ネタバレ図書館本。『汝、星のごとく』の続編は、北原先生の過去、櫂の遺作を巡る顛末、そしてその後の暁海達の過ごした日々の３篇から。どの話も引き込まれますが、北原先生と暁海が生活を共にするうちに育む情にほろりと。世間からの冷たい無責任な言葉を受け流し、傍に居る人達と自らの選んだ生き方を掴み取った彼等彼女達のお話は、何処も宝物のような言葉に溢れている。この読後感を上手く言葉に出来ないまま、胸いっぱいで読了。

ネタバレ図書館本。高校生だった彼等が大学リーグに初見参したお話も此処まで。嘗てネットを挟んで闘気をむき出しにした相手とも、今は信頼するチームメイトに、そんなバレーボールに一途な若者達の熱量を堪能。決して諦めない心、上を目指す心意気、そして繋がる未来。チームを同じくする仲間の絆、そして嘗ての仲間の離れがたい想いが胸に迫り、一球を追いかける執念に頭が下がりますw　ほんのちょっとの恋模様のその先も、魔王の未来も、何よりポーランドに行く彼のその後も気になりるので是非続編をw　とても楽しく読了。

ネタバレ図書館本。春高バレーで熱い闘いを繰り広げた彼等が、大学生となって再び熱い闘いを繰り広げる物語の前編。嘗ての仲間も倒す相手としてネットを挟んで対峙する、そして高みを目指す若い心の靭やかさが今回も胸熱。高校の頃より戦術的に複雑になってきた大学バレーに必死に喰らいつつw新たな登場人物の過去や想いに夢中な読書時間は、ユニチカだけでは済まないご贔屓が沢山過ぎて満足度は高めw　初々しいとは対極にある灰島の変わらなさに安堵を覚えつつ、とても楽しく読了。『最強の敵が最強の仲間になる』

ネタバレ図書館本。大学生の彼等に会う前に再読。春高バレーにかける若い彼等がひたすら眩しいw　高校生だからこその体力限界迄のプレーと、仲間を思う迷える心が愛おしい。今回もとても楽しく読了。

ネタバレ図書館本。初読み作家様のデビュー作。倒幕の匂いも未だ漂う明治５年の東京を舞台に、旧大名の深水家の雪姫と侍女の佳代が巻き込まれる物語は、時代の波に翻弄された人々の熱くもやるせない想いが漂う一冊。変わり者と噂の雪姫と、うっかり者ながら絵心のある佳代が、深水家に持ち込まれた難題に当たるお話は、激動の時代に翻弄された男達の嘆きと共に、その陰で過去に囚われる事無く前を向く女達の想いが好対照。ライトな作風ながら読み応えのある物語に続編を希望しつつ、楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ4冊目で完結巻。留年したい女子高生、産みの母の襲来、男の友情、そしてアルバイト店員・倉井の未来。相変わらず紹介されている本との相性が悪いらしくw今回も『スキップ』しか記憶に無いのが残念ですが、本を通して悩める人々に寄り添う金曜堂の面々の優しさにほろりと。彼等のその後の話も知りたいと心から思いつつ、ほっこり楽しく読了。

ネタバレ図書館本。『梟』シリーズ3冊目は、前作で参加を決めた新競技「ハイパー・ウラマ」を軸に、「梟」と同じく特殊な体質の「狗」一族との関りから始まる異能バトルw　「梟」を潰そうと執拗に狙う相手の真意を伺いながら、力を尽くして勝負に挑む彼女達にはらはらしつつも、不思議な安定感は流石の梟一族w　２冊目の表紙は此処で活きるのかwと頷きながら、新たな時代を望む若き梟達のこれからに期待。続編早くお願いしますw　とても楽しく読了。

ネタバレ図書館本。『梟の一族』から４年後、東京で大学生になった史奈が新たに巻き込まれた騒動は、「梟」とは別の一族との出会いと、スポーツ界を揺るがすドーピング問題。未だ自分の立場に戸惑う史奈が、仲間と共に新たな時代に歩き始めた所で次巻ヘw　二十歳にもならない彼女が背負う覚悟の一族の未来がとても気になります。続きいきます!

