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2024年3月の読書メーターまとめ

TANIZAKI
読んだ本
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感想・レビュー
12
ナイス
2080ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月のお気に入り登録
2

  • kan
  • 恋空

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • Minamihama
  • kan
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

TANIZAKI
邪悪に満ちた作品だと言える。川端は女が必ず体を開くものとの前提であり、心は深く眠らされていながら、体は女として目覚めていると書き表す。谷崎は性交の美しさ、川端は無心な笑顔ほど美しいと表すが、そこは理解出来る。男でなくなった老人に、恥ずかしい想いをさせないための生きた玩具である、眠らされた裸体。老いに果てた男には、若い娘の裸体いっぱいに包まれるほど我を忘れる。そのために眠らされた生贄の娘を罪の意識もなく買う。そこに老人の悦びがあると川端は描く。昭和35年の作品と言えども、反人間主義の作品だと言える。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

TANIZAKI

【本日:富士山🗻綺麗】新幹線から観た富士山くっきり綺麗です。ここ最近では一番綺麗でした。残念ながら写真は撮れませんでした🙇。3月9日ベトナムに行く際、上空から撮ったものです。

【本日:富士山🗻綺麗】新幹線から観た富士山くっきり綺麗です。ここ最近では一番綺麗でした。残念ながら写真は撮れませんでした🙇。3月9日ベトナムに行く際、上空から撮ったものです。
harupasan
2024/03/27 20:49

TANIZAKIさん、ありがとうございます。嬉しいです~(˶' ᵕ ' ˶)🗻

TANIZAKI
2024/03/27 22:37

自宅到着🙇。同じ呟き二つ失礼致しました🥶

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2024年3月の感想・レビュー一覧
12

TANIZAKI
読んでいて何がテーマなのか、なぜ購入したのか判らなくなる。生きるための処世術書なのか。経験談を聞き書き表わしながら文章に敬意がない。上から目線の聞き取りだけで方向性を導いていない、無責任な展開とも思える。読み飛ばしていくと最終章に落とし穴が待ち構えている。確かに人生は、自分の意思と選択によって決める。女性は自分で女であることを自ら出すのではなく、男によって引き出す。男でない男に対して、大人の女性は決して女を表さない。大人の女性は恋愛を諦めたのではなく、男を感じない男に期待するのを諦めただけの様である。
TANIZAKI
2024/03/31 10:05

mituさん、おはようございます。いつもありがとうございます。私の専門は国際政治と安全保障なのですが、今は雑多に読んでいます。永井路子と倉橋由美子は意識して購入しています。江國香織さんは読んだことが無いと思います。政治も恋愛関係も実は、同じ駆け引きの世界なのかもしれませんね。

mitu
2024/03/31 10:40

コメント有難うございます。国際関係は素人ながら興味があります。基礎がないものですから時間をとられて、そちら優先になってしまっています。「政治も恋愛関係も実は同じ駆け引きの世界」とは、よくわかります。TANIZAKIさんが駆け引きと仰るのはさすが余裕なのだと。残していったのが江國さんなので通院などの待ち時間に読んでみたら恋愛描写がお上手なのでタイムラインに乗るとたまに読んでみます。倉橋由美子さんは読んだことはないのですが、挟まっていた月報にカフカの読み方が有って目を開かれました。プロの作家は視点が凄いなと。

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TANIZAKI
西行と崇徳院との密生性に非常に興味があり、『保元物語』関連書を読んできた。中でも白洲正子『西行』でこの密接が始まるきっかけが書かれており入口と言える。保元物語に描かれる仁和寺と白峯陵を2回訪れたがまだまだ足りない。本書は、伝説伝承を前提としていることを著者が明確にしている。本作品は歴史紀行作家の特色そのもの。そして、事実とは別に後世の人々が、自らの思いを込めて新たに生み出したものである。意外や事実とは異なっても、歴史のひとこまと言えるかもしれない。史跡址や浮世絵を多く活用し「源為朝」に関する地を網羅する。
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TANIZAKI
歴史的な事象の網羅だけであれば歴史小説。歴史的史実を追い求めるのであれば、政治的背景を探ることが重要だと言える。著者は中世期の政治史の学者である。事実を重んじる視点にはとても好感を持てる。「保元の乱」で興福寺の僧侶達が頼長の私兵として戦った記述は、皇室・摂関家・武家の肉親相食の物語とする通説に、新たな深みを与える。保元の乱は、皇室権力と摂間家との衝突と言えるが、興福寺の僧、摂関家の武人の家人、荘官たちの私兵が強大となり、その力が逆に頼長を挙兵に追い込む。宮廷陰謀で完結せず、合戦に発展した最大の理由とする。
なお
2024/03/29 12:57

TANIZAKIさん、早かったですよね(^^)いつもお忙しくしていらっしゃるのに、ありがとうございました!

