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2026年1月の読書メーターまとめ

菱沼
読んだ本
33
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2026年1月に読んだ本
33

2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

菱沼
ネタバレひとつひとつの話が長い……というか、前段、中段、本筋のような組み立てだった。特に河童の話は、まだ少年である小僧さんが以前に聞かされて覚えた物語をここまで詳細に語るのは無理があると思った。包丁の話も、いわばリップ・ヴァン・ウィンクルなわけで、戻ってきた母親より年上になった息子たちとの暮らしが案じられる。猫がしゃべるのは『霊験お初』でもあった。今回は山犬もしゃべる。そういえば犬視点の物語もあったっけ。宮部みゆきさんは動物が好きなんだな、とちょっと親近感。伊一郎は静香と幸せになれるんだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

2026年1月の感想・レビュー一覧
32

菱沼
ネタバレひとつひとつの話が長い……というか、前段、中段、本筋のような組み立てだった。特に河童の話は、まだ少年である小僧さんが以前に聞かされて覚えた物語をここまで詳細に語るのは無理があると思った。包丁の話も、いわばリップ・ヴァン・ウィンクルなわけで、戻ってきた母親より年上になった息子たちとの暮らしが案じられる。猫がしゃべるのは『霊験お初』でもあった。今回は山犬もしゃべる。そういえば犬視点の物語もあったっけ。宮部みゆきさんは動物が好きなんだな、とちょっと親近感。伊一郎は静香と幸せになれるんだろうか。
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菱沼
いろいろ無理があるような気もしたけれど、物語としては面白い。けれど絹の話と絵菜子の話と、テーマが二分されたようで思考があちこちする。主人公の、わずか16年の生涯に、こんなめったにないような事柄がふたつも起きていいだろうか。キャンプ場で行方不明になった少女という設定で、数年前から話題になっていた事件を思い出した。あのときのお母さんも辛かったはず。それを追体験させるとしたら、ちょっと罪な物語ではある。作家の矜持を問いたくなる。タイトルと内容が呼応していないようで、それも気になった。
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菱沼
ネタバレ20代のころ観た「カーウォッシュ」という映画を思い出した。いろいろな人種の、いろいろな若者が働くガソリンスタンドの1日。いろいろな客がやってくるが、ただそれだけだった。それだけなのに面白かった。この本も、タワーマンションのエレベーターが止まったという「ただそれだけ」なのに面白い。テルもユースケもいい子だし、周囲の人もいい人たちで安心して読める。がっかりも、ぐったりも、最後にまとまって読後感もいい。挿絵もいい。「だから人には親切に」なんて教訓は子どもに言わないで、純粋に楽しんで、にっこりしてほしい。
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菱沼
仕事で知り合った若い住職さんが「お寺は昔、地域の中で誰でも来ていい場所だった。困り事も悩み事も打ち明けていいところで、それには宗派も関係なかった。でも今は、お寺は法事とお墓まいりにしか行かないところになっている」と言った。彼は、子ども企画のために夏休みの本堂を解放してくれた。怪我さえしなければ何をしてもいいと(入るとき、まず御本尊様にご挨拶さえすれば)言って。選択肢が多いこと、自分で自分の道を選べることは何より大切だと思う。おやつのおすそ分けをもらった子どもたちは、食べ物のほかの何かも一緒にもらっている。
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菱沼
ネタバレ読み始めは、ああまた不登校の子か、きっと終わりには学校へ「行ける」ようになって、めでたしめでたしなんだろうな、と思っていた。まあ、そういうふしもなきにしもあらずだったけれど、それ以上に作者が体験したに違いないエジプトが面白かった。読んでよかった本になった。戦争や震災とともに、コロナの時期のことも伝えていく意味のあることだと思う。今ならぎりぎり児童文学で「注」なしに書けるかもしれない。プロローグで主人公は高一になっているので、エピローグに違和感。半分しか額縁のない絵みたいで。