ネタバレ図書館本。続編を読む前に再読。限界集落に住む16歳の史奈が巻き込まれた騒動は、眠らない体質の「梟」一族に纏わる物語。嘗て歴史を裏から支えたとも伝えられる梟の一族を突然襲った騒動は、敵とも味方とも判別しない人々の真意を惑い、思いがけない真実に戸惑う彼女の成長の物語は今回も胸踊る展開。復習を終えて、続編行きますw

ネタバレ図書館本。高校の入学式の朝、陸上を諦めた伊澄と車椅子ユーザーの六花が出会った事から始まるお話は、様々な考え方を持つ若い彼等を通した気付きの物語。夢見ていた未来を呑み込みながら車椅子ユーザーとして前向きに生きる六花、そんな彼女の傍に居る事で色々な不都合に気付きながら前を向く事の意味を考える伊澄、やりきれない日々を若い柔軟な心が呑み込む様は、決して諦めない希望が眩しい読み心地。様々な生き方と考え方を尊重した未来を応援したくなる、そんな明るい読後感を抱え楽しく読了。

ネタバレ図書館本。『汝、星のごとく』の続編は、北原先生の過去、櫂の遺作を巡る顛末、そしてその後の暁海達の過ごした日々の３篇から。どの話も引き込まれますが、北原先生と暁海が生活を共にするうちに育む情にほろりと。世間からの冷たい無責任な言葉を受け流し、傍に居る人達と自らの選んだ生き方を掴み取った彼等彼女達のお話は、何処も宝物のような言葉に溢れている。この読後感を上手く言葉に出来ないまま、胸いっぱいで読了。

ネタバレ図書館本。鎌倉を舞台にした新シリーズは和菓子テロwな物語。家事代行サービス会社に勤める都が、北鎌倉の和菓子工房を兼ねた大きな家で料理を作るお話は、どうも訳ありらしき和菓子職人・一成と営業の恭史郎が営む『ことりや茶房』営業再開の経緯。『猫番館』の高瀬弟も登場し、面子は揃ったようですが未だ物語としては序盤。この先の展開が気になります。あぁ美味しい和菓子が食べたいw　ほっこり楽しく読了。

ネタバレBL。高校時代に距離をとって長年付き合いが途絶えていた吉野と支倉の再会から始まる恋模様。昭和の時代観を信条としている自称硬派の吉野にどうしたものかwと思いつつも、支倉の甲斐甲斐しさに何時しか自分の頑なさを自覚、そして男気溢れる愛の告白が堪らないw　頑なだけれど柔軟にあろうとする吉野の天然ぶりを、ずっと好きだった気持ちを押し隠しながらも惹かれて止まない恋心を抱える支倉の溺愛を愛でつつ、ほのぼの楽しく読了。

ネタバレBL。BLゲームの世界に転生し、推しの為に悪役令息の道を選んだデリックのお話は、攻略対象の王太子アーサーの婚約者候補として弟と入れ替わり何時しか恋に堕ちる恋模様。あっさり異世界を受け入れるデリックの順応性に吃驚しつつも、弟の為に突き進む直情径行なデリックと、そんな彼に心癒されるアーサーの、もどかしい恋模様をさらりと楽しく読了。

ネタバレBL。病弱だった第三王子フェインにうさぎ耳が生えた事から動き出すお話は、ずっと見守ってきた宰相補佐のアルベルとの片恋同士の焦れったい恋模様。幼い時からずっと好きだった相手なのに素直に心を告げられないもどかしさ、それでもアルベルを守りたいと切ない胸の内。守られるだけでは足りない凛々しさと、箱入りで純情な想いが合わさり、愛され王子から目が離せない宰相補佐との恋模様はとても良かったです。二人の当て馬にも幸せを願いつつwほっこり楽しく読了。

ネタバレBL。爆発に巻き込まれライトノベルの世界に転移した院生の九郎のお話は、悪役王子の筈のフォルティスとの恋模様。本の内容に添って進行する世界に戸惑いながらも、幼子イーロスに懐かれフォルティスと距離を縮める恋模様はあっさり風味ながらほのぼの系。恋に堕ちるにはもう少し何かが欲しい所、さらりと読了。

