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2024年3月の読書メーターまとめ

OjohmbonX
読んだ本
5
読んだページ
1227ページ
感想・レビュー
5
ナイス
45ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

OjohmbonX
主に監督とスタジオから辿る通史。日本のアニメ史全体で(特に業界構造の面で)大きく方向性を決定づけたのが手塚治の『鉄腕アトム』(1963年)と庵野秀明の『エヴァンゲリオン』(1995年)と総括される。『君の名は。』や『鬼滅の刃』は興行収入面で突出しても「方向性を決定づける」とまでは言えないという。30年周期だとちょうど今エポックメイキングな作品が現れる(既に現れた)のだろうか。通史を一気に読むと、黎明期から現在までずいぶん遠くまで来たわ、と感慨深いような気持ちになる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

OjohmbonX
ホラーというジャンルの幅の広さを感じる短編集。怪異とバトルするもの、怪異に一方的かつ物理的にやられるもの、ただ「ある」もの、怪異ではなく人に一種の縛りを受けるもの、怪異よりも様子がおかしい人が出てくるもの、怪異が妙に人間臭く過ごすもの……強いフックでつい笑ってしまう場面が多いと思いきや、ふいに切なさに満たされるような場面もあり落差が大きい。作家志望者にとって何の参考にもならない出版に至る方法論や、あとがきも含め、最後の最後までふざけ尽くしてすがすがしい。
が「ナイス!」と言っています。
OjohmbonX
主に監督とスタジオから辿る通史。日本のアニメ史全体で(特に業界構造の面で)大きく方向性を決定づけたのが手塚治の『鉄腕アトム』(1963年)と庵野秀明の『エヴァンゲリオン』(1995年)と総括される。『君の名は。』や『鬼滅の刃』は興行収入面で突出しても「方向性を決定づける」とまでは言えないという。30年周期だとちょうど今エポックメイキングな作品が現れる(既に現れた)のだろうか。通史を一気に読むと、黎明期から現在までずいぶん遠くまで来たわ、と感慨深いような気持ちになる。
が「ナイス!」と言っています。
OjohmbonX
かな書道の基礎知識を網羅的に知られて有用な本。変体仮名による構造性の補完、墨継ぎのタイミングでの濃淡の表現、連綿/放ち書きの選択、改行位置や散らし書きによる配置の決定、等々によって、紙面空間にリズムを生み出していく営みのようだった。大量の実作を収録して多少乱暴でもランク付けして、どの点を評価しているのか解説していくような(諏訪恭一『品質がわかるジュエリーの見方』のような)本があれば、価値基準を内面化できて楽しそう。
が「ナイス!」と言っています。
OjohmbonX
人と人、人と事の間の関係性のねじれに巻き込まれる形で人が死ぬ、そのねじれが多重に転倒しながら詳らかにされる。各短編は独立しているがそんな構造が共通する。「桐の棺」が好きで、とりわけ「互いの立場や意地でデッドロックが発生する」状況が先鋭化される。侠客でない舞台や、ミステリでない(種明かしがない)形に換骨奪胎しても楽しそうだ。愛憎と殺害が、粒子と波動みたいな相補的な関係にあるために、全体として暗く耽美な雰囲気になるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
OjohmbonX
詐欺で騙される感じは山岳事故(遭難)で死ぬのに似ている。欲をかくと(仕事に間に合うように下山したい/絶対にこの土地を取得したい等)、多くのネガティブな兆候に、都合よく歪んだ解釈をしてしまい正しく判断できなくなる。ニセ地主を仕立てる、書類を偽造するなど、手口は案外前時代的なものなのは、根本的には公共機関側が、前時代的なシステムで証明や取引関係を電子的に確実に紐づけていない点に問題があるのではないかと感じる。本書を読むと、周辺の開発から取り残された荒れた家や駐車場を見かけるとつい「狙い目」と思ってしまう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/07(5217日経過)
記録初日
2005/01/31(7019日経過)
読んだ本
1126冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
310686ページ(1日平均44ページ)
感想・レビュー
760件(投稿率67.5%)
本棚
22棚
性別
年齢
38歳
職業
技術系
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://yashio.hatenablog.com/
自己紹介

「面白くなかった」とは言わないようにしたい。簡単だから。否定は自分の持ってる貧しい体系たちから外れていることを示せばいいだけだから、簡単なんだ。

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