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2021年11月の読書メーターまとめ

OjohmbonX
読んだ本
9
読んだページ
2954ページ
感想・レビュー
9
ナイス
89ナイス

2021年11月に読んだ本
9

2021年11月のお気に入られ登録
5

  • .
  • よしき
  • murarara
  • かやこ
  • Noriko Ishii

2021年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

OjohmbonX
「教授が未解決の定理を説明したら5分後に証明を提出してきた」「爆音で音楽を聞くせいで向いの研究室のアインシュタインの顰蹙を買う」「WW2で原爆開発等、米軍・政府の研究に協力し超多忙だが、移動中の列車などでコンピューター・ロボット・ブラックホール・経済学等の基礎理論を構築」とか、エピソードがいちいち強すぎて笑ってしまう。一般人に対してギフテッドがいるんだとしたら、ギフテッド全体の中でのギフテッドに相当するような知能の高さだったのだろう。チューリングも映画化されたことだし、フォン・ノイマンも映画化してほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2021年11月の感想・レビュー一覧
9

OjohmbonX
上泉信綱という人物が題材のビルドゥングスロマン。相反する要素が対立からアウフヘーベンへ至る、という構造が幾重にも配置される。剛(神道流)と柔(陰流)の融合・再構築で新陰流が生まれ、マネージャー(武将)とプレイヤー(兵法者)の葛藤が極大化した末に統合されていく。ラストは刀(新陰流・信綱)と槍(宝蔵院流・胤栄)の立合いに至るが、この中で王道(右構え)と邪道(左構え)という信綱の少年時代の対立が究極的に融合した形で現れ、決した後に「人を殺す術が殺さない術に到達する」という認識が表白される。徹底している。
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「高い地位を獲得・維持・拡大するのに適した特性」と「高い地位で組織を動かすのに適した特性」には大きな乖離があって、リーダーは構造的にその緊張関係にさらされる。口当たりのいいリーダーシップ教育が、その矛盾を覆い隠すのに実は役立ってしまう(問題解決には役立たない)と指摘される。他にも「ナルシストは高い地位・給与を求めるので実際に獲得できてしまう」とか「自分より地位が高い人は自分より能力が高いと信じてしまう」とか「嘘は罪悪感(不利益)より嘘が通る快感(利益)が勝ってしまう」など様々なバグがこの矛盾を支えている。
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初詣で・七五三・結婚式や観光地・パワースポットなど「地元の宗教施設」という神社の一般認識と、全国組織の神社本庁が右翼・国粋主義団体というギャップがすごい。地元住民の意向や歴史を無視して神社への人事権を強行したり、神社から利益を吸い上げて還元しなかったり、現実を無視したイデオロギー的な組織になっている。「神社は宗教ではない(国体そのものだ)」という明治~昭和期に政治的な背景で獲得した地位が、敗戦に伴って廃棄され、しかしその特権意識だけが一部に残存して今に生き続け、明治憲法・体制の復活を夢見ている。
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実態を知るほど、大相撲のレギュレーションやプロ団体としての日本相撲協会は、純粋に競技として見るとあまりに不合理・不適格だと感じる。多数の競技者が病気(糖尿病・痛風)と怪我に苦しみ、引退後のキャリアパスも不明確で、プロ志望者が減るのも当然だろう。しかし相撲はその不合理さ・特殊性(部屋制度や神事としての側面など)が存在意義や魅力を支えている面もあり、著者も書名・前書きで「スポーツとしての」と断りながら、プロ競技としての合理化を進めるべしと言わない割り切れなさを抱えていて、ある意味で誠実な書き手だと思った。
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150年以上前でもかなり高い解像力で非常にクリアーな写真が残されていて、転倒した感覚だけど、時代劇の俳優を今写したみたいだという不思議な気持ちになった。幕末の時点では人生(場合によっては生命)をかけて、撮影・現像技術を習得していて、ほぼ全員がカメラを常時携帯して気軽に撮影している現在と比べると、150年分の技術革新の積み重ねの量に気が遠くなる。遣欧使節団のメンバーの写真、みんなビシッとポーズとってるのに、福沢諭吉だけ妙にだらけたポーズで、さすが1万円札になる人間は違う。
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「教授が未解決の定理を説明したら5分後に証明を提出してきた」「爆音で音楽を聞くせいで向いの研究室のアインシュタインの顰蹙を買う」「WW2で原爆開発等、米軍・政府の研究に協力し超多忙だが、移動中の列車などでコンピューター・ロボット・ブラックホール・経済学等の基礎理論を構築」とか、エピソードがいちいち強すぎて笑ってしまう。一般人に対してギフテッドがいるんだとしたら、ギフテッド全体の中でのギフテッドに相当するような知能の高さだったのだろう。チューリングも映画化されたことだし、フォン・ノイマンも映画化してほしい。
が「ナイス!」と言っています。
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何年か前に、旅行会社社員が遠足バスの手配を忘れ、しかし言い出せずに、生徒の自殺をほのめかすニセの手紙を学校に送って遠足を中止させようとしてあっさり発覚して全国ニュースになった出来事があった。小島信夫の小説の登場人物は、こうした人にちょっと似ている。ミスや弱さを言い出せずに取り繕ったり、強い謎のこだわりに本人が囚われたりして、事態がどんどん奇妙な方向に落ち込んで退っ引きならなくなっていく。外側からは「おかしな人間」に見えても、内的にはそうした人物に理屈があってどうしようもなく切実な世界を見せてくれる。
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リラックスの極端な形態が催眠状態で、催眠術は人をその状態に誘導・維持するための技術体系になっている。極端なリラックス状態=相手を信頼して極度に素直になっている状態だと考えると、催眠術が見せる「不思議な現象」も理解が進むし、創作などに登場する催眠術の正しい部分/誤った部分の区別もつくようになる。この「素直な状態」に持っていく技術、かなり人間の生理的なバグを駆使していることが分かる。優れた催眠術師は、当意即妙にそれを組み合わせていく。
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OjohmbonX
もともと神は豪族(氏)と紐付いていたので、支配者交代時に不都合があった。普遍的な仏教の方が地方支配に都合が良く、「神様は自分が神様であること自体に苦悩している、それを仏教で解放する」という理屈で仏教が導入され、神社の中に神宮寺が生まれていく。さらに神が仏教を守るという理屈で寺のそばに鎮守社ができる。それが進むと「神はそもそも仏が姿を変えたもの」(本地垂迹説)という理屈が生まれて本地仏の設定が進むが、明治の神仏分離で廃れていくという流れ。このプロセスを八幡神・八幡台菩薩が促進させた経緯を描いている。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/07(4352日経過)
記録初日
2005/01/31(6154日経過)
読んだ本
1021冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
282630ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
655件(投稿率64.2%)
本棚
22棚
性別
年齢
35歳
職業
技術系
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://yashio.hatenablog.com/
自己紹介

「面白くなかった」とは言わないようにしたい。簡単だから。否定は自分の持ってる貧しい体系たちから外れていることを示せばいいだけだから、簡単なんだ。

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