コラムで中社会の様々な飲酒のあり方を紹介しているが、日本とは異なる中国の人々の生き方が垣間見える。また食についても多く語られるが、食こそ人の「生」の根源と考えれば、むしろ当然のアプローチと言える。10億の農民を県域という「場」につなぎ止めることにより、習近平は政治的安定と貧困の解消(周縁の電気も通わない山村から移住させているとのこと)を目指しているという見立ては面白い。そして近年調査がままならないのは、農村の真実が外に漏れることより、外の情報が農村に入ることを恐れているからとの見立ては鋭い。
ただ、ちょっと説明不足を感じたところも。朝鮮戦争勃発時には日本は占領下であり、アメリカの事情で国連軍(厳密には憲章上の正規のものではない)は展開できたことが書かれているが、この国連(United Nations)は連合国、つまり戦勝者そのものだったという指摘が見当たらなかったのだ。しかも当時の日本は当然ながら国連非加盟(というか、加盟できるわけがない)の中で、実体的には押しつけられたに等しい形で米軍基地が国連軍基地としても機能していたということになる。このあたりをもう少し踏み込んで論じてもらいたかった。
データと音源を相当チェックしないと書けない内容という部分は同意です。しかしながら、その結果導き出される「真実」があまりにも真実と呼ぶには疑わしい内容が多く、首を傾げてしまいます。一考察としてならばありだとは思うのですがね。
確かに仮説的なものもありますけどね。まあお互いご本人を知っているだけに。読書メーター的にはこのくらいの感想が適当かと思いました。明後日この中から30曲ほどチョイスして回します。いつもの野毛で。
おそらく著者の中ではきちんとしたイメージができあがっているのだろうが、「おわりに」でブローデルやウォーラーステインが登場するのが何か唐突に感じられる。つまり、著作としてそのあたりのつながりを説明するという点に関して、少なくとも読み手によっては失敗しているのではないだろうか。だからモヤッとした読後感を感じてしまった。こうなると本書で重視されていたピレンヌに進めということか。あと意味不明だったのが「ブルサ(小アジア半島西方の都市・・・引用者注)からアジア側つまりバルカン半島に進出」との記述。逆ではないのか?
ちょっと舌っ足らず。「逆ではないのか」は、アジアからヨーロッパへ進出したのではないのかという意味です。ちなみに引用はp.151からの抜粋です。したがってママの引用ではなく、趣旨に沿うように縮めてあります。
ブルースが大好きな高校教員。
仕事柄乱読の気あり。
2015年というきりのいい年なので、
試しにどのくらい本を読むものか、
記録してみようと思い立つ。
2015年は完読書163冊。ほぼ新書。
出先で読むので大きな本はなかなか進まない。
2016年は寝室に読みかけ本の収納棚を確保し、枕元に散らかるのを防止するつもりだけど、効果の方は全く未知数。
片付けが嫌いなもんで。
2016年は完読書137冊。仕事が劇的に増えたため読書時間が減少。
ロフトに読み終わり本収納棚をふたつ据えたけどすでにひとつ満杯。
もう2年は持つかなぁ。
2017年は完読書127冊。夜遊びの日に読めないので遊んでる証拠ですな。
2018年の完読書は129冊。かろうじて月10冊ペースを維持しています。
2019年の完読書は118冊。仕事は劇的に暇になったけど、その分車で旅行に出ることが多くなったため、かえって減少。でも比較的大物を何冊か読めました。
2020年も完読書は118冊。ただしWWⅡ関係の大物(500pクラス数巻)をいくつも読んだので、久々に日平均p数が100を超えました。
2021年は142冊。秋に家のリフォームで仮住まいしていたため、特に11月にペースが落ちてしまいました。
2022年は161冊。累計の1日あたりページ数が100を超えました。年末に書架を若干整理しましたが、まだあふれてます。
2023年は165冊。冊数・ページ数ともに新記録。12月の追い込みが効きました(笑)。
「お気に入り」と「いいね」について
「お気に入り」は感想を拝読して、書かれた方の見解がはっきりしており、それが自分にとって刺激的だったり響いた場合に付けさせていただいています。
自分と主義主張が異なる場合もあるのですが、「本」という媒体を通して、いろいろな方の考え方に触れることができるのは楽しいことです。
およそすべての事柄について考えが同じ人などあり得ないし、またすべての事柄について考えが正反対の人もあり得ないと思っております。
そして、自分の考え方と異なる考えの中に、自分にとっての新しい「気づき」がある場合が多いと思っております。
したがって、「いいね」も上のような基準でつけております。
自分と考えが異なっても、その本がどのような本かイメージできるような感想が好きです。
ひとりの読書家の感想を読んでいると、その人についての像が徐々に結ばれてきますが、その上で新しい感想を読むと、その本の内容が伝わってくるのです。
よろしくお願いします。
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コラムで中社会の様々な飲酒のあり方を紹介しているが、日本とは異なる中国の人々の生き方が垣間見える。また食についても多く語られるが、食こそ人の「生」の根源と考えれば、むしろ当然のアプローチと言える。10億の農民を県域という「場」につなぎ止めることにより、習近平は政治的安定と貧困の解消(周縁の電気も通わない山村から移住させているとのこと)を目指しているという見立ては面白い。そして近年調査がままならないのは、農村の真実が外に漏れることより、外の情報が農村に入ることを恐れているからとの見立ては鋭い。