読書メーター KADOKAWA Group

2025年5月の読書メーターまとめ

イー
読んだ本
6
読んだページ
2120ページ
感想・レビュー
6
ナイス
61ナイス

2025年5月に読んだ本
6

2025年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イー
ネタバレゲーテの研究者が、ゲーテのものとされる一つの名言をふと目にし、その出典をたどるプロセスが語られていた。ゲーテを中心とする古今東西の文学者などの名前や言葉が続々と登場して、目も頭もクラクラしたが、主人公の心の声はいたって親しみやすい一般的なものなので、その家族や友人たちとの会話はかなり高尚なんだけれど、読みやすかった。その名言の通りになる結末も心地よかったし、「(善い)言葉はどれも未来へ投げかけられた祈りである。」という最終ページの一文にも明るい気持ちになれて、軽やかな読後感となった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年5月の感想・レビュー一覧
6

イー
イギリス人で研究職にある男が、自分と瓜二つのフランス人の伯爵にはめられて、彼の身代わりとなってしまい、伯爵のギクシャクした家族や傾いた事業と向き合うことになり、考えたり悩んだりしながら、その家族との暖かい関係を構築し、イギリスの日々では得られなかった数々の生の感情を味わうことになる。中盤以降、ハラハラドキドキの連続でとても楽しめた。この男をこの状況に置くには、少々無理のある設定も仕方がないと思う。著者らしく、単純な結末にしないところも好きだ。
が「ナイス!」と言っています。
イー
ネタバレゲーテの研究者が、ゲーテのものとされる一つの名言をふと目にし、その出典をたどるプロセスが語られていた。ゲーテを中心とする古今東西の文学者などの名前や言葉が続々と登場して、目も頭もクラクラしたが、主人公の心の声はいたって親しみやすい一般的なものなので、その家族や友人たちとの会話はかなり高尚なんだけれど、読みやすかった。その名言の通りになる結末も心地よかったし、「(善い)言葉はどれも未来へ投げかけられた祈りである。」という最終ページの一文にも明るい気持ちになれて、軽やかな読後感となった。
が「ナイス!」と言っています。
イー
専門書には書かれている内容なのだろうけれど、そんな本を手に取る気にはならない私には嬉しい本だった。700ページに迫ろうというほどの厚さだったが、思いのほかスピーディーに読み進められた。著者の本は何冊か読んだことがあるが、高校生脳講義シリーズとしては完結編だそうだ。科学を通して、若い世代にエールを送る本でもあった。読んだ後では世界が今までと全く違って見えてきたとも言えるし、大昔から言われてきたことと通ずることを再認識したとも言える。生命について、脳について、そして自分について改めて考えていきたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
イー
期待は裏切られることなく、作者のいつもの世界に連れて行ってもらえた。河野が、かりんが、片桐が、澤田がいて、そして人の形を借りた「ファンタジー」がいる。この世に生を受けた以上、何があろうと、それは好ましいことばかりでは決して無いけれど、生きていかなければならないことを、それぞれの人生を歩む中で淡々と受け入れた人たちだった。読み終わり、やはりいつものように哀しく、寂しくなった。
が「ナイス!」と言っています。
イー
そこそこの歳を重ねてきたので、挙げられているどの格言もなるほどと納得できる。若い頃に読んだら、ふ~んとしか思えないものもあったと思う。今の私に響いたのは、「物事を始めた人は、その半分を達成している」と「そう見られることよりそうであること」かな。それぞれの格言に対してのお二人の考えを読むのも楽しかった。「世界はラテン語でできている」はラテン語そのものの話が多かったが、こうして格言という形の短い文章を読む、というか、眺めると、更にラテン語に興味がわいてくる。
が「ナイス!」と言っています。
イー
コロナが5類になる頃の、ごく普通の人たちの脳内言語と日常の行動が、改行のない文字で綴られていた。脳内言語を文字にするとこんなに面白いのか。日常の会話、およそ小説的でない、あまりにも日常の会話を文字にするとこんなに可笑しいのかと思わされた。連作短編集だからか、いつもの長編全体を覆う奇妙な雰囲気は薄かったが、それでも無いわけではなく、それが出てくると、「おお、これこれ」と、にんまりしてしまった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/31(4164日経過)
記録初日
2014/01/10(4185日経過)
読んだ本
701冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
183814ページ(1日平均43ページ)
感想・レビュー
700件(投稿率99.9%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

川上弘美の世界と藤原正彦のユーモアが好きです。若い頃は、いいなと思った作家を徹底的に読みましたが、もう若くない(苦笑)今は、いろいろな作家のものを広く浅く読むようになりました。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう