ヤマザキマリの食に関するエッセイ集。ペペロンチーノは大好物で、よく食べるのだけれど、いわれてみれば、確かに原価は安そうだ。それにピッツァだって、ずいぶんローコスト。だが旨い。 高級なレストランの料理も旨いが、一般家庭の「おふくろの味」も旨い。なんでも旨いと思って食べるのが幸せだ。

ヤマザキマリの食に関するエッセイ集。ペペロンチーノは大好物で、よく食べるのだけれど、いわれてみれば、確かに原価は安そうだ。それにピッツァだって、ずいぶんローコスト。だが旨い。 高級なレストランの料理も旨いが、一般家庭の「おふくろの味」も旨い。なんでも旨いと思って食べるのが幸せだ。

五十数年前の、僕が高校生だったころ、物理の先生が『物理の散歩道』を読むことを頻りに薦めていた。気にはなっていたのだけれど、何となく今まで読まずじまいになっていたのが、コンパクトな形で出ているのを書店で見つけて、積年の借金を返すような気持ちで読んだ。 ある問題に対して意見を戦わせながら真理に迫る過程がスリリングで面白かったが、数式が出てくると脳が拒否反応を示して、受け付けない。残念。まぁ、これはちゃんと勉強しなかった自分が悪いので、仕方ないのだが。