読書メーター KADOKAWA Group

おせきはんさんのお気に入られ
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  • 信長読書|読書メーター開始2009から
    • B型
    • その他
    • 東京都

    FIREした元ITエンジニア

    金持ち父さんを読み、投資をスタート
    日々、貪欲に投資本を読み学ぶ。

    運よく、給料半分ぶっ込み戦略を思いつき、
    愚直に米国個別株に投資を継続
    11年経った忘れた頃に、FIRE達成

    のび太級の凡人の私でも、読書と行動で
    なん

    とかなりました。
    ツイてました。

    好きな言葉
    短い人生、リスクを恐れる暇はない
    未来に向かう者にとって、今はいつも逆境

    役に立ったこと
    Xにて
    株やってる人の情報を読み、株を買い、長期保有
    億単位の現役の成功者のやり方を学び再現
    税金対策

    ・お気に入りの本
    覚悟の磨き方
    異端のすすめ
    運命を拓く
    成功の実現
    強運の法則
    逆襲のビジネス教室
    「本気で生きる」以外に人生を楽しくする方法があるなら教えてくれ
    自分の中に毒を持て

    ・人間関係に困ったら
    嫌われる勇気
    人を動かす
    頭にきてもアホとは戦うな!

    ・悩み事で困ったら
    道は開ける
    反応しない練習
    スタンフォードのストレスを力に変える教科書

    ・自分の強み・やりたいこと探しに困ったら
    つらかった時の話をしようか
    世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

    ・仕事の基本を知りたかったら
    コンサル一年目が学ぶこと
    入社一年目の教科書
    プロフェッショナルの条件
    1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書

    ・仕事に悩んだら
    もしアドラーが上司だったら
    読むだけで元気が出る100の言葉
    ストレスゼロの生き方
    すべては導かれている~逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟~

    ・自己啓発系
    心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
    夢をかなえるゾウ
    7つの習慣
    思考は現実化する
    生き方
    ポジティブの教科書
    1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書
    スタンフォードの自分を変える教室
    大富豪からの手紙

    ・お金の勉強
    金持ち父さん貧乏父さん
    金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
    となりの億万長者
    世界のお金持ちが実践するお金の増やし方
    ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣
    バビロンの大富豪の教え

    ・時間術
    脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
    レバレッジ時間術
    DO IT NOW いいから、今すぐやりなさい

    ・その他の良書
    思考の整理学
    エッセンシャル思考
    エフォートレス思考
    イシューからはじめよ
    ゼロ秒思考
    成功の実現
    脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方
    運気を磨く~心を浄化する三つの技法~
    年収を10倍にする習慣術
    大富豪アニキの教え
    竜馬がゆく
    坂の上の雲
    日本国紀

  • Macallan
    • 男
    • 事務系
    • 東京都

    感想の記録と読んだ本の管理をしています。
    読んだ本の感想を自分の中で消化できるよう、文字数の範囲で感じたことをなるべく書き留めています。限られた文字数の中で、本のあらすじよりも自分の感じたこと、連想して考えたことを重視しています。
    興味が偏らないよう、いろ

    んなジャンルの本を読めると良いなと思っています。

  • ねじやま
    • 男

    理系大学生やってます。
    本を読み続けます。

  • わことLine agreement
    • 女
    • 1936年

     "wolking time is need go to"shinto shrine参拝していた。「"I don't mean"なんて、どうでも良かった」。"Are you minimalist?" object "close"grave and仏壇売却。

    大社にて厄除け済み。writing Letter,執筆、field, 日々reading Japanese classics。充実した毎日を送っている。former classmateが、テレビ局入り。古典、英国話。自衛隊無線不要。"Dansyari is very important", The entrace,corridor,garden,restroomに物を置かない事。現代小説は、「福音と黄泉」の黄泉で、断捨離対象。ミニマリストでもなく、断捨離でもなく、物を整理するだけ。物の整理も一段落。It don't care tolking。「私、オタクじゃ無いです」。弟のせい、妹のせい。「無線で来た他者には、イタリア人の対応を、心掛けよ」、内面だけの話。口説く事が、大事。「親戚は、対象外」。