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菱沼
ネタバレ私はゴキブリを殺さない。夫もそうだった。つかまえて、近所の四つ角まで持って行き、そこで放した。またうちに来るなら、また同じようにする。田中は本当にガス惑星だったのか。Gくらい許容してやれないものか。なんというか、女子どもはGは嫌いなはず、という思い込みはどこかにないだろうか。面白くはあったけれど、思いつきだけでそれこそ「突っ走った」感もある。読書体験の少ない子ども(大人も?)には、とても面白いだろう。これが読書の入り口になるならそれもいい。
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菱沼
ネタバレ『トムは真夜中の庭で』を拙いデッサンで模倣したような、と言ったら言い過ぎだろうか。毛虫を怖がる11歳の少女が、どこに通じているかわからない地中に続く暗い穴を、ろくにためらいもせずに錆びた鉄の梯子で降りていくとか、過去の時代でスマートフォンが機能するとか、安易なところが目につく。最後のムーン夫人の種明かし、そしてチャーリーの素性はあまりに都合良く唐突だった。ステラとトムはじめ、ひとりひとりについても造形が立体的でなく、共感しにくかった。
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菱沼
吃音の子どもを書いた作品を最近何冊か読んだ。『ペーパーボーイ』ヴィンス・ヴォーター、『森のユキヒョウ』C.C.ハリントン、そしてこれ。訳者の原田勝は『ペーパーボーイ』も訳している。どれも英語圏の物語。この本は何より絵がすばらしい。光や水が本当に美しく、主人公の不安が曖昧に描かれた風景や人物によってよくわかる。文を書いたスコットは吃音を笑われる少年で、父は彼と川辺に行き、あわだち、うずまき、くだける川を見て「おまえは川のように話してるんだ」と言った。大人になって詩人となった少年は、この本を父親に捧げている。
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菱沼
とても面白かった。議論することの意味を改めて思った。小学生も中学生も、もっともっと「話をする」ことを学校でやったらいいと思う(教えられる教師がいれば)。筋道をたてて話すことを学んでこなかった大人が以外と多いというのは(子どものころ自分の親にも)感じていた。筋道がわからなければ、脇道の面白さにも気づけない。話すことの大切さに気づかなければ、聞くこともできない。「愛が多すぎるのはお酒の飲み過ぎみたいになるかも」(原文のままではない)などをはじめ、言葉選びのセンスがいいなあと思った。
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菱沼
ネタバレ作者は実際に脱サラでリンゴ農家になった人なのかと思う。自分の知っていることを書くのが物語では一番強みであり、その知識に寄りかかるという弱みでもある。保守的な地域に育ったショータのナオコへの思い、女の子が獅子舞をやるということが神主のみの反発なのか。ヨモギの家が差別される理由ももう一つわからず、説得力がない。高学年向けの物語で、固有名詞が全てカタカナなのはどうしてだろう。親は漢字にも思いを込めて名付けをする。体験に基づく(であろう)緻密な構成と、こんなもんでいいか、の雑な部分が同居しているように感じた。
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菱沼
華道の話か(私にはあまり縁がない)と思いながら読み始めたら、面白かった。さまざまなハラスメントが出てくるけれど、どんな場合でも「自分はどうしたいか」「自分はどうありたいか」が大切だと思った。型があり、決まりごとの多い「道」と呼ばれるいろいろなものがある。でも、型も決まりもそれに沿って花を生けたり、竹刀を振ったり、筆を動かしたりするのは全て違う個人なのだ。5年生の今井さんが面白い。主人公夏帆も素直でいい。夏帆と同じ4年生くらいの子が読んでくれたらいいなと思った。
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菱沼
『グレッグのダメ日記』のような感じかなと思ったけれど、ちょっと違った。
菱沼
ネタバレこの作者のジェンダーに関する作品はいくつか読んだ。児童文学にする意義はあると思う。でも、親とのすれ違いや自分の中に生じるあきらめを「あるのが当然」のように書いてしまうと、LGBTを特殊な問題扱いしかねないような気もする。地の文に、突然文語「思えど」が二度登場したのに違和感を覚える。100歩ゆずって「思えど」に目をつぶるとしても、終盤に「呆れど」というのが出てきて驚いた。「呆れたけれど」の意味なんだろうけれど、ちょっと調べても文法的に正しいとは思えないがどうなんだろう。編集者はなんとも思わなかったのかな。