ネタバレBL。近代日本風味のオメガバースは、其々アー、ベー、オメガの三種からなるバース性。オメガが血族内限定とは言え複数の夫を持つことを推奨される世界で、成り上がり男爵・鵜川三兄弟の妻となった子爵令息・晶のお話は、憎んでいた三兄弟に何時しか心を許す晶と、そんな彼を溺愛する三兄弟の恋物語。四人なのでｴﾛ多めだし、憎しみの念があっさり覆る晶がなんだかなぁと思いつつも、過剰な迄に大事にされている溺愛を楽しみながらさらりと読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ4冊目は食に興味を持てない女の子、おせちの嫌いな訳、いなり寿司が原因、そしてそっくり親子。弁当屋に持ち込まれる問題としては重すぎる気もしますがw親子に擬えて自身を語るユウの内心が知れて良かった。ゆっくり進行の恋模様も少し前進。それにしてもおせちの口取りやふき入りおでん、スパカツ等北海道の味覚恐るべしw　今回もほっこり読了。

ネタバレ図書館本。BL作家さんのライト文芸。辛口ご容赦。前世の記憶を持つ伯爵家御曹司６歳のリュカが、過去の知識を総動員して新しい料理を作るお話は、前世で食べた物に似ているというだけで安全性はそっちのけで料理する無謀さに唖然。世界観が今ひとつ伝わらず、残念ながらさらりと軽めに読了。

ネタバレ図書館本、シリーズ8冊目は、前巻の雪山騒動から続く展開。宮廷魔術師の横暴と傲慢、難敵の魔物・グラキエースギガスの討伐、そして第一王子降臨w　階級社会の歪さに怒れるシウが相変わらず無敵ですが、振り回される大人達の苦労が偲ばれますw　シウの亡き両親に責任を感じているククールスの優しさも印象的。書き下ろしはカスパル視点。本編では何を考えているのか分かりづらい彼の真意にほろりとなりながら、今回も楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ７冊目はラトリシアのシーカー魔法学院で学び始めたシウの学校生活と、冒険者として危険な雪山での活動の巻。相変わらずマイペースに自重を忘れたシウが、この学校でも変態扱いされながらも貪欲に学ぶ日々が楽しそうで何より。一方冒険者としての活動は、ままならない事に憤慨する事も多々あって先行きが不穏。ククールスやリュカが此処から登場し、飛行板開発も此処から。今回もとても楽しく読了。巻末には『家つくりスキル』の試し読み収録。ヒロイン不在故にメイドさんが表紙に進出とは珍しいw

ネタバレBL。シリーズ6冊目（スピンオフも入れると８冊目）は作家と校正の関係の微妙な距離感から始まるお話。二人の気持ちに変化は無いものの、近接する職種だけにあり得る事態に屈託を抱える恋人達の戸惑いや、それでも互いの仕事への誇りを尊重する気遣いが好印象。『なめとこ山の熊』で語り合える人々に驚嘆wし、本を語り合える言葉を持つ彼等の日々を羨ましく思いつつ、今回も楽しく読了。

ネタバレBL。人に嫌われ恐れられる竜のルートと、故郷を竜に滅ぼされ竜を憎むエリックのお話は、孤独に生きてきた幼いルートの無垢な想いが切ない展開。同類も居ない環境で本から得た知識だけを拠り所にひとに憧れるルートの寂しさ、憎むべき相手と思いながらもその寂しさに心惹かれるエリックの後悔、中盤迄はひたすら不憫が目立つ展開ながら終盤がご褒美のような甘々w　孤独な彼等が寄り添い幸せを掴み取る御伽噺のような恋物語、ほろりと読了。

