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2024年10月の読書メーターまとめ

のら
読んだ本
6
読んだページ
1910ページ
感想・レビュー
5
ナイス
34ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月のお気に入り登録
2

  • のり
  • Shogun

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • のり
  • Shogun

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のら
良書。ヒトラーやホロコースト等に対する歴史修正や歴史否定、それ等言説に対する法規制まで、歴史修正主義に関する事例を概観。本書で取り上げる事例は欧米社会に関するものだけだが、日本における歴史修正とも共通するやり方が見られる。例えば本書ではヒトラーの戦争に巻き込まれた市民と戦争の計画/実行者を区別せず、「悲惨な出来事」と並列的に扱い、行為の主体を曖昧にする例が語られる(48P)。これは小池都知事が関東大震災に伴う朝鮮人虐殺の被害者と震災そのもので亡くなった被災者を並列的にする扱う手法と似ていないだろうか。
のら
2024/10/23 18:29

本書を読んだ後には、関東大震災に伴う朝鮮人虐殺を否定する言説を扱った加藤直樹『TRICK』、本書でも扱ったアーヴィング裁判を題材にした映画『否定と肯定』などに触れれば、歴史修正主義についてより理解が深まるのではと思われる。お薦めの1冊。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

のら
良書。ヒトラーやホロコースト等に対する歴史修正や歴史否定、それ等言説に対する法規制まで、歴史修正主義に関する事例を概観。本書で取り上げる事例は欧米社会に関するものだけだが、日本における歴史修正とも共通するやり方が見られる。例えば本書ではヒトラーの戦争に巻き込まれた市民と戦争の計画/実行者を区別せず、「悲惨な出来事」と並列的に扱い、行為の主体を曖昧にする例が語られる(48P)。これは小池都知事が関東大震災に伴う朝鮮人虐殺の被害者と震災そのもので亡くなった被災者を並列的にする扱う手法と似ていないだろうか。
のら
2024/10/23 18:29

本書を読んだ後には、関東大震災に伴う朝鮮人虐殺を否定する言説を扱った加藤直樹『TRICK』、本書でも扱ったアーヴィング裁判を題材にした映画『否定と肯定』などに触れれば、歴史修正主義についてより理解が深まるのではと思われる。お薦めの1冊。

が「ナイス!」と言っています。
のら
良書。本書の底本は74年発行の『新版 人間をみつめて』(朝日選書)、文章自体は71年2月に執筆されたもの。50年前の文章ではあるものの、ハンセン病や精神疾患と関わってきた著者ならではの人間論であり、古びたところがない。お薦めです。
のら
直接の感想では無いですが…。豊臣家が徳川家と戦うに際し、豊臣家が福島正則を誘った際に正則が語ったという言葉。「三年遅く、三年早しと申し上げたい」。三年遅ければ徳川家康はもうこの世にいない、三年早ければ豊臣恩顧の大名たちがまだ健在であったという意味ですが、本当に語った言葉か後の創作か分かりませんが実に的を射た言葉だなと。
が「ナイス!」と言っています。
のら
印象派登場以前のフランス絵画史を概観し、それとの対比として印象派がいかに革命的だったのかを論じる。今ではどうということも無い主題であっても、当時においては相当にスキャンダラスな作品であったことなど面白い。本書で取り上げる画家の中に「印象派展」全てに参加した唯一の画家ピサロがいないのは残念だが、モネやルノアールの経歴など楽しく読むことができた。小さいながらも口絵が111点添えてあることも良かった。
が「ナイス!」と言っています。
のら
大谷吉継を主役を据えた作品に『白頭の人』という傑作があるが、本書はそれに勝るとも劣らない快作。物語は関ヶ原の戦いに敗れ九度山で蟄居中の真田幸村の下に、吉継の実弟・大谷吉治が吉継の手記を持ち訪ねてくるところから始まる。そして幸村は手記を読み始める…。物語全体を通じて吉継の誠実さが際立つ。一方で徳川家康が実に巨大な存在として描かれているが、巨大に描かれているからこそ、その巨大な存在に対峙する吉継の決意や想いに読んでいて感動を覚える。中々の傑物でありながら吉継を主役に据えた作品は貴重。『白頭の人』と併せてぜひ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/18(3994日経過)
記録初日
2013/12/04(4008日経過)
読んだ本
1112冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
294742ページ(1日平均73ページ)
感想・レビュー
486件(投稿率43.7%)
本棚
1棚
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