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菱沼
ネタバレ四部作読了。戦前から戦後すぐの時代の物語だが、ふと長谷川法世の漫画「博多っ子純情」を思い出していた。兵役についてからの描写が戦時中とは思えないほどのどかな印象だったけれど、主人公が所属していた部隊のそういう在り方をよく思わない軍人も確かにいたことも書かれている。陸軍で、実際の戦場に行かずにすんだ主人公は、誰も自分の手で殺さずにいられてよかった。ずっと見えがくれするようにちらほらと登場していた少女ユキ。美しい伏線だった。エディターズミュージアムのあるビルで「うなぎ屋のおかみです」と言った女性を思い出す。
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菱沼
手元に置いて、繰り返し読みたい本。子どもの権利条約を批准しながら、日本は大人に従う子どもをつくるための教育をしている。国連への報告には、子どもに対して「指導」という言葉が頻出しているらしい。子どもにはたくさんの権利があることを再認識しなければならないと思った。引用されているケストナーの言葉「先生が『俺はなんでも知っている』と言ったら無視しなさい。先生が『俺にはわからんことがいっぱいある』と言ったら敬愛しなさい」が面白い。子どもの前で、大人は(自分が大人だというだけで)完璧な人間のふりをしたがるものらしい。
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菱沼
『千曲川』で、リヒトがドイツ語の「光」だと知ったので、タイトルと主人公の名前とドイツへ行くという最初の12ページまででだいたいどこに落ち着くのかなんとなく見当がついた。「初外国」なのに11月から冬休みまでにパスポートをとるとか、節さんと親族に関して知らなすぎる点とか、不自然なまでに情報がなく、曖昧なところが多い。マサムネがオランダとドイツのクリスマスマーケットの違いを説明しているけれど、オランダではクリスマスマーケットはやってない、ともあるし。いろいろ雑な気がして、あまり良い読み方ができなかった。
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菱沼
ネタバレこの前読んだ『あの日、ともに見上げた空』に共通する自閉症の兄弟姉妹のいる子、「きょうだい児」の物語。テイストは全然違うけれど、読んで良かった本。親はどうして無自覚に子どもに甘えて、子どもを支配しようとするのだろう。自閉症の弟を持つ恵太に、母親は「じゃあお母さんと聖人がいっしょに死ねばいいのね」と言って彼を縛る。親の言い分に理不尽なものを感じても、たいていの子どもは何が間違っていて何が嫌なのか具体的に説明するのは難しく、やがて限界を迎えてしまう。「ケアする人にもケアは必要」という作中の言葉の重みを感じる。
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菱沼
相変わらずのフクスケぶりが面白く、自叙伝と小説との境がわからないところがまた面白い。生前の小宮山量平さんにお会いして、その「福」の片鱗なりとも分けていただきたかった。良い人々に巡り合ってきた人だった。84歳で書かれた文章は、資料もあるのだろうけれど、その記憶力に驚く。新兵の兵役生活は地獄のようなものかと想像していたけれど、読む限りでは自由な部分、融通のきく上官もいたのかもしれない。終盤で1941年12月8日となる。第4部を借りに図書館へ行ってくる。 なんだか、本の画像が長新太さんではないんだけど……。
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菱沼
子どもを持ちたい人々の中には、自分の血筋を残したい人と親になりたい人がいるのだと思う。子どもにとって頼りになるのは「親になりたい人」の方かも、と思った。海外でときどき聞くように、同性カップルが養子を迎えるのも、親になり、育つ子どもとの時間を共有したいという部分は大きいかもしれない。中学生になるタイミングで、両親から自分が養子であることを告げられた主人公、汐。そういうことを聞かされたら反抗するものだ、とでもいうのか反抗にしてはちょっと必然性のない描写もあるけれど、転校生美久の性格もよく、面白かった。
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菱沼
