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2024年3月の読書メーターまとめ

nightowl
読んだ本
13
読んだページ
3733ページ
感想・レビュー
13
ナイス
73ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nightowl
時間に"使われて"はいけない。人との触れ合いを大切にする。年齢を経たからこそその難しさを思い知る。せめて、好きに時間を使い普段会えない人と会える旅行の機会を増やしたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

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出来は良いのだけれど、濃密すぎて仕事の忙しい時期に読むものではない... 心は孤独な狩人 (新潮文庫 マ 31-1) >>

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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

nightowl
強権政治の国において独裁者が斃されれば良い訳ではなく、取り巻く人々を何とかしなければと痛烈に批判した戯曲。しかも終始コミカルで笑えるように仕上げており、立ち止まって考えると背筋が寒くなる。暗めの手塚治虫漫画に印象が近い。演出家により雰囲気の変わる舞台でも、観客へ想像の余地を残す為最低限終盤手前辺りまでは喜劇調にすることは忘れずにいてもらいたい。
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ある黒人一家。祖父が遺した保険金。家庭のある息子は仲間と一発当てようと酒場経営を目論む。溜め息をつきその様子に悩む妻。娘(妻からすれば義理の姉妹)は医師になるために学費が必要。祖母が下した決断とは。「ひなたの干しぶどう」/南北戦争直前。奴隷制度と綿花農場の現実「北斗七星」:前者の戯曲は活き活きとした日常会話の中に、お金の話を混ぜるのが巧み。金銭問題に差別が絡む世知辛さから、結末の勇気ある行動に胸が熱くなる。後者は生々しいせいか没となったシナリオ。ドキュメンタリーとの合わせ技でさらりと放映すれば何とか...
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狂乱の時代をリアルタイムで生きていた者だけが持ち得る鮮烈な感性。どのような考え方をしているかについて語ったものも良いけれど、「ある無言劇について」の舞台の様子は芸術家だからこその熱量。客席に居たかったと思わせる術に参る。
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シュニッツラー「輪舞」をシニカルに現代的な脚色を加え生まれ変わらせた戯曲。下ネタもここまで追求すれば面白い芸術。キレッキレな訳文のセンスも優れている。作者は三十六歳の若さでアルコール中毒により急逝。この尖った感性なら、と納得してしまう。日本で上演するには倫理面で問題が…となりそうだけれど、解説の文章にある映像だけでも見たい!
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岩波文庫と比較のため読了。訳者が苦労したと語る"かわい娘ちゃん"は兎も角、"入神の演技"、"ズベ公"等単語選びのセンスに今となっては古いものが...前者は旧字体が読み難く、九景の誤訳(解説より)があるもののそれ程台詞自体違和感が無く読める。岩淵達治訳ブレヒトが苦手で、同訳者による「メアリー・スチュワート」と「兵卒タナカ」はOKなので主観ではあるけれど...
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退廃のウィーン恋愛図。上演を巡り騒動が起きたのも、民衆がスキャンダラスなプライベートを曝け出されたと感じたからでは...?読むと面白いのに、舞台化は難しそうなのがもどかしい。実際、脚色した形でPARCO劇場にて上演。https://stage.parco.jp/program/tokyoronde
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残念なアメリカ人たち。本当ならもっとドラマチックな出来事が起こりそうなのに、拘りの強い気質などにより日常に埋没する人々。映画「ゴーストワールド」を思い出す。刊行当時、"うわぁ...あるある..."と感じられたに違いない。
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時間に"使われて"はいけない。人との触れ合いを大切にする。年齢を経たからこそその難しさを思い知る。せめて、好きに時間を使い普段会えない人と会える旅行の機会を増やしたい。
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専業主婦が友人から誘われたギリシャ旅行で自分を解放するまでを語る一人芝居。私はあなたの家事ロボットじゃない!!という女性心理を見事に描写。男性作家と知りびっくり。カタルシスの後投げっ放しではなく周りにも成長を促すオチも流石。そこまでする程の気持ちへ追い込んだと人に知らしめるのは本当に大事。
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イランとドイツの間でアイデンティティの揺れる人々。意外と明るく笑いがある。したたかに自分を幸せにする術を探る主人公の視点に落ち着いてページを繰る。イランのエロ婆さん(もしくは岩井志麻子)...かなりパンチが効いているので文学と構えずに読むのが吉。随分なお人で...
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ナショナルシアターライブで「レオポルトシュタット」「善き人」等、ユダヤ人迫害に関する作品上演が続いた中日本でも同様の流れが生まれている。文学座でもスイスの当作品を上演決定( http://www.bungakuza.com/andorra/index.html )。ユダヤ人の特徴として語られていることがブーメランになっていることなど辛辣さが強烈。"永世中立国"スイスの裏を述べる解題も圧巻。実際の上演では、第三者からの愛を受けずに育った主人公が自分は愛されない人間だと自己暗示する様子が印象的で胸を痛める。
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耳の聴こえない者と聴こえる者との恋愛。ただの美談で終わらないのは、人と虚心で向き合うことの大切さで締め括られているから。聴こえる男側のジョークであったり思い込みのみっともなさと来たら...また、健常者の視点で問題提起しがちな面も訴える。場面転換が多く映像向けと思える箇所も多い中、最後の感動は舞台ならでは。ワークショップで練られただけのことはある名作。
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nightowl
「カラーパープル」やテネシー・ウィリアムズの南部がどれだけフィルターに掛けられたものかを痛感(共に好きではあるけれど)。ひりひりと差別問題を描き胃が締め付けられる。どうしてささやかな幸福を守りたいだけなのにこうも上手くいかないのか。まさしく"愛にすくわれたい"人々の行き違いが重い。23歳でこちらを書けた現実の土壌。荒み切った今にも確実に響く傑作。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/08/01(5742日経過)
記録初日
2008/08/01(5742日経過)
読んだ本
2151冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
677475ページ(1日平均117ページ)
感想・レビュー
1995件(投稿率92.7%)
本棚
17棚
血液型
A型
自己紹介

当初はクラシックミステリを中心だったものの、戯曲と韓国文学が最近のブーム。雑多な読書記録...

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