「本当の『話せる』って、『必要なことをきちんと伝えられる』ことなんだから」P.90　ほのぼの系のお話でした。

世にあふれる手っ取り早く手に入る情報に極端に左右され、目の前の事実に丁寧に向き合い、情報を参考にまずは自分で考えてみることがおろそかになっている日本の現状。これが子どもにしわ寄せがいっていることが許せないというのが強い思いです。

今進めようとしている「学校を核にした地域づくり」「地域とともにある学校づくり」につながる、参考になるところが随所にありました。

色紙にしたい言葉がたくさん見つかりました。「良い言葉に囲まれる」共感します。

「本当の『話せる』って、『必要なことをきちんと伝えられる』ことなんだから」P.90　ほのぼの系のお話でした。

ライトでありながらも、深いところで考えられるテーマ。ここのところの読書で考えていた家族の在り方とか、思いや願いと言葉との関係などなど、自分的には価値のある作品でした。

たかが食事されど食事。今の時代の諸問題に切り込むための一つの視点を得られた感じでした。

最初のうちは流し読みの感じでしたが、どんどん作品の中に入ってしまいました。手紙の言葉や引用にギュッと掴まれた感じです。

迷い、葛藤、怒り‥‥強い感情がぶつかってきました。

「事実は存在しない。存在するのは解釈のみ」まさに世の中で起こっている事実、事象。同じことでも、その人の見方・考え方によって、正反対の意味をもつことになる。一つ一つのコラムを自分の受け止めと比べながら読む面白さを味わいました。

人は何によって成長していくのか。何によって自分らしさが形づくられ、磨かれていくのか。聡里を取り巻く人々と彼女の経験を通して描かれるエピソードから考えさせられました。ニーチェの「事実はない。あるのは解釈」ではないが、自分に起こる現実をどう受け止めるのか、柔軟かつ前向きに解釈できる力を引き出してくれる人に出会える自分でありたいと思いました。