仕事でブラインドサッカーの監督に会ったとき、「障害者スポーツは、決して楽じゃないし、むしろかなり苛烈です」と言われた。作品からもそれが伺える。内容とは別に、最近こういう章立てで一章ごとに一人称の語り手が変わり、ひとつの物事を複数の視点から語る形式の物語が多いかも、と思った。長編文学を全て一人称で語ると、楽だけれど他者の視点が推測か説明になる。この「一章ひとり」は特に昨年から気づいただけでも割と多いように感じるので、いい書き方なのか、楽で安易な手法なのか、とちょっと考えた。
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菱沼
ネタバレ読んでよかったと思える本だった。タイトルだけだと、なんだかロマンスか何かのようだけれど、関西弁とユーモアでどんどん読み進められる。関西弁は偉大だ。重いテーマに軽い裏地をつける。知人に自閉症スペクトラムを専門にしている人がおり、彼女との縁で私も何人かと知り合った。この本のように、父親を亡くして母と妹と暮らしている青年もいた。後書で、作者のお子さんが登場人物のひとりと似た病気を持っていることを知った。すべての子どもたちの毎日が、それぞれ明るいものであればいいと思った。
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菱沼
戦時色が濃くなっていった1938年ごろまでを描く。大学に行けたわずかな青年たちにだけ許されたことかもしれないけれど、その読書量と勉学意欲、そして大胆なのに繊細な感情の豊かさに「青年」「青春」という言葉が恥ずかしくない時代だったのかもしれないと思った。青年の命は短いが、青春は一生続く。小宮山量平さんは生涯青春の人だったかもしれない。1938年の作者の紀行文の中に引用されている「理論は灰色であるが、生活の樹は緑だ」というゲーテの言葉、書物はこの緑の樹々のひとつを形作る可きだという青年作者の言葉にうなずいた。
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菱沼
面白かった。こういういろいろな話を集めた一冊に、佐竹美保さんの絵はぴったりだと思う。池のほとりの掘建小屋に住む僧というところから、ふと漫画「うる星やつら」の坊さん錯乱坊(チェリー)を思ってしまった。面白い話を集めるというところでは、江戸時代の『耳袋』のような成り立ちでもあったのか。中学生くらいで古典に親しむにはとてもいいと思った。ただ、地の文のフォントが私にはなんとなく読みにくかった。
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菱沼
読み始めた時は、熱帯雨林に住むナマケモノとアフリカに住むハシビロコウ、それらとキツネが同じ森にすむはずあるか、と思った。ファンタジーだって、それを読む子どもを見下していない作家なら、生態系の基本は守ってほしいと思っていたから。けれど、これはファンタジーではなく寓話なのかもしれない。作者の思いが伝わってくる。大方の私たちはキツネでしかなく、あるいはリスで、それでもできることがある。ウクライナのこと、ガザのこと、そしてベネズエラのことを思った。私たちは、アスランもカタミミもいない世界に生きている。
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菱沼
私も、子どもからお年寄りまで集まれる本のある場所を作りたいと思っていた。でも、昨今本を読む人は少ないようだ。物語は児童文学の王道。一人称の語りで夢も希望も挫折もある。友達とのすれ違いも、思い違いも、正されて心地よく収束する。バカボンのパパ風に言うなら「これでいいのだ」。登場する本の中には未読のものもあり、ぜひ読んでみたいと思った。
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菱沼
ファンタジーはリアリズムの裏地がしっかりしていないと単なる絵空事になってしまう。あらためて『指輪物語』や『ゲド戦記』の偉大さを思った。全くの異世界を舞台としたハイファンタジーのはずなのに、大豆や粟、馬や熊が出てくるのはなんとなく中途半端。女の子なのに女の役割が苦手で男のすることがしたい姫というのもステレオタイプだと思った。重要な要であるはずの飛弓と、それを使って「飛ぶ」イメージがなかなか湧いてこない。ファンタジー風ライトノベル。
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菱沼