ネタバレBL。夜毎王女としての夢を見るホテル勤務の蒼井と、常連客の松永のお話は、哀しい過去を生きた記憶を伴う不思議な恋模様。恋人同士になった二人の前に前世の恋人が登場する前半は松永の格好良さが際立つものの、臆病さが際立つ後半で評価は地に落ちるw　恋愛面では戸惑うものの転生に関しては筋を通した蒼井が好印象だっただけに、恋する男は何かと臆病としみじみ。短い人生を後悔すること無く過ごしたい恋人達の物語、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。初読み作家様のデビュー作。中華風の拵えで、望まぬ運命から逃げてきた白の九尾の紫春と、妾腹の第二皇子・李貴のお話、面白かったです。命を狙われ続け諦めてきた李貴、迫害される九尾でありながら懸命に生きてきた紫春、思いがけない出会いから始まる覚束ない恋模様は大切な存在への優しい想いと、新たな決意が混ざり合い読み応え充分。強引に迫りながら優しい気遣いの李貴、健気なモフモフ尻尾の紫春、甘くて切ない恋模様を堪能です。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。近代日本風味の世界観のオメガバースは、白狼の獣人皇帝・小遊仁と男爵家三男・雪哉の身分差のある恋模様。一目で運命の番と理解しながらもゆっくり進める大人対応な小遊仁、身分差故に中々踏み出せない雪哉、二人の焦れったい恋模様を後押しする甥っ子皇子・為仁がおしゃまで良い仕事ぶりw　運命の番と双方理解しながら無理強いも無く、悪役の陰謀も全て攻様が颯爽と解決wする安心展開。彼等の幸せを寿ぎながらさらりと楽しく読了。

ネタバレBL。新しく魔王となったアスラと、魔と人を繋ぐ立場の魔法遣いのヤシャのお話は、BLには珍しく終わりを見つめる愛のお話。ヤシャを気に入り愛を囁くアスラ、そんな彼を気にかけながらも冷たい態度のヤシャ、温度差のある彼等が選んだ道は共に在る為の哀しくも幸せな過ごし方。溢れる愛を捧ぐアスラとツン多めなヤシャの物語は、凝った世界観の雰囲気が素敵でしたので悲劇回避のスピンオフ希望wしつつほろりと読了。

ネタバレBL。シリーズ21冊目も確かに多様化BLw　私的には弟達の授業参観、仕事では誤配送からの接待、加えてほんのちょっとのBL風味wと今回も家族を大切に思う寧の賑やかなひとコマと、深い愛情で結ばれた鷹崎との微笑ましいひとときが良い塩梅。とは言え婚約騒動が長すぎませんか?w　さらなる展開を求めつつ、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。大学生の龍一が陵辱系BLゲームに転生したお話は、共に転生したヤクザの神代が良いお仕事をしているものの、暴虐な皇帝とカップリングする必要は何処に？と呆然。ゲーム世界のお約束とは言え、聖女の入浴を覗き見し、護衛の騎士に乱暴する皇帝の良さに共感出来ず、さらりと読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ4冊目。椿店長が去り、新たに人懐こい大らかな店長・藤代が加わった東京デパート「みつ屋」を舞台に、惑える杏子の美味しくも悩ましい日々は今回も楽しく得るものが多い。お客様の疑問に応える事で得る新たな知識に魅了され、思い悩んでいた正社員への道に踏み出した杏ちゃんの真っ直ぐな健やかさは今作も健在。初めての出張の楽しさと、悩める乙女の決断の落差にこれは続編を熱く望むしかw　乙女頑張れwとエールを送りつつ、豊かな菓子の世界と健やかな暮らしぶりを堪能、とても楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ５冊目で最終巻。ソーシャルゲームの推し活、読書への在り方、万引き犯との対話、そしてこれから。大切に思うお爺さんへの気持ちと、本と本屋の在り方に想いを募らせた展開は本好きには頷く事が多々有る納得の想い。彼等がこの先も小さな本屋で幸せに過ごしますように、と心から祈りつつほろりと読了。

ネタバレ図書館本。何処か大正時代を思わせる世界観の元、皇都を魑魅魍魎から守護する陰陽五家のひとつ、白蓮寺家で虐げられてきた菜々緒と、彼女を見初め花嫁に望む紅椿夜行のお話は、人格も存在も否定された彼女をひたすら甘やかす夜行の秘密と、何時しか心を寄せる甘い想いに戸惑う菜々緒の、辛い中にも甘さたっぷりの恋模様。誰でも無い、貴方だけが欲しいと寄り添う彼等の恋模様、辛い所は薄目にw甘味成分を楽しみながら読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ5冊目。新たに狐獣人ビャクヤを仲間に加え、ポンコツなカミーユを叱咤激励し、美味で脱走癖のある白マンドレイクに手こずり、挙げ句に勘違い貴族に執拗に狙われるなど学園生活を満喫wするシンの日々は、無敵な強さと達観した性格により中々に快適w　如何にもなweb小説だとしみじみ思いつつ、さらりと楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ3冊目も家族や友人に纏わる屈託を本を読む事で解決する展開。温度差のある友人関係、大型書店と地方の小さな本屋さん、そして親子だからこそ悩める距離感。どの話も一冊の本を読み込む事で折り合いをつける展開ですが、どの本も未読なので少々戸惑いも。中学生の舞妓志願には親としてどうなの？と疑問に思いつつも、本と人を繋ぐ書店の存在に暖かなものを感じつつ読了。