TANIZAKI
2024/03/30 06:04

なおさん、おはようございます。一人でも読んで頂ける人がいると、嬉しいですね。

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TANIZAKI
工藤美代子も本テーマと同じものを扱うが、官能小説扱いとする読み手はいる。勿論社会学的視点では描いてはいない。ルポとも言えなく真実の裏側を読み手が探るのは不可能。ただ、現代に生きる女性の性の裏事情を本書で想定出来る。政治もそうだが性にも勿論裏側がある。本書は上野千鶴子の様なフェニズムの視点ではないが、女性の性の欲求と現実社会の折り合いの難しさを指摘する。現状性欲の願望を配慮した社会制度ではなく、個人の生活の中で自己処理となる。恋愛と性生活の充実は一致しない。性生活を婚姻関係だけに集約するのは難しいと指摘。
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TANIZAKI
前回は読むことに集中した。この物語は伝記、今で言うと歴史小説なのではないかと考える。鎌倉時代前後、武家社会の混乱が実に深まった時代状況を踏まえ、この物語が新たな志向性と変容を捉えた形で都度編纂されていったと考える。読み手を引き込ませる意図として、明と暗を使い分ける。源義朝を合戦場面の主役とした展開。敗者側の悲劇を連鎖的に続ける世界。中でも源氏一族の悲劇には多くのページを割く。四人の幼子が処刑された母親が入水自害を描くは史実とは異なる脚色。王権を争う戦い、皇室・摂関家・武家それぞれ肉親相食む戦いの物語である
TANIZAKI
2024/03/29 07:27

なおさん、おはようございます。読みましたよ😅

なお
2024/03/29 07:37

TANIZAKIさん、おはようございます(^^)早速読まれたのですね!本によって多少違いがありそう…よろしかったら、感想をお願いします(^^)

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TANIZAKI
過日、熊本菊陽町にてある顧客と打合せ。日本企業群が品質、規格、工程を厳格に守った結果、海外工場建設の世界戦略モデルとなるが、その世界戦略には身震い。同時に半導体に於ける日本企業の巻き返しの急務を痛感した。1987年創立のTSMCは民間企業ではあるが、台湾政府の企画立案によって周到に準備された。創業社長モリス・チャンは中国生まれの米国半導体企業出身。ゴードン・ムーアは1965年に電子腕時計、家庭用コンビータ、携帯電話の登場を想定している。文化大革命が中国半導体成長の遅延となった理由は、改めて述べるものでない
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TANIZAKI
上から目線の鈴木涼美の経歴は知っている。鈴木が語る自身の母親は、世間や社会には見せない自分の矛盾した部分をさらけ出し、本当に矛盾し狡くくだらない存在とする。本を読み友達を作り師を見つけ、母が知らない鈴木の身体を共有する男によって、母の価値観と鈴木の価値観が全く別なものになる。母の価値観を否定したくて売春をする。母親に復讐したとある。母を愛せない罪悪感から解放されない存在なのか。鈴木は佐野洋子が、母を好きになれないという自責の念から解放されないという。佐野は母を捨てたから優しい会話が出来るようになったとした
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TANIZAKI
「落ちぶれ袖に涙のかかるとき、人の心の奥ぞ知らるる」(落ちぶれて悲しみの涙を流した時、初めて人の本心が判る)。本書は遅かれ早かれ出会うべき作品。恣意的な評価に何ら期待すること自体、間違っている。なぜか、武市半平太の十文字切りを思い起こす。『ルポ西成』を彷彿させる書き出し。西村は人間の本質/真実を素直に書き表す。下層の人間が同じ下層蔑む書き表しは、鬱積した表現と感じながら負け犬を自認出来ているとさえ思えた。劣等感が生む妬みやそねみに絶えず自我を侵蝕されながら、先の道行きを終点まで走っていく姿に好感を持つ。
TANIZAKI
2024/03/24 12:48

