読書メーター KADOKAWA Group

2024年2月の読書メーターまとめ

大泉
読んだ本
9
読んだページ
2674ページ
感想・レビュー
9
ナイス
100ナイス

2024年2月に読んだ本
9

2024年2月のお気に入られ登録
4

  • 柴 洋
  • 樹脂
  • プリン
  • オンリーユーフォーエバー症候群

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
はじめ、原稿を出版社に持ち込んだが結局出版に至らなかったというが、編集者の目利きはかなり適切に働いていたと感じる。特に前半のnoteに掲載された部分は文章は拙劣で結論もありきたり。サブタイトルにある「噂が五人を殺したのか」という問いが問いとして効果的に機能しておらず、結局噂が殺したという結論に落ち着くので悪い意味で驚く。死刑制度を糾弾する常識的な倫理観を披瀝する一方、著者自身のさびれた場所、そこに住む人への偏見・先入観を十分に対象化しておらず、その先入観を強化するだけの不毛で無惨な読み物になっている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
9

大泉
おもに2000年代に書かれて短編を所収。表題作ほかいくつかの短編は世界観を緩やかに共有している。プレ『三体』として読むと、異星人とのファーストコンタクトというモチーフや、冷凍睡眠による時間跳躍という発想はすでに温められていたのだなと。小松左京的なスケールの巨大さと、ディテールの鷹揚さ、そして何より筆致の照れのなさに、熱い時代のサイエンスフィクションであるなという感じを強くもった。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
友だちからのプレゼント。11ヶ月の息子はうさぎさんがお気に入りっぽい。小さいぴよちゃんが各ページにいてかわいいねぇ〜。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
はじめ、原稿を出版社に持ち込んだが結局出版に至らなかったというが、編集者の目利きはかなり適切に働いていたと感じる。特に前半のnoteに掲載された部分は文章は拙劣で結論もありきたり。サブタイトルにある「噂が五人を殺したのか」という問いが問いとして効果的に機能しておらず、結局噂が殺したという結論に落ち着くので悪い意味で驚く。死刑制度を糾弾する常識的な倫理観を披瀝する一方、著者自身のさびれた場所、そこに住む人への偏見・先入観を十分に対象化しておらず、その先入観を強化するだけの不毛で無惨な読み物になっている。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
教科「歴史総合」を話の枕にしつつ、日本の歴史学における大きなトレンドの変遷をたどり、おおきく「近代化」、「大衆化」、「グローバル化」を柱に歴史認識と歴史叙述について論じる。歴史学者としては教員にはこれくらい知っておけよということなんだとは思うが、記述はやや散漫で後半は流し読みしてしまった。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
栗城史多という人物に好意的な印象を持っていなかったし、本書を読んでもそれは変わらない。しかし、強烈な個性で人を惹きつけた人物を丹念に取材し、関わった人たちに聞き取りをして書かれた本書は大変おもしろかった。身の丈をはるかに超えた虚像をこさえていくなかで、その虚像の重みに耐えかねてほとんど死に向かうように無謀な挑戦を繰り返す晩年の姿。その虚像の拡大の一端を担ってしまった著者の責任が時折滲み、それが強く印象に残る。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
しばしば言及されるので読んだが、質問者の腹に思いっきりパンチをいれるような回答が連発されるのでかなり精神力を使った気がする。版元品切れで新品が手に入らないことを嘆く声も聞かれるが、不適切にも程がある!という回答も散見されるのがその理由か。結局、身の程を知ることの困難(知った上で引き受けることも含め)が人生相談に凝縮されていて、橋本治はその身の程を知らせてやることを仕事としてるのだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
もともと『すばる』に「鶴見俊輔とサークルの思想」として連載されたものを大幅に加筆して書籍化。東大サークルの性暴力を導入に、谷川雁とサークル村、日高六郎、そして鶴見俊輔へと戦後思想を読み直すことで、時に不穏な小集団の意義を掬い上げる。ある種のパルマケイアーとしてのサークル。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
クライマックスたる上野戦争における彰義隊の撃破、そして死。結部で革命の花咲爺こそがタイトルの含意だったと明かされる。偏屈な技術者を革命の大立者とするこの小説は、平凡なサラリーマンをかつて勇気づけたのかもと思って読んだ。しかし、小説的な嘘と取材に基づく事実の弁別がテクストからは困難で、そこにある種の不誠実さを感じないわけにはいかなかった。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
90年代〜2000年ごろに書かれた小文をまとめたもの。標題は自身の直木賞受賞作を「ロマンス小説」と雑なカテゴライズで批判されたことに反論した評論のタイトルから取られている。とくにおもしろく読んだのが、平成を代表するハードボイルド小説たる『OUT』の執筆時を回想した「『OUT』という名の運命」。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(3739日経過)
記録初日
2013/11/07(3786日経過)
読んだ本
2125冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
638534ページ(1日平均168ページ)
感想・レビュー
2115件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう