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2024年7月の読書メーターまとめ

へい
読んだ本
11
読んだページ
3635ページ
感想・レビュー
11
ナイス
148ナイス

2024年7月に読んだ本
11

2024年7月のお気に入り登録
1

  • だんぼ

2024年7月のお気に入られ登録
2

  • くるり
  • だんぼ

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

へい
直木賞ノミネート前から積んでいたので、ノミネートが発表され、折角だから発表前に読了。前半3編でそっちの流れ行っちゃうのかなと思い、これだと直木賞難しいかなと思いながら、読み進めていき、特別縁故者で方向変えてきてそこから3編がよかったので、ひょっとしたらと思ったらなんと受賞。コロナ禍は等しく世界中の人にとっての禍だったので、強弱はありつつも、傷ついたのは間違いない。6編という6つの窓を除くことで、そうだよな人生めちゃくちゃになった人がいくらもいただろうなと思った。コロナ禍を後世に伝えるために残す1作だと思う
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

へい

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3202ページ ナイス数:191ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/427866/summary/monthly/2024/6 6月も面白い本にたくさん出会えました

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2024年7月の感想・レビュー一覧
11

へい
なんの世界においても多くの敗者がいることによって勝者は生まれる。伝記にしても、小説にしても勝者のみ語られ、敗者は間違いなくカレーにおける福神漬けからっきょうみたいなもんで、いてくれたらありがたいけれど、なくても食べられるみたいな扱いである。視点を変えたことによりこういう作品が書けるんだなと思うが、逆にこの作品で誰かと誰かの恋が成就した暁には、また敗者が生まれる。この構造はたまねぎの皮ではないけれど、むいてもむいても出てくるもので、結局誰かが貧乏くじを引かなければいけないというのは世界の真理なんだろうな。
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へい
ネタバレ相性が良くなかっただけで、見せ方の技巧、技術は間違いなく直木賞受賞作にふさわしい内容だと思う。上巻であれだけの熱量で築きあげた大津城が陥落してしまったところに人間の業を感じざるおえない。彦九郎の発想はその後も人類は引き継いでいきどんどん犠牲者は出続けている。たくさんの犠牲者を出した方が、守るためにより強い兵器をと訴える。彦九郎は民間人の攻撃を制止があったからというのもあるけれど、やめたけれど、現実には民間施設を攻撃して、こじつけた理由で攻撃した側が言い逃れる。いかに人間が愚かかということだけが学べた。
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へい
説話は伝えたい内容を割とダイレクトに書かれているからこそ、本書で取り上げられている寓話は深読みの余地があるのだろうなと思った。かつて外務省は伏魔殿と呼ばれていたけれど、佐藤さんの話を読む限りインテリジェンスは伏魔殿なんてものじゃないのだろう。どこまで話していいかなんてしがない会社員の私ですらすらすら漏らしているので、私が外交官なら5秒で暗殺されて(そんなことはしないだろうが)しまうだろう。ごんぎつねがアメリカの人に通用しない話が一番興味深かった。ドラえもんがアメリカで流行らないのと似た印象を受けた。
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へい
まだ上巻だけなので、断定的な言い方はできないので、本筋とは少し離れた話を。直木賞を同時に受賞した米澤穂信さんの黒牢城で描かれている荒木村重と、今作で少しだけ触れられている荒木村重がずいぶん違った人物のように感じた。これが、司馬史観に代表される史観というやつなのだろうか?ということを考えると上巻で出てきた京極夫婦も、本文中にもあったように、巷間では戦下手なんて言われるような武将だって見方を変えればこんなにも素敵な人物だったということも多いにある。結局評価なんて一面的なものでしかないんだなと感じた次第である。
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へい
高校時代世界史を選択していたし、戦国時代がそこまで好きではなかったので、割と避けてきたからこそ、新鮮な気持ちで読むことができた。私の感じ方の問題かもしれないけれど、今村先生の秀吉と家康と三成への熱量がすごいなと思った。個人的には、三成の章の家康が取った態度が、因縁つけるやくざみたいなやり方をしているなと思った。まあでも現在でも出世するためにはそういう無理筋を通さないといけない場面もあるため無理からぬことなのかなと思う。後継者を育てるという点がすごく納得いく一方、世襲の政治家ばかりの現在は大丈夫なのだろうか
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へい
アニメ見てから時間が経ったため、細かい設定は忘れていて、キャラクターの概要くらいの記憶しかなかったけれど、だからこそ逆に楽しめた感はあった。錦糸町のローカルネタが多く、よく行く街なので気になるところがたくさんあった。オリナスの映画館と楽天地の映画館を間違えるのはありがちなので、だからこそしっかり確認しないとだめだよね。曜日によるけれど、急いで錦糸公園の方から行くと逆に人混みに巻き込まれて時間をロスしそうな気はする。なんだったらもうひたすら映画の話と映画館でポップコーンのうんちく語るだけでも私は満足ではある
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へい
自由主義を掲げて自由、自由と言いすぎることにより他人を不自由にしているというのが、この本以降さらに続いているように思う。教育再生論という言葉は様々な人が様々な文脈でつかわれているけれど、再生ということはどこかの段階以前に戻せばいいということのなのだろうか。ゆとり教育を刺してそれ以前と言いたいのかもしれないが、ゆとり以前なんて体罰、理不尽な校則は当たり前で、部活の指導で行き過ぎて死傷者が出ても、愛があったからというDV男みたいな言い分がまかり通る不適切な教育が想起される時点で再生しなくていいのでは?と思った
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へい
直木賞ノミネート前から積んでいたので、ノミネートが発表され、折角だから発表前に読了。前半3編でそっちの流れ行っちゃうのかなと思い、これだと直木賞難しいかなと思いながら、読み進めていき、特別縁故者で方向変えてきてそこから3編がよかったので、ひょっとしたらと思ったらなんと受賞。コロナ禍は等しく世界中の人にとっての禍だったので、強弱はありつつも、傷ついたのは間違いない。6編という6つの窓を除くことで、そうだよな人生めちゃくちゃになった人がいくらもいただろうなと思った。コロナ禍を後世に伝えるために残す1作だと思う
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へい
5編目途中までは既視感というか角田光代さんの「空中庭園」と構成が似た感じもあり、なぜこちらは直木賞を射止めたのに角田さん一回で取らせなかったんだろうと思いながら読んでいたけれど、重之さんの性格の変貌ぶりに動揺しながら、6編目に突入し、前記の考えを改めた。戦争や慰安婦の方たちの描写がすさまじく、こうして残してくれたことで、私もバトンを受け取ったように思う。第120回~第140回までの直木賞は本当にどうかしている(誉め言葉)としか思えない作品が多数ある。近年の作品も面白いけれど、骨太さが足りないと感じる。
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へい
本の感想ではないのかもしれないけれど、私は一人称は基本的に私を使うようにしている。オレという一人称がいつからか使えなくなっていて、友達はいないけれど男性でオレという一人称を使わないというだけで白い目で見られるコミュニティは田舎・都会関係なくあり、けっこうしんどい思いをしていた。しかし、この本に登場する人物たちがそのしんどさをほどいてくれた。翼さんに共感しかなく、私もお酌警察をどんどん撲滅するかお酌警察警察になりたいとすら思う。こういう作品が出始めていること自体社会が変わりつつあるのかなとすごく安心しや。
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へい
ほぼ半世紀前の作品ということで、おじさんではあるけれど、物心ついた時には壁は崩れて、連邦はなくなっていたので、冷戦下の世界情勢というのは文字としてしか知らなかった。だからこそこの作品で文字でありながら、当時の世界情勢の雰囲気を感じることができたというのは、五木先生がいかに世界の臨場感を描き切っているかということに尽きると思う。半世紀後に名前こそロシアになったが、独裁に近い状態になり、ウクライナにまた侵攻しているということが本当に皮肉というかアネクドートというか笑えない冗談でしかない。大きな構想の作品だ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/23(3965日経過)
記録初日
2013/10/10(4070日経過)
読んだ本
1793冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
552437ページ(1日平均135ページ)
感想・レビュー
1261件(投稿率70.3%)
本棚
10棚
性別
年齢
38歳
血液型
A型
職業
事務系
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

文芸、ミステリ、ラノベのようなジャンルや男性・女性など性別を問わず読んでいます。

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