なおさんとの共読は本当に嬉しいです。西村賢太を振り返ることは、きっとこれからもあろうかと信じています。

なお
2024/03/24 15:43

こちらこそ、ありがとうございます╰(*´︶`*)╯

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TANIZAKI
『日刊工業新聞:著者登場』で本書書評を偶然目にして。表紙写真はピュリッツアー賞受賞。裸で逃げ惑う少女はキム・フック、生き延びて現在医師となる。2022年仏で製作されたドギュメンタリーで2023年7月NHKBS「ナパーム弾の少女 歴史を変えた報道写真の真実」で放映。本書は2022年6月購入。米軍の誤爆で服が燃えた少女を写した一枚の写真が、米国の世論を一変させた。本番組の特徴として、この写真が写された経緯とその後の少女の遍歴を辿った番組。この写真はスクープではなく、数多く撮られた戦争写真のたった一枚に過ぎない
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TANIZAKI
【日経夕刊・文学周遊】西村賢太「どうで死ぬ身の一躍り」。全身私小説家と言われる西村賢太の命日が2月5。昨年の命日はTVで見たが遠方からの愛読者達が墓前にて故人を偲んでいたが、西村らしい波乱万丈的な評だったなぁ。今年は能登半島地震にて私淑する作家藤澤清造の墓と共に西村墓碑は倒れた。記者が西村が愛していたラッキーストライクと焼酎を供え黙祷していると、新宿から来た愛読者が故人が好きだったカルピスを添えたとある。表題は藤澤清造の狂句らしい。西村著作『藤澤清造追影』のレビューを読むと、西村と同じ匂いがする男だった。
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TANIZAKI
邪悪に満ちた作品だと言える。川端は女が必ず体を開くものとの前提であり、心は深く眠らされていながら、体は女として目覚めていると書き表す。谷崎は性交の美しさ、川端は無心な笑顔ほど美しいと表すが、そこは理解出来る。男でなくなった老人に、恥ずかしい想いをさせないための生きた玩具である、眠らされた裸体。老いに果てた男には、若い娘の裸体いっぱいに包まれるほど我を忘れる。そのために眠らされた生贄の娘を罪の意識もなく買う。そこに老人の悦びがあると川端は描く。昭和35年の作品と言えども、反人間主義の作品だと言える。
が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
【再読】今週フエを訪れ寺院と石像が多いことに驚く。越国を国際政治や安全保障の視点でしか捉えて来なかった。ダナンやホイアンでもベトナム戦争が何であったのか考えながら廻る。それを紐解いていくのがルポルタージュなのか。事実を客観的に捉え伝えることがルポとすれば、今生きる現代の視点で捉えるのは事実としては成り立たない。自分の足で歩き、自分の目で見て耳で聞くことが重要となる。開高が滞在していた越国は、四つの政府があったと言われる。内閣・将軍・仏教徒・ベトコン。仏教徒は共産主義とは共存しなかった。(続く)
TANIZAKI
2024/03/16 18:37

開高はそこを批判的に捉える。果敢な行動を示したとする仏教徒が、将来何の努力の意思をも見せようとはしなかっと指摘する。当時の人口の八割が仏教徒、べトコンの兵士も仏教徒。そんな状況が開高の批判を支えるのだろうか。米国大使館前に200名の坊さんと尼さんが無言の抵抗。治安部隊の発する催涙弾にも一言の声も発しなかった。積極的な非暴力行動。寡黙な従順さに開高は素直に感動している。開高が当初感じた仏教徒に対する批判には、現代での解釈はしないのが良いと感じたし、僧侶の焼身自殺や自身の左目をえぐる事実も同様かと思う。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/02(3400日経過)
記録初日
1990/11/27(12202日経過)
読んだ本
681冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
198500ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
491件(投稿率72.1%)
本棚
21棚
性別
現住所
神奈川県
自己紹介

レビューには大変考えさせられる。点と点を結び付けて直線を引く。点とは読み手に選ばれた本。読み込んだ本が多くなることで直線を描かける。そのレビューで泣かされることがある。

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