のアメリカを代表する作家であるジェニファー・イーガンによる重厚な長編小説。第二次世界大戦下のブルックリンを舞台に、ロマンノワールとういう側面を持ちつつ、女性の自立を描いた物語。父親の失踪という謎を一つの軸として、傷害を持つ妹との家族の絆を描く描写は、とても、読みごたえがあり、主人公の少女が、自立した大人の女性へと成長する過程は、女性蔑視と宗教色の色濃く残る時代背景において、様々な困難を強い意志で乗り越えていく様は、力強く勇気をもらえる。長尺の小説ながら、優れたストーリーテリングに魅了される一冊。
古民家でスローライフ
現代において、スマホやインターネットの存在は、必要なインフラとなっているが、AIやDXによる新たなイノベーションへの希望に満ちた未来への期待の裏側では、デジタルの開発とそれを維持するために、多大な環境破壊が起こっている事実を綿密な取材を通して暴き出した一冊。普段、何気なく使っている検索エンジンの使用やSNSに写真のアップロードなど、一人の使用はたいしたことではなくても、世界中で利用される電力量は、データセンターを含めて膨大なものとなる。レアメタルの問題もあり、環境負荷をおさえた発展は、大きな課題だと感じた
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古民家でスローライフ
ネタバレ日本でも人気のあるアメリカの作家ポール・オースターによる長編小説。主人公の犬の目を通して、飼い主となる人間との絆と別れとそのあとの出会いなどを通して、様々な人間模様を描いている。動物の視点を通して、人間社会を描くという手法はそれほど目新しいものでは無いが、飼い主の哲学的な思想や、様々な人間模様は、現代のアメリカの社会を著者の視点から、鋭く描いている。最終的に、自由を希求して、人間の手から離れていく主人公の犬は、著者の願望を色濃く表しているのかも知れない。
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古民家でスローライフ
映画の批評を通じて、現代社会の問題点を批判的に論じた一冊。言葉の自働機械化したクズ人間と、クソ社会という主張は、この著書でも何度も繰り返し登場するが、その処方箋となるような答は提示されず、微熱の街渋谷といった過去への憧憬は、現代社会への深い失望を感じさせる。取り上げられられた映画は、3分の2くらい見ているが、ラース・フォントリヤーや、園子温など、苦手な作品も含まれており、ある一定の理解はできるが、同意できない部分も多い。システムに絡めとられた人間が、最終的に青い薬を選ぶのは不幸なのか著者の答はイエスだろう
古民家でスローライフ
西洋史の中で、美術作品に描かれた異形の存在に焦点を当てて書かれた一冊。本で紹介された作品は、有名な画家のもののみならず、世の中には、あまり、知られていない作者のものも含まれていて、時代ごとに、様々な異形のものを垣間見ることができる。主題となるものは、主にギリシャ神話やキリスト教から引用されており、西洋の歴史と文化を形造るものとして、興味深い。人は、奇妙なものや恐怖を抱くものに対して、惹きつけられてしまうのは、現代においても、ホラー映画を鑑賞して楽しむことに通じる。美術史的にも、示唆に富んだ本だと思う
が「ナイス!」と言っています。
古民家でスローライフ
昨今の生成AIブームの喧騒の中で、タイトルにひかれて手に取った一冊。AIとの恋愛をテーマにした映画には、her 世界でひとつの彼女などの作品があり、実際に、人が恋愛感情を持つようなプログラムが登場するのは、そう遠くない未来のような気もする。本書では、セックストイについて、歴史的な事実から、現代にいたるまで、その役割について、大真面目に語られているが、実際に、性的な関係を持ちうるロボットの開発には、技術的な飛躍が必要だと感じる。ただ、VRを用いたバーチャルな世界での恋愛は、実現性が高いと思う。
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古民家でスローライフ
ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルによる芸術論。現代を代表する哲学者であり、最も旬な思想家の一人である著者が、アートについて、自身の実在論を用いて語ったものだが、正直、自分には、難解だと感じた。アートの価値は、それ自体にあるのであって、観察者によって、その美的価値は変わらないという主張には、なんとなく、共感できる部分はある。アートには、それ自体に自律性があり、それ故、作者の手を離れた後も時間を超越する力がある。わかるようで、わからないふわっとした読後感の残る一冊だった。
