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2024年3月の読書メーターまとめ

7ember
読んだ本
5
読んだページ
1312ページ
感想・レビュー
5
ナイス
49ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

7ember
その通りだと思うところが多かった。最後の「政治」に関しては、言葉をやや都合よく使ってる感があったというか、アレントには言及しないんだ? と思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

7ember
まず、この大変な状況と向き合い続けている上間氏には敬意を評するとして、その上で、読者としてこの本をどう受け止めていいのか悩む。読み物として、大変面白いのだが、それを面白いと感じてしまうことに、少女たち(出版年を考慮するなら、自分とほぼ同年代の女性たちだ)の苦難を遠くから眺めて消費している後ろめたさがつきまとう。安易に「わかる」ことが憚られるようなことばかりだけど、真ん中のエピソードの終わりにでてくる「人生に統合されない記憶」という表現はなるほどと思った。そういえば、自分にもそういう断片がいくつかあったな。
7ember
2024/03/18 00:39

個人的に一番印象に残ってるのは、上間氏そっちのけで、当事者の少女に手術の説明をしていた看護師(p. 144-45)。こういうささやかな偉大さで世界はかろうじて踏みとどまっている。

が「ナイス!」と言っています。
7ember
面白かった。学術書ではないが、エッセイというにはやや硬派な文体。いい意味で一貫性がないというか、時々、前の章の内容を次の章の内容を打ち消しているように思える記述があったのだが、そこが著者の思索の息遣いを感じさせて魅力的だった。上間陽子氏の著作は自分でも読んでみたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
7ember
[Audibleにて]チャプターは時系列順に進むが、その間に起きたことは回想形式で語られるというパターンを多用していて、内省的なブリジット・ジョーンズという感じ。テイストとしてはクンデラあるいはミラクルなことが起こらない村上春樹に近いが、カネや階級が話題になるあたりはイギリスっぽい(正確にはアイルランドだが)。何がヒットしたのかいまいちピンとこないまま終わってしまったが、コーネルが友人の死をきっかけに調子をくずす展開などは今時のノーマル・ピープルという感じがした。
が「ナイス!」と言っています。
7ember
某ネット書店ではフェミニズムと名のつくものをただ否定したいだけのようなレビューも散見されたが、本書の意義はむしろ「母になることを全面的に肯定」できてこなかったフェミニズムに対する内在的批判となっている点だろう(p.136)。フェミニズムの枠内で女性の身体性について語ろうとした青木やよひを、江原由美子が批判したというあたりが非常に重要なポイントとなる(p.133)。つまり、ニュー・エイジ的なものの影響下に、女性の身体性を、自然・エコロジーに接続し、男性中心社会への対抗原理を打ち立てようとした青木を、(続く)
7ember
2024/03/05 11:41

江原は、「社会」の外部に女性的な原理が存在するという発送は、結局は「幻想装置」として働き「社会」の根本的批判にはならないと切り捨てた、ということのようだ。正直にいって、本書を読まずに江原の議論に触れたなら、私も説得された可能性が高い。妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティは「社会に対して女性たちが前向きに諦めようとする態度」だという結論はパンチが強い(p.153)。

が「ナイス!」と言っています。
7ember
その通りだと思うところが多かった。最後の「政治」に関しては、言葉をやや都合よく使ってる感があったというか、アレントには言及しないんだ? と思った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/12(3668日経過)
記録初日
2014/04/12(3668日経過)
読んだ本
539冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
148686ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
442件(投稿率82.0%)
本棚
4棚
自己紹介

(だいたいは)趣味の読書・マンガ用アカウントです。文学もマンガも、哲学もビジネス書も同じテンションで読んでいきたい。

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