高瀬隼子さん四作目。芥川賞受賞されてからひさびさ読んだが、失礼な言い方だが、さらに腕を上げられた感がある。なんと言っても次へ次へと読みませる力がある。あざとさと悪意と、無邪気さと作為的なことにたいするもやもやを物語にするのがうまい。マトリョーシカのようにいったいどこまでが作中作なのか徐々に分からなくなっていく過程も面白い。二作あわせてひとつの世界観を作っている。2/26-3/2

ずっと気になっている作家、滝口悠生さんようやく初読み。現在進行形というか、少し前の出来事をどんどん文学に取り込んでいる。書かれていることは、著者自身と思しき小説家とその妻と友人達に大家さん夫婦との、日常生活だが、なかなかの実験的な書き方だと思う。「私」というか主の視点はその時々、自由自在に変容する。窓目くんというキャラクターが大好きなので、他の作品も読んでいきたい。

すーちゃん大好きなんですが…失礼ながら、チエ子さん…苦手…😅友人から延々と惚気を聞かされてる感じだけど、サクちゃんに対するチエ子さんの態度が、ちょいモラハラっぽく感じちゃうんだな。私が性格歪んでるからかしら？

働くことに悩み続けてはや○十年。仕事が生きがい、すきなことを仕事に、なんて人生に憧れていたけど、生活のためにしか働いてないなぁという自分には、ひらめさんの５社目くらいで悶々としている自分がいる気がする。就活も転職ってほんと勇気と体力と精神力がいる。後半からヒラメさんがキラキラしてて眩しくなり今の私にはしんどい本でしたが、20代に読んでたら勇気がわいたかなー？😅

ショウコの微笑 シンチャオ、シンチャオ オンニ、私の小さな、スネオンニ ハンジとヨンジュ 彼方から響く歌声 ミカエラ 秘密 7つの物語。短編集だと何作品かはピンとこないのや相性がわるいものがあるものだけど、これはすべて心がギュッとしめつけられた。かなしくてつらくて立ち直れないようなことを誠実に受け止めて乗り越えようとする市井の人々の話だ。 個人的なことは政治的なことという言葉を思い出しながら読んだ。

ずっと気になっていた安部公房、初読了！初安部公房がこの作品でよかったのだろうか⁉️こんな荒唐無稽な話でここまで書き尽くせるって、頭おかしい(褒め言葉💦どこまで本気？笑わせたいのか？変態なのは確か(褒めてる💦しかも、60代後半の亡くなる直前の作品と聞くとなんとエネルギッシュな作家だろう。他の作品も読んでいこうと思う。

本屋大賞作品が個人的にあわなくて、瀬尾まい子作品から遠ざかっていたが、三宅唱監督の映画がすばらしくてひさびさ手を伸ばした。 原作改変についていろいろ意見があるかと思うが、脚色が素晴らしい。本→映画だったら感じ方が変わったかもしれないけど、本にはないエピソードや設定がかなりあるにも関わらず、栗田社長や辻本課長の人間性とか、まったくブレがない。 男女の友情の描き方も興味深かった。正直、お母さんの部分はいらなかったかもしれない。

高瀬隼子さん四作目。芥川賞受賞されてからひさびさ読んだが、失礼な言い方だが、さらに腕を上げられた感がある。なんと言っても次へ次へと読みませる力がある。あざとさと悪意と、無邪気さと作為的なことにたいするもやもやを物語にするのがうまい。マトリョーシカのようにいったいどこまでが作中作なのか徐々に分からなくなっていく過程も面白い。二作あわせてひとつの世界観を作っている。2/26-3/2