  • PSオットット
    • 男
    • 東京都

    主に哲学や精神分析、社会学に興味があり、人間や社会について深堀りしています。
    仕事は前職では長らく金融機関で、今は???です。

    https://note.com/dapper_zebra8815

  • 雨季💘なきうさ
    • 女
    • B型
    • その他
    • 大分県

    若い頃より常夏の国に憧れ、2008年50代半ばにてタイへ移住。
    タイ王国日本人会を拠点に講師としてフラダンス教室を開校し、2018年5月の本帰国時に閉校。
    10年の間に、日本より連れてきた猫4匹の内2匹が星になりました(2016年12月五郎14才、2018

    年2月花子16才)
    本帰国から5年。
    2023年シロ坊14才も虹の橋を渡り、先の2匹の元へと旅立ちました。
    シバ君18才は頑張っていますよ☺️
    🐱2024年6月7日/残念ながらシバ君、
    19才のお誕生日を迎えてすぐにお星さまになりました。アタシ達と過ごしてくれた日々をありがとう。お疲れ様。

    追記:2019年6月、一人暮らしのお婆さんが飼っていた三毛猫ミイちゃん5才を新たな家族として迎えました。
    愛猫を置いて旅立ったお婆さん。さぞ心残りだったと思います。でも心配しないで、アタシが引き受けました❤️
    2024年8月25日。ご縁があってもう一匹、今度は男の子。保護主さんが付けた名前をそのまんま(イクラちゃん)です。野良猫生活をしていて辛い猫生を送ってきたのでしょう。歯槽膿漏と口内炎の為に歯を抜きました。なので牙1本と下の歯を数本だけ残してほぼ全抜歯。可哀想だけれど、他に生きる道がありませんでした。でもこれからは私達と共に幸せに暮らします。

    🌐年齢を重ねるごとに胸に忍び寄る郷愁に残る人生はやはり日本でと。2018年5月に夫の故郷である九州は大分県へ本帰国。
    少し前に立ち上げたコミュニティ
    「読友さんを巡る旅」の管理人として、日本各地の読友さんに会いに行くことを残る人生の楽しみと定めました。

    📚️若かりし日の夢を捨てきれず、今でもたまに小説を書きます。
    2026年2月15日タイトルは【G】、ペンネームは坂本雨季。短編集を上梓しました。
    最近では少しだけ、読友さん方の間で読まれ、語られ、知名度が上がって参りました。
    追記:2023年より大阪文学学校へ入学。遠方のため通教部ですが、年に4回スクーリングに大阪まで出陣しています。
    せめて10年若かったらと思うけれど仕方なし(笑)残る人生、後悔のないよう自由に楽しく生きてます。
    ✳️2009ホラー小説大賞一次通過
    ✳️2024年6月1日高橋源一郎・小説でもどうぞ佳作入賞
    ✳️2026年2月15日著書【G】出版

    • 女
    • 1985年
    • O型
    • 役員・管理職

    本の中には、まるで知識の海が広がっているようですね。
    ページをめくる音が耳にふっと響くたびに、
    もしかしたら私は、その時開いていた一冊の世界の中に
    そっと身を置いていたのかもしれません。

  • たけ
    • 男
    • 神奈川県

    たけのページへようこそ。
    大学時代に歴史学を専攻していた関係で、いまでもその分野の本を読んでいることが多いです。小説も読んでいることがあるかもしれません。主に、文庫・新書・選書、その他。
    マイペースで感想やレビューを書いていきます。よろしくお願いします。た

    まにつぶやくかもしれません。

    キーワード:日本史/世界史/日本近現代史/近代史/古代史/日中戦争/太平洋戦争/第一次世界大戦/第二次世界大戦/国民国家/ナショナリズム/中国史/ヨーロッパ史/中華思想/小説 など

  • ぴー
    • 男
    • 1992年
    • 島根県

     こんにちは!コーヒーをお供に読書を楽しみたいです。本を購入し満足していたので、積読が多く反省してます…。読書メーターを使って読書のモチベーションを上げたいですね!また、読んだ本の感想を自分なりにまとめることも頑張ってみたいです。