古民家でスローライフ
人の習慣の形成における過程に、どのような現象があるのか、脳科学や心理学、神経科学などを用いて解説した一冊。誰しも、悪い習慣よりも良い習慣を持ちたいと思うものだが、なかなか、思い通りにいかないのが現実だと思う。そこには、快楽物質であるドーパミンにより、過食や飲酒など、依存的になるメカニズムから逃れるのが、難しいからである。良い習慣を身につけるには、ひたすら、意識的な繰り返しによる訓練が有効だと感じるが、一度、身についた習慣は、無意識化で行われるようになるので、無駄な葛藤を減らすという意味でもメリットは大きい
古民家でスローライフ
児童文学の名著として読み継がれる本書を、ポール・クルーグマンや、トマ・ピケティなどの経済学や自然科学など、多岐に渡る分野での翻訳を行っている訳者によるインターネット上で、公開された翻訳本。主人公の少女を現代風のくだけた口調で語らせることにより、読みやすくするという意図は、元々の読者層である低年齢層にも受け入れやすいように思う。ただ、内容は、何度、読み返しても奇妙な物語で、頭で理解するより、その不思議な世界観と雰囲気を楽しむのが、この本の一番の魅力だと言える。
が「ナイス!」と言っています。
古民家でスローライフ
不老不死については、古くは秦の始皇帝や、古代エジプトの王族など、人類が追い求める永遠のテーマだと言える。人がなぜ老い死ぬのか?という問題に答えはみつかりそうに無いが、老いや死について、最新の科学的な知見から、大真面目にそれを克服しようと奮闘する人々の活動を追った一冊。その研究には、シリコンバレーで得た巨大な富が源泉にあり、人の遺伝子が解明した現代において、AIの進化も伴い、決して、夢物語ではなくなっているようだ。老いという現象自体が、病気であるという認識は、飛躍しすぎと感じるが、確実に寿命は延びそうである
古民家でスローライフ
数学者の著者による、データとそれを解析するアルゴリズムの効用について、様々な事例を用いて語られた一冊。ビッグデータは、アルゴリズムを用いた分析と最適化をすることで、付加価値を生み出しているが、司法、医療、自動運転、犯罪予測、芸術など、多岐に渡る分野で、進化し続けることは間違い無い。ただ、そのスピードは、思ったほどではなく、人の命に関わる自働運転などでは、法律や、倫理的な問題も含めて、解決すべき問題は多いようである。AIなどのビッグワードに踊らされず、冷静に現状を認識することが大切だと思った。
古民家でスローライフ
ベストセラーとなった嫌わる勇気の岸見一郎氏による、アドラー心理学を元に、対話形式を用いた新しいリーダー論を語った一冊で、リーダーとしての立場から、どのように、周りの人間との関係性を築いていくのが、望ましいのか示している。リーダーというのは、ただの役割であり、上下の人間関係は、必要ないという主張は頷ける。昨今では、パワハラが過度に強調されるようになっているので、、部下に対して、どんな接し方をすればいいか悩む人は多いと思うが、相手を自分と同じ人間として尊重しつつ、自然体で接するのが、一番、楽な方法だと思う。
古民家でスローライフ
NHKの大河ドラマと金曜時代劇の制作現場で起きたエピソードや歴史を、当時、制作に関わった人たちの証言をもとにまとめられた一冊。最近、大河ドラマで話題になることと言えば、視聴率の低迷ばかりとなって、作品の内容や質については、関心を持つ人は少なくなっているように思う。ただ、この本を読むと、黎明期の立ち上げから、黄金期に至るまでの紆余曲折と困難を乗り越えてきた過程が生々しく描かれていり、時代が映画から、テレビへとシフトしていく過程において、大河ドラマが果たした役割は、大きいものだったと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/02(3797日経過)
記録初日
2013/12/02(3797日経過)
読んだ本
1954冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
571661ページ(1日平均150ページ)
感想・レビュー
83件(投稿率4.2%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
https://tanosiri.com
自己紹介

静かに読書するには、古民家は最適な場所だと感じる今日このごろです。

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