ネタバレこのシリーズ既読は『依存』と『黒の貴婦人』タックとタカチとウサコの名前は覚えていたけど、事件の内容は覚えていなかった。ウサコがぐしゃぐしゃ泣いていたのだけは覚えている。本作は交換殺人なのはすぐ分かったけど、加害者の片割れ、むしろ殺されそうな人だよ。鯵の南蛮漬けと酎ハイ、結局そんな理由で摂取したの？犯人も被害者もよくわからない奴らばかりだった。

ネタバレあまりにもコロナ禍にどっぷり浸かりすぎ。どの話もまずコロナの状況について語られる。お得意のグルメ小説なのに、暗く沈みがち。近藤さんの小説は繰り返し女性の生きづらさが語られる。マンスプレイニングを取る男性って　よく美術館に現れるって聞くけど。高見氏はひょっとして自店の売上げが芳しくないのかもね。彼こそが箱崎さんより自信のない人なのかも。

ネタバレ東野版『オリエント急行の殺人』かと思った。湯川って結構コミュ力高し。だんだん人間らしくなっているみたい。映画化したからって、カバーを変えるのはやめてほしいな。