ネタバレp14「そもそも誰をどう観察しても、結果それに判断を下すのは自分だから、その人が本当は何を考えていたのか、ではなく、なぜ自分はその人がそう思ったと判断したのか、の方が答えが明確です。」読み始めて早々に、この人頭いいなと思った一文。相手の本心は分からないけど、相手がそう思ったと私が判断した理由は分かる。これは大事なことだが、きちんと理解している人は多くない。まして言語化して説明できる人はもっと少ない。p59「不変を求めるファンサイドと変化を求める制作サイド」オタク気質と仕事へのプロフェッショナリズムを感じる

ネタバレ恋した相手から、「私はあなたの妹が好きだ。彼女の代わりに生贄になってくれ（意訳）」というようなことを言われたウィステリアは、不憫な女ではある。しかし、自分が養子であること、格上の貴公子に身分違いの恋をしていること、可愛げのない外観であること、高身長であること、世間で疎まれる魔法の研究をしていることなど諸々の引け目からくるウジウジした性格のため、私はあまり同情できなかった。好意を伝えないまま、「私が先にあなたを好きだったのに」をしても、ちょっと違うんじゃないだろうか。コメントに続く