もうひとつ「彼方へ」。小松は宇宙と別の宇宙がまぐわって、高次存在を生み出すという話が大好きで、これ以外にも何編か書いてますな。完結していないから断言はできないが、おそらく『虚無回廊』も、このテーマかと。ただ、その高次存在が、どういうものかは書いていなかったような。
当時「貧乏人と病人の集まり」と揶揄されたが、ともかく勢いがあるわ。希望もあった。このあと高度成長を迎えるし、日本も学会も明るい未来が見えてた時代。今はどうかというと、日本も学会も勢いがない、というか、お先真っ暗で、消滅ポイントへ、まっしぐらという感じ。結局、学会といえども大きな時代の流れには逆らえんのね。もっとパワーがあると思ってたけどなあ。
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