ネタバレ図書館本。病理に出向となった外科医の千早が、ただ一人の肉親である父親の死後不可思議な出来事に翻弄されるミステリは、知念先生らしい医学知識を満載した連続殺人事件に纏わる推理もの。過去の事件を追いかけると同時に拗れた父娘の絆を結び直す読み応え充分なお話でしたが、放火の件や幼子の火葬など突っ込み所も多々あって少々もやっと。謎解きよりも人情噺として楽しみながら読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ第二部4冊目は前巻での附子騒動からの続き。悪党一味の企みに巻き込まれた「ぜんや」の面々、血の繋がりが無くても互いを大切に思うその心にほっこりと。そして見守る熊吉ヘ友とも思った男との決別がやるせない。お茶漬けや炊き込みご飯のおにぎりに想いを馳せつつ、しんみり読了。

ネタバレ図書館本。札幌のキッチン用品メーカー「シェフ工房」に就職した新津七雪のお話は、このメーカーに惚れ込んで熱く商品愛を告げる新津の前向きでへこたれなさが好印象。大学時代の挫折と友人への複雑な想いもあるけれど、仲間に恵まれ好きな仕事をする彼女のバイタリティと、北海道の美味しそうな料理が合わさり、お仕事小説としても料理小説としても満足度は高め。とうきびピーラーは解るけどホッキナイフとは一体？w　続編を希望しつつ、楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ4冊目もうっすら怖い世界観w　様々な幽霊や怨霊などと対峙する傍ら、千年蠱と多気女王の関係に思いを馳せる澪達のお話は、新たな方向性を思いつく明るい終わり方。誰も泣かない結末が待っていると良いなぁとしみじみ思いながら読了。

ネタバレ図書館本。3冊目のレシピ本、相変わらず美味しそうですw　よしなが先生との鼎談でドラマへの愛着と美味しい料理に魅了された西島氏と内野氏の素顔にほっとし、カラー写真満載のレシピはどれも美味しそうで飯テロw　バターチキンカレーはカロリーを思うと泣きそうですがw美味しかったです。男飯なステーキチャーハンも魅力的w　鼎談で話題になったケンジが主役のスピンオフドラマ、絶対楽しそうなので是非w　今回もとても満足しつつ読了。

ネタバレ図書館本。初読み作家様。江戸時代、編み物をする武士が居た史実の下、実家から勘当された感九郎が正体不明の面々に乞われ仲間に加わる活劇風のお話は、ある意味「必殺」風味の世直し時代もの。内なる正しき事に囚われ愚直に生きてきた感九郎が、癖強な仲間に導かれ、特技の編み物の技術を活かし事に当たるお話は、ちょっと不思議な力も含め編み物好きの心を擽りますw　ちょっと風変わりな時代ものでしたが、過去を思いこれからを決意する感九郎に期待しつつ、楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ3冊目はオークション会場で盗品のブローチが出品された事から始まる騒動。「花嫁の宝飾品」バリュールに纏わる騒動に巻き込まれたアルヴィンとローザが、危機に際して互いへの想いを噛み締める展開は甘くて微笑ましいものの、妖精が絡む真実は彼等の運命を翻弄する。恋とも言えない感情に惑う彼等のその先がとても気になります。

ネタバレ図書館本。シリーズ6冊目はロワル魔法学院で過ごした楽しい日々と、シーカー魔法学院で新たな生活を始めるシウのお話。手作りの地下迷宮やお年寄りの結婚にひと肌脱ぐ顛末、親友のリグとの束の間の別れなど始めての学校生活で得た友達との優しい時に別れを告げ、世界最高峰の魔法使いの学校に期待するシウのときめきが楽しい展開。自重しているらしいシウも、周りから見れば規格外過ぎて注目を集める存在ですが、当人の後悔しない日々が楽しそうで何よりw　そしてやっぱり彼女が参戦ですかw　波乱を予感しつつ楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ5冊目はスタンピードの事後処理から始まり、隣国のデルフ王国での闘技大会見学での出来事を収録。シウが思わぬ出会いで聖獣プリュム（めっちゃ可愛い♡）と主・スヴェルダ王子と関わり合い、デルフ王国でもその存在を知らしめさせる事に。当人は地味に目立たず生きていたいと思う側から事件に巻き込まれる体質は、やはり女神の恩寵かとw　今回もとても楽しく読了。

