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2023年5月の読書メーターまとめ

大泉
読んだ本
15
読んだページ
3580ページ
感想・レビュー
15
ナイス
150ナイス

2023年5月に読んだ本
15

2023年5月のお気に入られ登録
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  • 地井牛太郎
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2023年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
世界はわたしたちの先入観でなんとなく思っているよりも、ずっとよくなっているのだとデータを用いて説明する。語りは平易で飽きさせないようにサービスしてくれていて、さーっと読めるのは美点。しかし、本文中でエクスキューズはあるものの、「よくなっている」ことと「もうじゅうぶんによい」ことを混同させたいのか?と疑義をはさみたくなるところも所々あり、本書自体がそうだとは思わないが保守反動的な現状維持のための道具に使われそうで、そういう警戒感をもつべきだろうとも思う。
が「ナイス!」と言っています。

2023年5月の感想・レビュー一覧
15

大泉
穴あき絵本。見開きどっちも問いかけになっていて、目線をどう誘導すればいいのか、むずかしい〜
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大泉
天安門事件とかかわりのあった活動家や市井の人々に聞き取りを行い、事件がいかにその人生に影響を与えたか、そして中国社会にとってどのような意味を持つ出来事であったかを探る。当時、主導的な立場にあった学生の聞き取りなど、かなり資料的価値が高いのではないか。果たせなかった世直しの夢は、香港の運動でも夢まぼろしと終わり、中国の体制変革の兆しは遠い…と感じずにはいられません。
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大泉
リチャード・ローティによる文化左翼批判の変奏、21世紀日本列島バージョンというところですか。松尾の解説する「経済成長」の二つの含意のあたりとかなるほどにゃんねという感じでした。
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大泉
穴あき絵本というのがあるんですね。図書館で借りて読み聞かせてみて、まだ固形物を口に入れたことのない息子はただ不思議そうに豊かな色彩を眺めるばかりでありました。
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大泉
達意の文章家、と形容しても大袈裟ではない歴史家はそうたくさんはいないと思うが、良知力はまさにその一人だろう。死後に小文をまとめて編まれた本書は、良知がすぐれたエッセイストでもあったことを教える。とりわけ死の五ヶ月前に書かれた「春と猫塚」の圧倒的強度!
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大泉
わたくし絵本のことはよう知らんのだが、この本は子どもに読み聞かせるという所作を取る大人の側に対して啓蒙的なメッセージを届けることを意図した本なのね。この本を読み聞かせてわが身を省みて…的な。勉強になります。
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大泉
『若草物語』、『赤毛のアン』、『アルプスの少女ハイジ』、『小公女』…等々、読み継がれてきた少女向けの翻訳小説を、家庭と少女との葛藤をひとつの軸にして読み込むフェミニズム批評の試み。『若草物語』などは近年の映画化の記憶も新しいが、こうして翻案されていくのもまさしくその作品に可能性があるからなのだなあと当たり前のことをおしえられました。『ハイジ』のペーターって原作だと到底好きになれないような感じなのを高畑勲がうまくアレンジした、というのはおもしろ。
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大泉
『ウルトラマンのできるまで』と『ウルトラマンに夢見た男たち』を合本にしたもの。『ウルトラマン』制作の舞台裏や特撮をめぐる苦労話など大変おもしろく読みました。樋口真嗣による挿絵が豊富でうれしい!
が「ナイス!」と言っています。
大泉
世界はわたしたちの先入観でなんとなく思っているよりも、ずっとよくなっているのだとデータを用いて説明する。語りは平易で飽きさせないようにサービスしてくれていて、さーっと読めるのは美点。しかし、本文中でエクスキューズはあるものの、「よくなっている」ことと「もうじゅうぶんによい」ことを混同させたいのか?と疑義をはさみたくなるところも所々あり、本書自体がそうだとは思わないが保守反動的な現状維持のための道具に使われそうで、そういう警戒感をもつべきだろうとも思う。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
高校生向けの副教材だが、評論のアンソロジーとしておもしろく読める。國分功一郎『暇と退屈の倫理学』とか、最近(もう最近でもないな)話題になった本からの抜粋があったり、一方で若林幹夫『漱石のリアル』など知る人ぞ知る名著が紹介されていたり、選者のバランス感覚に好感。末尾に置かれた大江健三郎の小文が沁みる。
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大泉
福島県いわき市出身・在住のアクティビストが、地域の復興のための課題と実践について語る。もともとはゲンロンのメルマガの連載だったそうだが、東浩紀の思想と実践がこのようなかたちで受容され、活動する人を勇気づけ、そしてその人の言葉を届ける場を提供しているのであれば、それは東の仕事のなかでも最も価値のあることかも、と感じた。
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大泉
あのくだらなくて有害な「ワイドショー」という形式はいつ誕生したのか。政治に言及した芸能人たちは、以前はどんな反応を受けていたのか。そうした素朴な問いに文献調査で回答を与えてみせる、いつもの職人芸。しかし自民党はむかしっからテレビ番組は片っ端からチェックして気に入らなかったら圧力かけて…みたいなことやってたのね。森繁久弥や森光子らと首相のやりとりとか、芸能人が政治に言及することに拒否反応を表明するやつばらにこそ知ってほしいわね。
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大泉
大江健三郎をめぐる対談、それぞれの作品を論じた短評、往復書簡をまとめて一冊にしたもの。蓮實が『文学部唯野教授』を軽侮しいったん筒井の作品の読者でなくなったがその後若い女性の薦めで再び読むようになった…みたいな挿話が心温まる。大江への極めて高い評価も、つい先日の大江の物故に際しての蓮實の態度と連続していて強い納得感あり。あとやっぱり『帝国の陰謀』は気に入っていたのね。
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大泉
若林幹夫らによる都市社会学の郊外論がある以上、いま本書を読む価値があるかと言われれば、ほとんど絶無であると言っていいと思う。前半部のアメリカの大衆社会を跡付けたあたりは柏木博『家事の政治学』を種本にしている感じがみえみえだし、後半部の郊外病理を論じるあたりは印象批評の域を出ず有害ですらあるでしょう。ある種の時代の刻印が色濃く残っている点はおもしろい…のかも。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
日経新聞に連載された対話篇。永井均が長年にわたって彫琢してきた「私」の問題が、叔父と甥の対話というかたちをとることで、それが「いかに伝わらない(伝えようとすると伝え損なう)」ものなのかが伝わる…ような気がする。文庫版の末尾に置かれた対談は永井と仏教の接点がわかったような気になる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(3994日経過)
記録初日
2013/11/07(4041日経過)
読んだ本
2212冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
665516ページ(1日平均164ページ)
感想・レビュー
2202件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
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