表紙がヒエロニムスですね。そしてミヒャエルエンデ。アトリエにはトーベ・ヤンソンコレクション(装丁関連でとはいえ)。確実に好みが被ってると確信。

読んでなかった新刊。 好きですねー 別に関西弁の訳が画期的とか思ってはおらず。 いつもエネルギーの在りどころとか、なんか不安な感じとか言葉にはしないけど感じるような絵本を作ろうっていうのが伝わってくるので良いなーと思います。

図書館でパラパラ捲ったときにアリスミスやヴァージニアウルフ、シモーヌヴェイユみたいな雰囲気のする詩を描くんだなと思って借りた。あまり新鮮味もないし分かりやすすぎるけどだからこそ読めたのだと思う。

以前読んだときは内容の新鮮さがなく、読む必要がないなと手放したが、イメージの描写力が直接左脳に響くというか……その後も印象に残り続けたので再読。この作家、文章自体には取り立てて良さはないし、自分が新しく生まれ変わったような気持ちになったり、優しい光に包まれるような読書体験もない。これはどちらかといえば自分の内面の迷宮に降りていくような、落ち着くってタイプ。ステファングラビンスキの良いところは、遠い昔の記憶で読んだことがあるのではないかとどこか懐かしく思ってしまうところにある。そこが僕を惹き付けてやまない。