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2024年3月の読書メーターまとめ

駒場
読んだ本
15
読んだページ
3569ページ
感想・レビュー
10
ナイス
94ナイス

2024年3月に読んだ本
15

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

駒場
私は校長先生の話を聞きながらあくびなんてできない。「職場の華」を求められたら笑顔で応じ、具合が悪そうなおじいさんがいたら声をかけ、客用のお茶も補充する。そうやっていい子として生きて、満員電車で押し潰され職場で「お嬢さん」と呼ばれ、街中ではぶつかられて列に横入りされているうちに疲弊していく。割に合わない。それなら、歩きスマホでこっちを見ない人間を"よけてあげない"ことにしよう、それは正しい行いのはずだ──そういう主人公の話。この絶妙な「わかる」具合と心がヒリヒリする感じ、いつもの高瀬文学だった しんどいね
駒場
2024/03/17 21:25

「結婚式ってマジで出たくないよな」という話題を本当に数少ない友人とは共有できるのですが、その時にあげている理由が全部『末永い幸せ』に書いてあって、ビビった。主人公が「結婚式きもくね!?と全員に問い質したいけど、まあ絶対に理解されないんだろうな……」になっているところで抱きしめてやりたくなった。わかる、わかるよ

駒場
2024/03/17 21:33

「海外旅行もできるくらいの金額が、結婚式に吸われていく。吸われていく、とあの時確かにそう思った」「それでも友だちの幸せを願いたいという気持ちはあった」「結論としては、バージンロードから嫌だったから、つまり、初めから嫌だったということになる」「末永く、末永く、と呪文が繰り返される」「気持ち悪いじゃん、どう見たって。分かると言ってほしかった。分かるよ、そうだよね、おかしいよねって」

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

駒場

異国の地でも本屋へ行くとな

異国の地でも本屋へ行くとな
駒場
2024/02/27 20:01

ヘルシンキっす!アアルト設計のおしゃれ本屋……人口過密の日本じゃなかなか見られないゆったりした空間

スズコ(梵我一如、一なる生命)
2024/02/27 20:13

フィンランド!北欧!!行ったことない!!!羨ましい〜〜〜😂良い旅を!

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2024年3月の感想・レビュー一覧
10

駒場
いわゆる経済学を(正統派のアカデミアでは)学んでこなかった物理学者が、経済を直観的に理解させようとする本。マンキューとかスティグリッツとか読んでらんねーけど高橋洋一とか読んで経済わかった気になってたらやべえだろ!とそれこそ直観的にわかっている読者向けかも知れない。利子が存在する世界で無限の成長を求められる我々はどこに向かっているのか?というのを市民目線で書いた本であるとも思う
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駒場
綿密な取材で大物男性の性的暴行を告発したタイムズの記者が描いた調査報道本。性被害の告発が出た時に「虚言乙」みたいな態度をとることは論外だが、記者は本人や周囲の証言を聞き、致命的な矛盾がないか、真実を裏付けられる直接的・間接的証拠はないか、そして「同じ被害にあった者がいないか」を丹念に調べることが求められる。金で黙らされている者、自分の生活が壊れることを心配する者、匿名でしか話せない者がいる中で証拠を集め、実名の告発を促していく報道の在り方は見事だった(実名じゃないと信頼性がない、ということではない)
駒場
2024/04/03 21:45

ワインスタインもすべての事件について「これは暴行だ」と自覚があったわけではないようだ。だって女たちは自分からホテルの部屋に来たんだから、と。自分の立場がそれを強制しうること、女性たち(あるいは社会的弱者)が必ずしもすぐに告発できる状況にないことを理解しないことはそれ自体がもはや暴力だ……ということがもっと知られるといいと思う。これは性的暴力に限った話ではなく、権力勾配のある場所でのハラスメントすべてに言えることですけども

駒場
2024/04/03 21:45

記者としての責務を果たす、という意味ではこの言葉がよかった 『母親に愛していると言われたら、それについてしっかり調査しろ』

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駒場
『ゴールデンカムイ』からスターシステムを採用していると思われ、二瓶、尾形、門倉などのビジュアルに似たキャラクターが出てきてアイスホッケーをする。個人的にスターシステムは大好きだがあまり見ないので、このままこのシステムで突き進んでほしい。墜落した王者である苫小牧の名門高校に、フィギュアという「上品な」スポーツをやってきたロウくんは馴染めるのか!?そして”2011年3月11日”がやってくる……
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駒場
かつて打ち切られた(と思われる)アイスホッケーというマイナースポーツ漫画を、『ゴールデンカムイ』での実績で編集部を殴り倒すことで完全リメイク!!というだけで面白いのだが、ゴールデンカムイを経て明らかに漫画が上手くなっているのも興味深く、「プロで漫画描きたい」と思っている人にとっては旧版と読み比べることが最高の教材になるのではないかと思っている。フィギュアスケートで身につけたスケーティング技術でアイスホッケーに殴り込む!だけではなくスポーツに金のかかることや母・妹との関係などよりドラマチックに描かれている
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駒場
私は校長先生の話を聞きながらあくびなんてできない。「職場の華」を求められたら笑顔で応じ、具合が悪そうなおじいさんがいたら声をかけ、客用のお茶も補充する。そうやっていい子として生きて、満員電車で押し潰され職場で「お嬢さん」と呼ばれ、街中ではぶつかられて列に横入りされているうちに疲弊していく。割に合わない。それなら、歩きスマホでこっちを見ない人間を"よけてあげない"ことにしよう、それは正しい行いのはずだ──そういう主人公の話。この絶妙な「わかる」具合と心がヒリヒリする感じ、いつもの高瀬文学だった しんどいね
駒場
2024/03/17 21:25