ネタバレBL。陰惨な事件によって心身ともに傷ついた篠口、そんな彼の傍らに在り続けた黒澤のお話もここで完。犯罪被害者として様々な葛藤を抱えフラッシュバックにも悩まされる篠口の脆さを当然のように引き受ける黒澤の想いの深さに、そんな黒澤の気遣いにゆっくり応える篠口の強さに、そして職場復帰を支える面々の気遣いにほろりと。事件の痛々しさに心は抉られましたが、懐に入れた者への優しい気遣いと、寄り添う男達の互いへの想いに魅せられ一気読み。しみじみ深く読了。

ネタバレBL。前作で心も身体も傷つけられた篠口のその後のお話は、たった一週間でこれまで築いてきた自分を見失い途方に暮れる篠口の痛みと、そんな彼に寄り添い黒澤の深い愛情にしんみりと。やりきれない想いは後半収録の「ストームグレイの行方」で彼等の始まりに触れた事で、彼等の絆の存在にようやく安堵する。犯罪被害の惨さと、魂の再生に向けての歩みに複雑な想いを、そして隣に佇む存在の優しさを噛み締めながら読了。続きいきます!

ネタバレBL。平河寮シリーズですが、こちらもスピンオフのようなお話は、痛いとの噂に長らく積んであった一冊。SITの頼れる一員の篠口の物語は「甘い水2｣直後の時系列で、昔の上司である黒澤との腐れ縁的な関係に倦み、遠藤への想いに逡巡、そして受難の展開。恋愛下手な篠口と誤魔化す事の上手な黒澤の大人の付き合いだった筈の関係は、事に当たってひとつ前に進んだ事が喜ばしいものの、篠口の傷に心が痛い。過去作から匂わせる黒澤の得体のしれなさは健在なれど、篠口を想う優しい気遣いに魅了されながら、やるせなく読了。

ネタバレBL。平河寮シリーズ、ですが何処かスピンオフの印象の強い一冊、こちらも再読。捜査一課から組対に移動となった山下と検事の須和、高校の同級生の再会のお話は、懐かしい想いと後悔を噛みしめる男達の切ない胸の内が好印象。言葉に出せなかった若い時、後悔を知った現在の寄り添い、そして築く未来。凄惨な犯罪捜査と並行して積み上げる恋情の切なさにほろりと。既刊よりも時系列は前、お馴染みの面々の若い頃に加え、篠口、クロサワも登場。派手さは無いもののしっとりした恋愛を楽しみながら読了。

ネタバレBL。警視庁警護課でSPとして勤務する峯神と名田のお話も2冊目。再読ながら二人の甘い雰囲気と対比するお仕事風景のバランスを堪能しつつ、真っ直ぐな心で峯神に対峙する名田の純真さと、そんな名田に癒やされ手放せない想いのいけない大人の峯神の狡さを楽しむ。平河寮の面々の海遊びを巻末に収録し、お仕事での切れ味鋭い峯神と遠藤がオフでのぐだぐだ振りが堪らないw　黒澤理事官が何気なく登場、この辺りから構想があったのか？と深読みしつつ、今回もとても楽しく読了。

ネタバレBL。平河寮シリーズ1冊目のこちらも再読。オンボロな寮に越してきた警視庁機動警護担当の名田と、SPとして尊敬する峯神のお話は、お仕事部分も充実した男達の真摯な想いが溢れる恋模様。色々あって屈折した想いの峯神、そんな彼を真っ直ぐな眼差しで見つめる名田、ちょいワルとワンコなお話はゆっくり恋する心を育てる焦れったい恋模様。「甘い水」より少し前の時間軸で遠藤がSATとして登場し、篠口も名前だけ登場。恋も仕事も正面から取り組む男達の恋模様、今回もとても楽しく読了。