     読書メーターを使うの

    は学生以来です。みなさんの感想や読まれた本を参考にさせて頂きたいです。自分のペースで読書をしたいです。よろしくお願いします🙂‍↕️

    ☘️興味があるジャンル・作家さん(敬称略)
    ・日本史系全般、ミステリー、エッセイなど
    ・小川洋子、城山三郎、山崎豊子、向田邦子、
     米澤穂信、恩田陸、重松清、篠田節子、
     村山由佳、吉村昭など

  • シリウスへ行きたい
    • 男
    • 1952年
    • B型
    • その他
    • 兵庫県

    年金生活者。趣味は、読書、映画、旅行など。ついに、73歳、「ついにゆくみちとはかねてききしかどきのうけふとはおもはざりしを」、まさか自分が、その歳になるとは。驚きと嘆息です。ボケないように、日々頭と体を鍛える所存です。海辺のファーストペンギン、時々テ

    レビで見かけるペンギンの集団、一番先頭を行くけど、別にカリスマ性や深い考え、思惑があって先頭を突っ走ているのではないが、なにか行動的なものを感じる。ああいう感がなしでだけれども、自分を信じて突っ走る勇気と根性を見習いたい。ほんとうは、慎重に行動して他人のふり見てわが身を正せが信条でありつつ、突撃、神よ我にご加護を与え給えというのも大好きな人間です。(とりあえず一部改訂、年齢調整)

  • ひつじ
    • 女
    • 東京都
  • うりぼう
    • 男
    • 愛知県

    ユーザー名を「うりぼう」に戻しました。
    (2022.2.18)
    いつもたくさんのナイスをありがとうございます。ナイスを頂いた方には、お気に入りにさせていただきますので、ご注意下さい。

    また、お気に入りに入れていただいた方、ありがとうございます。皆様に

    は、できるだけ沢山のナイスをつけますので、ナイスの嫌いな方は、ご遠慮下さいね。(2022.2.8)

    年を取って、活字を追うのが負担になり、量がすっかり落ちました。月に1冊以上は、読みたいと思っています。ぼちぼちとゆっくり、感想は目一杯書きたいな。今年もステキな本に出会えますように。(2022.2.8)

  • えとろん
    • 男
    • O型
    • 東京都

    濫読派です。
    ただし余生を考える年齢になってきたので時間つぶしの本は読まないようにしています。
    馬鹿みたいにたまった蔵書の管理を兼ねて読書データに入力していますので、大量のデータが表示されてしまい申し訳ありません。
    そのうち落ち着きますのでよろしくお願いい

    たします。

  • ♡
    • 女
    • A型
    • 専門職
    • 徳島県

    4児のママ(7歳・4歳・2歳・0歳)
    子ども達と一緒に読んだ絵本を登録
    自分時間ができたら小説を読みたい!

  • こあら
    • 愛知県

    誤字、脱字、多くてごめんなさい。備忘録としてお邪魔させて頂いております。

  • ぺこウィン
    • 男

    立ち読む。別に内容が記憶に残るじゃなくて、読み終わった後に歩き出したいとウズウズするのが自分にとって良い本。
    好きな本は、司馬遼太郎の「翔ぶが如く」、武者小路実篤の「友情」、辻仁成・江國香織「冷静と情熱のあいだ」、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」「オー

    デュボンの祈り」、「ゲド戦記」、「ソロモンの指輪」など。

  • 誠也
    • 男
    • 2003年
    • A型
    • 大学生
    • 滋賀県

    「なぜ」が世界を変える

    一章 死んだ教室

    黒板に書かれた公式を、誰も見ていなかった。

    春日高校3年B組。窓の外では桜がとっくに散り、五月の風が体育館裏のネットを揺らしている。教室の中は、ノートを枕にした頭と、スマホを膝に隠した手と、どこでもない虚空を

    見つめる目ばかりだった。

    前任の数学教師、田村が異動になったのは三週間前のことだ。

    田村の授業は「板書が速く、説明がない」という様式美で成立していた。公式を写す。問題を解く。答え合わせをする。そのサイクルが三年間、一度もブレたことがない。誰も何も理解していなかったが、誰も何も困っていなかった。定期テストの範囲さえ覚えれば、点数は取れた。

