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10月の読書メーターまとめ

ねりま
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感想・レビュー
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10月に読んだ本
12

10月のお気に入られ登録
3

  • 住吉大王
  • HK
  • せつお

10月のトップ感想・レビュー!

ねりま
思わず溜息が出てくる。テクストサイトのごとき無内容の対話が2020年にもなって紙の形を取ることに驚愕するし、余裕というよりは無駄と思える余白はページ数の水増しのための組版の結果であるとしかと思えない。このような書物が商業出版のルートで流通することが「アニメ語り」の貧困そのものを象徴しており、アニメ愛好者がいかに本を読まないと思われているか(そして現に読まないか)が知れる。『教養としての10年代アニメ』にもあきれたがさらに上をいくものが現れるとはね。少しは本を読むことです。悪徳の絶頂、良心の失墜。
が「ナイス!」と言っています。

10月の感想・レビュー一覧
12

ねりま
日文研による叢書の第1巻として世に出た本書は、大塚英志がおそらく全体をコントロールしたであろう通史的叙述となっているが、各分野の分担執筆者の専門性を随所に感じ取れる教科書的な雰囲気をまとってもいる。それぞれの時代における「キャラクター」と「世界」、それらにかかわる作り手と受け手の関係性の変遷、あるいはメディア環境の編成の変容として大衆文化史を提示する、というのは大変チャレンジングだなと思う。
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ねりま
我々が親しんできたクラシック音楽がいかに近代社会のありようと結びついていたか、そしてそれがこのコロナ禍でいかに再考を迫られているかを論じる。第九がまさにこれから右肩上がりになっていく19世紀の時代精神の賜物であって、現代の前衛音楽家がいかにそこから離脱しようとしてきたかを論じるあたりは特におもしろく読みました。しかし、東日本大震災のときもそうだったけど、中公新書は結構大胆に時評っぽい本を出すわよね。
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ねりま
ナチス政権下、脱走兵として処罰され、死刑を逃れたとしても過酷な前線に送られた人々がいた。戦後、彼らを待っていたのは「抵抗した英雄」への称賛ではなく、「卑怯な裏切り者」への蔑みだった。本書はその復権運動にかかわった男、バウマンの人生に寄り添いつつ、ドイツ司法の「最後のタブー」が、当事者とアカデミシャンとの協働によって打ち破られる過程を描く。人文学が政治に対してなしうることは何か、というアクチュアルな問いへの一つの回答でもあるし、そうした営為の恐るべき困難さの例証でもあるだろう。大変おもしろく読みました。
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ねりま
山川の広報誌に掲載のコラムをまとめたもの。教科書レベルの説明ではわかるようなわからんような事柄について、見開きで一項目ごと説明していくようなつくり。編者の名前はあるけど各項の執筆者は無記名なのは、編集部が書いてるとかそういうあれでしょうか。
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ねりま
浮世絵にとって近代/前近代とはなんだったのかを、井上安治と歌川国芳を軸に論じる「安治と国芳」、平賀源内を現代青年の有名願望の起源と喝破し無思想性への居直りを批判した平賀源内論が下巻の中心だろうか。江戸の浮世絵で描かれる風景はあくまで中心に人間のドラマが演じられる舞台であり、風景そのものが前景化すると近代の絵画になる(だから歌川広重はその意味で近代的である)とする指摘はなるほどとなりました。
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ねりま
中巻所収の「江戸はなぜ難解か?」では、江戸というものを貫くロジックが、我々の生きる近代社会とどれほど異質なのか、ということを縦横に語る。個人という概念がそこでは成り立たないために、我々には想像もし難い諸々の事態が生ずる、ということに尽きると思うのだけど、こう要約してしまうとこの語りのおもしろさがひとっつも伝わらないので無念です。
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ねりま
小谷野敦が、一時の「江戸ブーム」とは一線を画する書と評していたので手に取ったが、なるほど抜群におもしろい。単にその蒙昧を批判するでも、また礼賛するのでもなく、あいまいな綾をあいまいなまま語る手つきが橋本治という書き手の真骨頂なのだと感じる。滲み出る愛着と、裏腹に対象を突き放してもみせる醒めた目の両立。
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ねりま
思わず溜息が出てくる。テクストサイトのごとき無内容の対話が2020年にもなって紙の形を取ることに驚愕するし、余裕というよりは無駄と思える余白はページ数の水増しのための組版の結果であるとしかと思えない。このような書物が商業出版のルートで流通することが「アニメ語り」の貧困そのものを象徴しており、アニメ愛好者がいかに本を読まないと思われているか(そして現に読まないか)が知れる。『教養としての10年代アニメ』にもあきれたがさらに上をいくものが現れるとはね。少しは本を読むことです。悪徳の絶頂、良心の失墜。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
コンスタンティノープルを都とするビザンツ帝国の歴史を、ビザンツ世界という枠組みから論じた概説的な通史。コンスタンティノープルを中心とするビザンツ世界は7世紀ごろにほぼ固まり、十字軍遠征などによって12世紀末には崩れ始め、そしてその領域にはイスラーム世界が立ち現れてゆく、という図式。最新の研究まで挙げて語りを進める著者の誠実さには疑いはないが、聞き慣れない固有名詞が頻出するため読むのに相当の集中と根性を要すると思いました。
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ねりま
そのキャリアの中でアメリカ体験を経て大きく変わったように思える江藤淳と村上春樹という書き手を論ずる。加藤典洋の「アメリカの影」を引き合いに、村上龍、田中康夫に加えて村上春樹の三者の比較をしたならば、というくだりが非常におもしろかったです。
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ねりま
内閣調査室の設立メンバーの日記をもとに編んだ本。交友の記録集とでもいうような趣。内閣調査室がいかに多くの学者たちと交流をもとうとしてきたか、というのが無数に繰り返されその都度記録された接待の諸々からわかるのがおもしろい。
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ねりま
王朝を失い征服される漢人たちも、あるいは荒野より来たりし女真も、そして平戸武士の桂庄助も、彼らの帰るべき場所はただはかなく消え去るのみ。思えば司馬遼太郎という作家がしばしば愛着の対象としたのは、そのようにして歴史のみなしごになってしまった者たちなのかもしれない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(2529日経過)
記録初日
2013/11/07(2576日経過)
読んだ本
1689冊(1日平均0.66冊)
読んだページ
505295ページ(1日平均196ページ)
感想・レビュー
1679件(投稿率99.4%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
外部サイト
URL/ブログ
http://amberfeb.hatenablog.com
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