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2023年2月の読書メーターまとめ

BLACK無糖好き
読んだ本
5
読んだページ
2101ページ
感想・レビュー
5
ナイス
102ナイス

2023年2月に読んだ本
5

2023年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

BLACK無糖好き
高山植物に囲まれ森林豊かな東ヒマーラヤのタワンは支配国がチベットからインドに変わり、中印国境紛争の戦場ともなった地域。ここでのチベット医学を中心とした医療実践を通して、地域住民の病いと医療ヘの向き合い方を描いた医療人類学の研究書。独特な医療が施されていてとても興味深い。制度的チベット医学と土着医療が実践の場で重なり合っている様も見て取れる。神霊の祟りや憑依に関する儀礼実践についても、地域の歴史や開発の文脈に位置づけて論じることで深みが増している。毒盛りの妖術師とそれに対する薬の関係性には驚かされた。
が「ナイス!」と言っています。

2023年2月の感想・レビュー一覧
5

BLACK無糖好き
著者は学者で人権活動家。六四天安門虐殺で難を逃れアメリカに移住、その後一時中国に戻った際に拘束され五年間投獄されるも現在はアメリカで活動している。本書は、著者が2002年から2020年にかけて各地で行ったスピーチが掲載されている。内容は中国共産党による人権弾圧に対する徹底した批判、並びに中国の民主化を推進するための外部からの圧力を促す論調が大半を占める。“中国が一党独裁体制のまま経済発展を続けたらアメリカの安全保障と経済的利益、果ては民主主義にも脅威となる”。著者の30年近く前の警笛も現実のものとなった。
が「ナイス!」と言っています。
BLACK無糖好き
高山植物に囲まれ森林豊かな東ヒマーラヤのタワンは支配国がチベットからインドに変わり、中印国境紛争の戦場ともなった地域。ここでのチベット医学を中心とした医療実践を通して、地域住民の病いと医療ヘの向き合い方を描いた医療人類学の研究書。独特な医療が施されていてとても興味深い。制度的チベット医学と土着医療が実践の場で重なり合っている様も見て取れる。神霊の祟りや憑依に関する儀礼実践についても、地域の歴史や開発の文脈に位置づけて論じることで深みが増している。毒盛りの妖術師とそれに対する薬の関係性には驚かされた。
が「ナイス!」と言っています。
BLACK無糖好き
原書はロシアの二月、十月革命後1918年に発刊予定だったが紆余曲折を経てきた。主に宗教哲学者や法律学者による伝統的な保守の立場からボリシェヴィキに対する批判的な議論が展開される。「聖なるロシア」として民族の歴史的使命を継承し宗教精神に適った社会の実現を訴える論調が目につく。同時に、ロシア人の魂は“神秘的な物事”の影響を他の民族よりも敏感に感じ取るので、誘惑に引き込まれやすく、偽物やすり替えのまがい物に引っかかってしまうとの指摘は、現在のウクライナ侵攻に対するロシア人の受け止め方とも繋がってくる印象。
が「ナイス!」と言っています。
BLACK無糖好き
フランスによるアルジェリアの植民地支配とアルジェリア独立戦争に関する記憶をフランスの政府や自治体がどのように承認してきたか、フランスの国内政治との関連で考察する。記憶の承認が移民統合と国民的結合の促進を図る目的で行われ、当然ながらそこには政治的な意図をもって利用される側面がある。アルジェリアからの引揚者にもいくつかの関連団体があり、マジョリティ側の要求が優先される傾向があるようだ。◆植民地支配についての評価、昨今の文化遺産の返還なども含め、今日的な問題として問われ続けるだろう。
が「ナイス!」と言っています。
BLACK無糖好き
原著は1987年刊。国際関係論の古典的作品。諸国家が同盟を形成する要因を、伝統的な勢力均衡理論の代替として脅威均衡理論を仮説として提示し、集中比較と統計的相関分析にて論証しながら理論構築につなげ、説得力のある結論を導き出している。本書は中東を分析対象としていることから、汎アラブ主義イデオロギーが同盟形成を促進するどころか逆に紛争の火種になる構図を示す等、この地域についての様々な特色を理解する助けにもなっている。◆数年前に小野沢透の『幻の同盟』を読んだ際の興奮が微かに蘇ってきた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/22(3080日経過)
記録初日
2014/09/22(3110日経過)
読んだ本
824冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
332003ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
813件(投稿率98.7%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

本は図書館で借りて読んでいます。

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