    「じゃあ静かにしてろ」

    自習監督に来た英語の松本が教卓に文庫本を広げた瞬間、後ろの席の川島涼太は盛大なため息をついた。

    「物理も数学も詰んだ。もう諦める」

    隣の席の小野寺実が細い声で言った。「受験、どうすんの」

    「知らん。文系にする。けど古文も詰んでる」

    「それ全部詰んでるじゃん」

    「そう。俺の高校生活、詰んでる」

    涼太はそのまま腕に顔を埋めた。

    扉が開いたのは、そのときだった。

    二章 最初の五分間

    入ってきた男は、教師にしては若すぎた。

    三十代前半だろうか。スーツではなく、白いシャツに黒のスラックスという格好で、持っているのはチョーク一本だけだった。荷物も、教科書も、出席簿さえない。

    「あ、田村先生の代わりに来た桐島です。よろしく」

    それだけ言って、桐島は黒板の前に立った。

    松本がバツの悪そうな顔で文庫本を閉じ、教室から出て行く。誰も桐島を見ていなかった。川島涼太も、顔を腕に埋めたままだった。

    桐島は黒板を消すこともなく、静かに言った。

    「一個だけ聞かせてください。サイン、コサイン、タンジェント。何のためにあるか、知ってる人」

    沈黙。

    「知ってる人じゃなくていい。なんとなく聞いたことある説明、なんでもいいです」

    最前列の優等生、橘花が恐る恐る手を挙げた。「直角三角形の、辺の比、です」

    「そう。それは正しい。」桐島は頷いた。「じゃあ、なんで人類はそんなものを作ったの?」

    また沈黙。

    涼太は顔を埋めたまま、耳だけ動かしていた。

    「答えは、海で死にたくなかったからです」

    教室の空気が、わずかに変わった。

    三章 話の背骨

    「紀元前の船乗りを想像してください」

    桐島はチョークを持ったまま、歩き始めた。教壇ではなく、教室の中を。

    「GPSもない。地図も大雑把。嵐が来たら終わり。そんな時代に、人間には一個だけ頼れるものがあった。星です」

    窓際の席の女子が、スマホから目を上げた。

    「北極星の角度を測れば、自分が地球のどの緯度にいるか分かる。でも角度を距離に変換するには、計算が要る。弧の長さと角度の関係。それを扱う道具として、三角比が生まれた」

    桐島は黒板に、三角形ではなく、円を描いた。その円の中に、小さな船のシルエットをざっくりと書き加える。

    「だからサインとコサインは、最初から『回転』と結びついてるんです。直角三角形の話じゃなかった。人間が空を見上げて、自分の位置を知ろうとした話だった」

    涼太は、いつの間にか顔を上げていた。

    「で、ここが大事なんですけど」

    桐島の声が、少し速くなった。

    「多分今、半分くらいの人が『じゃあ直角三角形の説明はなんだったんだ』って思ってる」

    涼太は思っていた。まさにそれを。

    「それ、正しい疑問です。答えは、円と直角三角形は実は同じものを見ている、です。円の中に直角三角形を書いてみると分かる」

    チョークが動いた。円の中に、斜辺が半径と重なる直角三角形が現れた。

    「角度が変わると、縦の長さが変わる。それがサイン。横の長さが変わる。それがコサイン。つまりサインとコサインは『角度が変化したとき、縦と横がどう動くか』を表してるだけ。波の形をしているのも、音が波打っているのも、交流電流がぐにゃぐにゃしているのも、全部これが理由です」

    橘花がノートに何かを書き始めた。急いで、でも丁寧に。

    四章 つまずく前に

    桐島は一度立ち止まり、教室全体を見渡した。

    「ここで絶対に混乱する人が出るので、先に言います」

    涼太は背筋を伸ばした。自分のことを言われている気がした。

    「サインが『縦』でコサインが『横』って、逆じゃないかって思う人がいる」

    涼太はまさに思っていた。

    「コサインの『コ』って、英語でco-、つまり『補角の』って意味なんです。サインの補角がコサイン。だから横なんじゃなくて、サインを基準にして、それを90度回転させた相棒がコサイン、と覚えると混乱しにくい」

