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2024年3月の読書メーターまとめ

くみこ
読んだ本
10
読んだページ
3480ページ
感想・レビュー
7
ナイス
248ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

くみこ
歴史教師クリスティアンと町の偏屈老人との出会いから、ナチス政権の戦時中パートへ。老人から渡された冊子は、戦時中のエーデルヴァイス海賊団についての記述であり、ヴェルナー、レオ、フリーデの友情と命の記録でもありました。クリスティアンは、彼らの物語に女教師として登場した祖母の言動に動揺し、町の歴史や人に対して理解したつもりでいた自分に気付きます。アイディンティティに悩む教え子と共に、やるべき事を見つけた明るいラスト。ダメ押しのように、物語を貫いたメロディーが意味をなします。お見事。
hon
2024/03/18 09:35

これいいですよね。同志少女よりいいと思うんだけど話題性で負けてるのはやっぱりタイミングのせいなんですかねえ。

くみこ
2024/03/18 10:22

レオの遺した手紙には泣かされました。続々と良い作家さんが出て来て、、読むのが追いつかない…。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

くみこ
たしかに「ノルウェイの森」を思い出しました。主人公が、中学生の頃から現在まで思い続ける望未は直子に似ているし、親しくなった吃音の先輩や友人が次々と姿を消してしまうこと…。ただ、こちらの主人公は「血も涙もない的確な現代人」で、そつなく日常をこなします。望未との回想を物語にするよう勧めた坂城とはコワーキングスペースで知り合い、本音を明かし合う"ラプンツェル"とはLINEのみのやり取り、と現代そのもの。なめらかで読みやすい文章に油断してると、深いところまで連れて行かれます。愛と解放の物語。
が「ナイス!」と言っています。
くみこ
歴史教師クリスティアンと町の偏屈老人との出会いから、ナチス政権の戦時中パートへ。老人から渡された冊子は、戦時中のエーデルヴァイス海賊団についての記述であり、ヴェルナー、レオ、フリーデの友情と命の記録でもありました。クリスティアンは、彼らの物語に女教師として登場した祖母の言動に動揺し、町の歴史や人に対して理解したつもりでいた自分に気付きます。アイディンティティに悩む教え子と共に、やるべき事を見つけた明るいラスト。ダメ押しのように、物語を貫いたメロディーが意味をなします。お見事。
hon
2024/03/18 09:35

これいいですよね。同志少女よりいいと思うんだけど話題性で負けてるのはやっぱりタイミングのせいなんですかねえ。

くみこ
2024/03/18 10:22

レオの遺した手紙には泣かされました。続々と良い作家さんが出て来て、、読むのが追いつかない…。

が「ナイス!」と言っています。
くみこ
時代も場所も定かではありません。元々の住人と、「羽虫」と呼ばれる他所から来た人たちが住む、始まりの町での物語。何人かの視点で、自分と町に起きた出来事が語られ、最後の章でこの町の辿った歴史が明らかになります。「子供たちは常に、大人たちによってあらかじめ形作られた世界に生まれてくる」だからこそ、後の人たちのために考え、時に声を上げなければ。そんなメッセージも伝わりますが、小説ならではの面白さの方が優っています。サーカスや魔術師など、寓話のような場面や人の取り入れ方も効いていました。面白かった。
hon
2024/03/15 17:54

面白いよねー。さすが太田さんっていう圧巻な物語でした。ちょっと主張がゴリ ゴリすぎる気もするけど(笑)。

くみこ
2024/03/15 18:30

ゴリゴリはしてるけど(笑)これ読んだら、中村文則さんの「逃亡者」はやっぱり語り過ぎだと思う…。

が「ナイス!」と言っています。
くみこ
直木賞受賞の人気作家4人が「はじめて」を描いたアンソロジー。YOASOBIとのコラボレーションだそうです。辻村さんと森さんは、お二人らしい作品でした。島本さんはAIを主人公にした、少し切ないストーリー。宮部さんはこの短さで、さすがの広がりを見せてくれました。楽曲から入っても、こちらが先でも、楽しめそうな一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
くみこ
第二次世界大戦下、人々の心を鷲掴みにした日本軍楽隊のトランペット。そのトランペットを手に入れてしまった主人公が、誰かに追われる場面から始まります。トランペットを巡り、時代の空気と様々な人生を描きつつ、恋愛も絡ませたストーリー。戦争や宗教や人種差別と盛りだくさん、とても読み応えがあります。でも、こんなに言いたいこと全部を書かなくても伝わるのでは?と思ってしまいました。多くの人に読まれるべき内容でありながら、今書かねばという覚悟と熱量が、読者を怯ませてしまうリスクも背負った作品。そんな印象を持ちました。
が「ナイス!」と言っています。
くみこ
短編集。全体的にSF調で、ホラーっぽかったりディストピア設定だったり。主人公は皆若く、鬱屈や後悔を抱えてる人物がほとんどです。気持ちの良い読書ではないけど止められない、みたいな不思議な感覚。オリジナルが消えた世界で、誰かが秘密の基地局から音楽を流す「新しい音楽、海賊ラジオ」が良かったです。既読作品とは違う雰囲気でした。
が「ナイス!」と言っています。
くみこ
姫川玲子シリーズ。今回は、特に事件の悲惨さが際立ちました。姫川警部補8年目、上司との駆け引きや部下の扱いに貫禄さえ感じさせます。この先、姫川に深く関わりそうな武見検事の登場も気になるところ。ガンテツの闇がどんどん深くなるのも不気味です。残酷な描写に怯みながらも、やはり読んでしまうシリーズなのでした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/15(3628日経過)
記録初日
2014/05/15(3628日経過)
読んだ本
1993冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
654937ページ(1日平均180ページ)
感想・レビュー
1280件(投稿率64.2%)
本棚
5棚
性別
血液型
O型
現住所
神奈川県
自己紹介

既読本を再度手にしてしまう事のないように、利用を始めました。
拙い感想にナイスして下さる方々、ありがとうございます。

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