Voicyの配信をきっかけに再読。アダム・グラント『Give and Take』を読んで他者志向のgiverになると決めたことなど、ようやく「勇気」を奮い起こす気になれたと思います。私の健康寿命は20〜30年。全く新しいことを始めても何とかものにする時間は残されているし、変化の激しい時代に直線的な生き方しかできないまま終わりたくない。他者の人生ではなく私の人生を生きる。

出世物語は太閤記と同様、初期段階の方が面白く感じます。下巻は娘を相次いで入内させて栄華を極め、題名にある和歌を詠ずる場面がクライマックス。作者は『大鏡』などの古典を丹念に調べて執筆したとのことですが、あの有名な歌が『御堂関白記』に載っていないというのが面白いですね。『小右記』も『権記』も読みたくなります(現代語訳で)。それらを読んだら、意外とこの小説のように面白いのではないか。下巻の後半は顕信の出家があり、寛子、嬉子、妍子と娘たちの相次ぐ死に悲嘆に暮れる様が描かれ、どことなく源氏物語の「御法」のようです。

Voicyの配信をきっかけに再読。アダム・グラント『Give and Take』を読んで他者志向のgiverになると決めたことなど、ようやく「勇気」を奮い起こす気になれたと思います。私の健康寿命は20〜30年。全く新しいことを始めても何とかものにする時間は残されているし、変化の激しい時代に直線的な生き方しかできないまま終わりたくない。他者の人生ではなく私の人生を生きる。