    川島涼太は、手を挙げていた。自分でも気づかないうちに。

    「あの」

    桐島が目を向ける。

    「じゃあタンジェントは」

    「いい質問です」桐島は笑った。「タンジェントは、英語でtangent、接線って意味です。円に接する線の長さ。縦と横の比を取ると、円の傾き、つまり坂の角度が分かる。スキーのゲレンデが何度の斜面かを知りたいときに使います」

    「スキー場」と涼太は呟いた。

    「そう。人類はスキー場より先に、山の傾斜を測って安全な道を切り開くために使ってた」

    五章 放課後の黒板

    授業が終わった後、涼太は席を立てなかった。

    頭の中で何かが繋がり続けていた。サインとコサインが船乗りの道具で、タンジェントが山の傾きで、波の形が交流電流で。バラバラだったピースが、一本の糸で縫われていく感覚。

    桐島が黒板を消しながら、涼太の視線に気づいて振り返った。

    「何か残ってる?」

    「いや」涼太は言葉を選んだ。「なんか、気持ち悪かったものが、急に気持ちよくなった感じがして」

    「それ、一番いい感覚です」

    桐島はチョークを置いた。

    「公式って、誰かが必死に考えた答えなんですよ。問いがあって、試行錯誤があって、やっと辿り着いた形。だから公式を覚える前に、その人がどんな問いを持っていたか分かれば、覚えなくても導ける」

    「導ける、か」

    「数学も物理も、暗記科目じゃないです。推理小説です。どうしてそうなるのか、追いかけていくと、必ず理由がある」

    涼太は窓の外を見た。五月の空が、夕方の色に変わり始めていた。

    「推理小説か」

    声に、どこか火がついたような響きがあった。

    六章 一ヶ月後

    川島涼太の数学の点数は、赤点ギリギリから学年十七位まで上がった。

    それよりも変わったのは、授業中の顔だった。

    桐島が何かを説明し始めると、涼太は必ずどこかで「あ」という顔をした。声には出さない。でも眉が上がって、目が少し細くなって、口の端がわずかに動く。

    小野寺実はそれを「涼太の理解顔」と呼んで、いつしか自分もそれを待つようになっていた。

    桐島の授業には、不思議なリズムがあった。

    疑問を育てる。疑問が熟したところで答える。答えが新しい疑問を生む。そのサイクルが、五十分をあっという間に変えた。チャイムが鳴るたびに、教室のどこかで小さな舌打ちが聞こえるようになった。終わりたくない、という音だった。

    エピローグ 問いを持つ人間

    十一月。模試の返却日。

    涼太の答案には、物理の大問に、見慣れない記述があった。

    公式を使う前に、三行の説明が書いてあった。「この状況で保存されるのはエネルギーであり、なぜなら——」

    採点者のコメント欄には赤ペンで一言あった。

    「理解している」

    涼太はその答案を、机の引き出しにしまわなかった。

    桐島の授業が始まる前、机の上に広げておいた。理由は自分でもうまく説明できなかったが、なんとなく、見えるところに置いておきたかった。

    扉が開いた。

    「今日は慣性の話をします」桐島は言った。「まず聞きますけど、なんで止まってるものって、動き出しにくいんだと思う?」

    川島涼太は、一番最初に手を挙げた。

    了

  • manana
    • 鳥取県

    いつかそのうちと思いながら、付箋だらけにした本の感想を中々まとめられずにいます。
    お気に入りの本ほど難しく、挫折しがちです。
    みなさんの感想も楽しく拝見しております。

  • 拓殖大学
    • 男
    • 1996年
    • IT関係
    • 東京都

    備忘録と感想の言語化のために
    趣味として本格ミステリを、仕事のために新書と技術書を

  • くものすけ
    • 男

    最近は、日本農業(食糧)問題、憲法改正問題、相続税(節税,マンション投資など)関連の書籍を中心に読書しています

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/08(4512日経過)
記録初日
2014/06/08(4512日経過)
読んだ本
1412冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
384445ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1412件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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