シリーズだったんだ。これだけ読んでもなんとなくわかるけれど、全作品を通して読んだらさらに面白いだろう。少し前に読んだ、書道をテーマにした『わたしのbe』を思い出した。「道」と呼ばれるものには共通点があるのかもしれない。剣道についてはまったくの無知だけれど、「残心」という言葉は心に残った。絵を描いても、文章を書いても、かきあげたと思ったあとも見直し、推敲する気持に似ているような。「これで終わりじゃない」という気持。誰も打ち込んではこないけれど。
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菱沼
ネタバレ『守れ野性のロボット』を思い出した。「人間」と「魔女」という二種類の知的生命体がいるわけだけれど、「人間」という大きな主語で環境汚染を「人間のせい」とするのもちょっと、と思う。責任者がいるはずなのだ。小さな魔女のしたことで、「人間」は海洋汚染の源に気づくけれど(源が1箇所だけのはずはないけれど)そこに、経済も政治も書かれてはいないから、現実ではそうはいかない。疫病の魔女の存在、その働きも納得しきれないものが残った。『不思議の国のトムキンス』のような、物語風解説書にした方がよかったかも。
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菱沼
青年海外協力隊としてアジアやアフリカへ行った人を複数知っている。元の自分に戻った人と、戻らなかった(戻れなかった)人がいる。どう生きるかは、どういう自分でありたいかということなのかもしれない。ちょっと解説書めいた部分があるのは気になったけれど、私たちはもっとほかの国のことを知った方がいいんじゃないか、と思った。島国に住んでいるとつい地球のことが他人事になってしまいそうだから。同じアジアの国々のこともだけれど、ベネズエラのことも、今回調べてやっと少しわかった。
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菱沼
タイトルと表紙絵でなんとなく想像できる物語。なんとなく想像できる子どもの不幸と、なんとなく想像できる他人の善意とでなんとなくハッピーエンド。でも、これでいいのかもしれない。しかし、病院に入院していたなら、介護認定や退院後のケアプランについて説明がないはずがない。苦労を美談にしたいがための、あえての無知だとしたら、それはちょっとどうかと思う。
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菱沼
イギリスは古くならないような気がする。ほぼ同時代のミステリーでも、クリスティやセイヤーズはさらりと読めるのに、エラリィ・クイーンは「昔の話」になっている(面白いけど)。どんどん新しいものを取り入れる世界は、どんどん古くなるのかもしれない。この物語も、半世紀前に書かれていても古くない。丁寧だけれど説明しすぎない品の良さ。十四歳でいるのが下手だ、と自分を表する主人公クレアの人柄と、彼女を取り巻く周囲の「善人」たちとの関わりが愛おしい。守られるべき文化と、なくした方がいい風習。先進国の奢りも考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
菱沼
1964年に始まり、1971年で一旦の終わりとなる物語。私もバーサンだから、この時代の記憶はある。男尊女卑。「あいのこ」「くろんぼ」という言葉。私の育った場所では米軍兵士との間の子どもはいなかったけれど、見た目は少しも違わないのに「朝鮮」と言われる人はいた。今、在日外国人を「外国人問題」とする政治家がいる。知ることと考えること、そして教育のことを改めて思う。いい物語だったけれど、特に光毅の章になってから「当時は」「あのころは」という言葉が地の文に目立ち、視点がどこにあるのか曖昧な印象はあった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/02/10(4392日経過)
記録初日
2014/02/03(4399日経過)
読んだ本
1369冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
403894ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
1292件(投稿率94.4%)
本棚
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専門職
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静岡県
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