「結婚式ってマジで出たくないよな」という話題を本当に数少ない友人とは共有できるのですが、その時にあげている理由が全部『末永い幸せ』に書いてあって、ビビった。主人公が「結婚式きもくね!?と全員に問い質したいけど、まあ絶対に理解されないんだろうな……」になっているところで抱きしめてやりたくなった。わかる、わかるよ

駒場
2024/03/17 21:33

「海外旅行もできるくらいの金額が、結婚式に吸われていく。吸われていく、とあの時確かにそう思った」「それでも友だちの幸せを願いたいという気持ちはあった」「結論としては、バージンロードから嫌だったから、つまり、初めから嫌だったということになる」「末永く、末永く、と呪文が繰り返される」「気持ち悪いじゃん、どう見たって。分かると言ってほしかった。分かるよ、そうだよね、おかしいよねって」

が「ナイス!」と言っています。
駒場
宇宙の大きさは無限で星は無限にあるのにどうして夜空は星で埋め尽くされてないの!?こども電話相談室的なオルバースのパラドクスだが、他の本で「光速が有限だから」と読んだ記憶がある。が、そもそも宇宙の大きさは有限で星の数も有限(パラドクスの前提が間違っているパターン)!全天埋め尽くすには「背景限界距離」20兆光年先まで見えなければならない!いやいやそれ以前に宇宙の総エネルギー量は空を埋め尽くすほどの星を生成できるほどでかくないんである! 順を追って説明してくれるのでそうだったのかなるほどね……となる良書です
駒場
2024/03/17 13:06

夜空がなければ人間のような生命体が発展できたかは疑わしいので、「暗い宇宙は生命体にとっては福音」だという。結局オルバースのパラドクスとは「私たちがなぜここにいるかを教えてくれるパラドクス」だという表現は、やや詩的で好きです

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駒場
昨今はエロに押されがちなリリカルBL界を牽引する(と私が勝手に思っている)草間さかえによる、病院の隣の葬儀社で働く美形若専務×誰にでも人当たりがいいが弟関連のトラウマを抱えていそうな年上理学療法士という、そんな組み合わせ初めて見ましたという微お仕事BL。ディテールがしっかりしているがただ仕事するだけじゃなくラブしていること、脇をかためるキャラにリアリティのあること、弟トラウマの回収などさすがの草間BL。だが、草間さかえならもっと描けるのでは!?と思ってしまうのが難しいファン心だった。
駒場
2024/03/09 11:40

草間さかえ、昔はがっつり血の繋がった兄弟のBL(性行為はなし)なども描いていたので兄弟BL好きなんやろ?と思う。最後さらっと弟のこじらせた感じを描いてるのもそれでしょ!?でもそのへんさらっと描くのが草間節だよなと思う。「ここ見て!」のいやらしい演出がないんよな……

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駒場
Twitterで独特の魅力を放つ百合や、どうしようもない(本当にどうしようもない)おじさんと若者のBLを描いている作家の商業デビュー作。中学生男女の初々しい恋になぜか初老の男性教員が静かにカットインしてきて男子生徒の心をかき乱していく謎ラブコメだが、やはり大人と子どもを描く上で難しい点(未成年へ性的まなざしをむけているかどうか、グルーミングになっていないか)を編集がうまくコントロールして読みやすく仕上げていると思った。著者のおじさんへの熱い思いを感じられるのでおじさん好きな人にオススメしたい
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駒場
BL界の逸材が今度はシスターフッド(たぶん)へ!遺伝子操作で顔の痣と謎の怪力のあるひきこもりの主人公(24)が、世のはぐれ者たちのコミュニティに拾われ、倫理観終了の17歳と出会う。まだまだ序盤だが、女をなめきった女衒をボコそうとしたりとBLじゃあまり描けない展開を見せてくれる。が、朝田先生は「仮に主人公であっても悪を働けば幸せになれない」をBLで描いてくるのでこのふたりが心配です。ほどほどに暴れて女2人で幸せになれ
が「ナイス!」と言っています。
駒場
前の歌集『悪友』はまあまあ好きだったがこれは結構目がすべったな……という感じだった。言葉の並びの独創性(と著者が思っているもの)にばかり主眼がいってないか?というのが率直な感想。悪くない歌もある。 歳月がひとに眼鏡をかけさせてその外し方をぼくは覚える/天才 と云うとき生まれる崖がありその双眸を一度見ただけ/名前などあとで勝手につけてくれ 東風にピアスがちらとひかって
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/12/13(5248日経過)
記録初日
2009/12/01(5260日経過)
読んだ本
3620冊(1日平均0.69冊)
読んだページ
699578ページ(1日平均132ページ)
感想・レビュー
2295件(投稿率63.4%)
本棚
8棚
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

社畜しながら空き時間に読書

漫画ばっかり

ベリー頭が悪いので、小難しい本は読めません





好きなのはBLと百合

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