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2023年8月の読書メーターまとめ

horuso
読んだ本
4
読んだページ
1885ページ
感想・レビュー
4
ナイス
8ナイス

2023年8月に読んだ本
4

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

horuso
プロ野球の名物「オーナー」、IT起業家「アンポンマン」は、一応これまで通りの、荒唐無稽な会話や行動による治療というパターンにはまっていた。アンポンマンではマユミちゃんの活躍が楽しめたのもよかった。女優「カリスマ稼業」も悪くはないのだが、ちょっとパターンからは外れてるかなあ。表題作はそういう意味では全然ダメで、伊良部医師の治療がなくなってしまっている。このシリーズである必然性があまりないように思った。うーん、第1作だけが突出して素晴らしかった気がするなぁ…。
が「ナイス!」と言っています。

2023年8月の感想・レビュー一覧
4

horuso
「撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した」という紹介文の通りの作品で、恩田さんの小説らしく、特に解決というかオチはなく、多彩な登場人物の造形や喋る内容を楽しむためのものだと思う。中心的な謎そのものがまあどうでもいいことで、それすら解決しないのだから、肩透かしを喰らった気がしなくもないのだが、読み応えはあるので、次作も手に取りそう。
が「ナイス!」と言っています。
horuso
膨大な書きこみがある古いフランス製の家計簿にゴッホの署名があり、どうやら贋作らしいが、なぜそのような贋作が作られたのかという魅力的な謎が提示され、一応ミステリと呼んでいいと思える合理的な解決がなされる。しかし、この小説の真の面白さはそこではなく、ペダンティックな会話にあると思う。関係者がみんな親類だったり知り合いだったり、都合がよすぎるのだが、それはどうでもいいことなのだろうな。あの饒舌な会話をいつまでも読んでいたいと思わせられたし、あんなサロンの一員になりたいと感じた。あと、作中童話も大変興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
horuso
プロ野球の名物「オーナー」、IT起業家「アンポンマン」は、一応これまで通りの、荒唐無稽な会話や行動による治療というパターンにはまっていた。アンポンマンではマユミちゃんの活躍が楽しめたのもよかった。女優「カリスマ稼業」も悪くはないのだが、ちょっとパターンからは外れてるかなあ。表題作はそういう意味では全然ダメで、伊良部医師の治療がなくなってしまっている。このシリーズである必然性があまりないように思った。うーん、第1作だけが突出して素晴らしかった気がするなぁ…。
が「ナイス!」と言っています。
horuso
発達障害といっていいのかわからないが、いわゆる普通の人とは少し違っている人たちが社会でどのように生きていけるのかという問題提起をはらんでいるのだが、もちろん解決はしないし、もやもやした気分が残る。このテーマで別の人が書いた作品を読みたい気がする。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/12/30(3195日経過)
記録初日
2012/05/30(4139日経過)
読んだ本
778冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
237376ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
778件(投稿率100.0%)
本棚
8棚
性別
職業
教員
自己紹介

大学生の頃、以下に引用する鶴見俊輔の文章に出会って、これは自分だと思いました。客観的にはそこまでみじめな人生ではなかったはずですが、気持ちはこう。今は、ここまで現実逃避的には読んでいませんが、そのかわり感動も減ってしまったような気がします。

『本のヘリが見えないように、本の中に入ってしまいたいと思ったこともある。おさない時の私にとって、実人生がみじめだったからで、本をかたくにぎりしめて、その中にある文字の列を目でこすっていると、外の人生を忘れることができる。
本の中のもうひとつの人生。
(中略)
どんな本でもよい、本の中にかくれ場所をさがした。本を盾にして、実人生から身を守ろうとした。
本と本の外とのあいだにどんな関係があるか。そんな問いは、問うだけのねうちがなかった。』

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