確かに「ほぼねこ」。飼いたいんだけど、飼えないんだよなー（笑）。

自分が受けた苦痛に対して直接的に復讐するのではなく、相手の過去の罪を炙り出して復讐する手法に、怨念の強さと強靭な意志を感じた。モンテ・クリスト伯は、善行を多く行ったが、復讐という名のもとに多くの人の地位や命を奪った。〈待つこと、そして希望を持つこと〉。この言葉によって復讐心を抑えることができなかったのだろうか。復讐心と共に持ち続けることで自身と愛する人を支えていたのだろうか。それとも復讐の果てに行き着いた言葉なのだろうか。心に残る言葉だが、彼自身がまだこの言葉の真意を理解できていないように感じた。

パリの社交界に颯爽とデビューし、入り組んだ人間関係を掌握し、緻密な計画で復讐の準備を着々と進めるモンテ・クリスト伯。復讐は成功するのか、そしてモンテ・クリスト伯はそのとき何を思うのか。下巻へ。

ずっと読みたかった『モンテ・クリスト伯』。期待を裏切らない面白さ。恩義を感じる人たちへの感謝と手助けを行う主人公の人徳が感じられるからこそ、今後の復讐劇がより哀しいものになる予感がする。中巻へ！

再読。何度も読む価値がある本。この本を読み続けるだけでも自身の礼節は高まっていくだろう。

確かに「ほぼねこ」。飼いたいんだけど、飼えないんだよなー（笑）。

漫画という存在を通して、人間の優しさ、温かさ、欲、業、醜さなどを描くだけでなく、「本当の気持ち」に気づくことの大切さも伝えている。良い漫画だ。