ネタバレBL。再読。身体先行ながら隣に在る事に幸せを感じる神宮寺と遠藤のお話も2冊目。甘ったるい言葉を交わす訳でも無い彼等の想いは、過去の出来事もあって別れを覚悟するほろ苦い胸の内を呑み込んだ大人仕様の恋模様。危機にあってもその存在を無条件に信頼出来る漢達の想いに胸熱。そしてこちらでは当て馬な立ち位置の篠口の複雑な心境に想いを馳せる。困難にも屈しない漢達の不器用な恋模様、今回も惚れ惚れしつつ読了。

ネタバレBL。篠口氏の『墨と雪』全３巻を読む為に再読。警視庁特殊捜査係、通称『SIT』に所属する遠藤と神宮寺のお話は、温度差のある人間関係にもかかわらず熱い想いを秘めた神宮寺と、人情の機微に疎い漢前な遠藤の、身体先行の不器用な恋模様。仕事に向ける真摯な想いとは裏腹に、SAT出身の彼等のちょっと脳筋寄りの恋愛観が微笑ましいものの、彼等に絡む篠口の秘めた想いが垣間見られ、これが布石となっているのかと納得。臆病で真摯な大人の恋模様、今回も熱く堪能です。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。幼い頃から共に過ごした冒険者のカーマインとライアのお話は、報われない想いを消し去ろうと別々の道を辿る冒険者達の恋物語。離れてこそ相手を思う恋心、相手の無事を祈る切ない胸の内、そして危機にあって相手がいない事を悲しむ孤独。ダンジョンを舞台にした珍しい恋模様は、交互に視点が変わる展開で其々の気持ちがしみじみ伝わる。一方通行から両思いに恋心を昇華させた彼等の恋模様、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。思いがけない自身のオメガ判定に打ちのめされた軍人志望のミシュアルが、従姉の従者兼護衛として後宮に赴くオメガバースは、身に覚えのないつがいの存在に戸惑いながらも健気に生きる逞しいオメガの物語。まぁ相手はそうだろうと誰しも思うあの方なれど、思いの外ヘタレな彼がどうもなぁ。逞しいオメガの巣作りは可愛いものでしたw　さらりと読了。

ネタバレBL、ですが一般文芸でも良い気がするw　竜の王国・バーナドンヤを舞台に、唯一無二の竜王と失われた妃のお話は、妃不在で荒れる竜王と不憫な妃の恋愛物語。産まれる前から愛おしむ関係なので恋愛的な萌えは無いものの、唯一の相手を探し求める狂しさと搾取され続ける不憫が痛々しくも読ませる展開。BのL的な萌は微妙ながらファンタジーとしての世界観を堪能です。

ネタバレBL。涙が宝石となる為に人攫いにあった涙精族の怜優と、そんな彼を保護した皇帝の煌牙のお話は、過酷な運命に合いながらも互いを気遣う優しい恋模様。王太后の専横にじっと耐える煌牙、そんな彼の寂しい想いに何時しか惹かれる怜優。後宮の闇に翻弄される二人のお話は、ほろりと優しい恋模様。しみじみ読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様のオメガバースは、かなり個性的。恋人のアルファを運命の番に寝取られたオメガの千尋が、特殊能力でオメガの頂点wに君臨、その護衛として派遣されたアルファのレオとの関係に戸惑うお話は、甘さ控え目でｸﾞﾛな展開有りの物語。共依存の関係を選んだ彼等は他者の犠牲の上にある、そんな恋とも執着ともつかない歪で唯一の存在に心を明け渡した恋とも言い切れない関係性をどう捉えるか?　甘くは無いもののこれもひとつの愛の形、色々お腹いっぱいで読了。

ネタバレBL。年の差のある幼馴染みの涼誠と佑紀の再会愛は溺愛と執着でしたw　家出した佑紀の無事を思い拗らせる涼誠、モデルとして活躍中の彼を推し続ける佑紀、ある意味両思いの彼等の恋模様は庇護し囲い込む重苦しい愛ではあるものの、幸せそうなので問題なしw　問題ありな母親は兎も角、面倒見の良い露子や卓馬の存在が好印象。ひたすら甘い恋模様、さらりと楽しく読了。