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2024年10月の読書メーターまとめ

さたん・さたーん・さーたん
読んだ本
15
読んだページ
3413ページ
感想・レビュー
15
ナイス
76ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さたん・さたーん・さーたん
東京郊外、様々な家庭事情の地域民から頼まれた仕事をこなす便利屋。時には裏世界の住人とヒヤヒヤ渡り合うなど面倒に巻き込まれたりもする。駅前渋滞、駅裏のいかがわしさ、白々しい新興住宅地…郊外の殺伐とした雰囲気のなか便利屋という立場を介して、緩やかに触れ合った人とのつながりがキャラクターたちそれぞれに幾らかの温度を与え、切実に今を生きる真摯さを浮き上がらせている。
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2024年10月の感想・レビュー一覧
15

さたん・さたーん・さーたん
この人の旅は観光でない、他人は軽々しく真似できない行程と深みがある。現地の地理、文学、文化を渉猟し人々と交流し帰路につく。真似できないだけに貴重な旅誌である。
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さたん・さたーん・さーたん
「地理とは地球上の理である」という言葉通り、地理というルールが分かるとデータの見方が変わる、理解できるようになる。世界各国事情は違えどある程度の前提が分かってくると時事問題理解にも応用できる。200ページ読んだところで再読本だと気づいたが復習の意味でもまた読むことができてよかった。
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さたん・さたーん・さーたん
エネルギーやテクノロジー、現代生活で誰もが身近なトピックを織り交ぜて未来への持続的生活に必須教養を学べる。 現代社会頻出の重要ワードに関する説明も多いので時事ニュースの解像度向上が期待できそう。バルセロナ市民の環境や政治に関する意識の高さに感心した。
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さたん・さたーん・さーたん
先人たちの言葉や多種多様なストーリーに思いを馳せる、本とともにある生活を切り取る。アートアドバイザーとしてアートと生活、本と生活の距離感を捉える感性に、読み手の体からも余分な力が抜けていくようにナチュラルな気持ちになる。本の売れ行きとか音楽チャートとか、派手派手しいものばかり目に付きやすいがそうじゃない。自分が好きなものに対して尊敬と慈愛を持って接してみたい、そんな憧れを持った。
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さたん・さたーん・さーたん
バイオレンス強めのハードボイルドに滑稽なSFのタネが待ち受ける短編集。面倒事に巻き込まれがちなジリ貧探偵·大杉シリーズが3作続くほか、ネタの仕込まれた『男を探せ』のコミカルさも好き。
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さたん・さたーん・さーたん
最近読んだ本に立て続けに『ゆく河の〜』が引用されていて運命を感じ(笑)、前に良寛の詩を気に入ったこともあって私は隠者向きなんだろう。無常を悟り風月を愛で芸術を楽しみ建物に興味津々。結びの段では風流と信仰の矛盾を自虐する意外な場面にはじめは書き写した信心深い坊さんが見兼ねて付け足したんじゃないかと疑ったものの、訳者の熱心な解説も馴染みやすく、やがて映画のラストシーンのような劇的な余韻を意図した文章に思えてきた。自己矛盾に気怠く笑みを返し(←妄想)やっつけ念仏、かっこよ!
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さたん・さたーん・さーたん
地域図書館の取組みや新たな試みなどを、ジャーナリストである著者が現地にも赴きつつ関係者の取材や専門家のインタビュー文引用などで記事のように報告した内容。2013年当時に紹介された各施設を今ググってみると地域民や観光客から人気を集める場所もあれば依然賛否が寄せられる場所もある。無料貸本批判からくる図書館の在り方や地域課題など問題は多いが、多くの図書館の取組みが実例として挙げられるように、移り変わる時代の中で図書館に限らず公共財産を次世代へ継承させるには地域住民の理解・関心と行政参加が必須になる。
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さたん・さたーん・さーたん
とある天才野球選手の運命的人生を戯曲マクベスに擬え、『王』の物語はその超越した能力によって悲喜劇のように乱舞する。圧倒的な存在感と破格の能力は今読むと実在の人物を連想してしまいつつ、亡霊や獣も入り交じる正に劇的な展開に読み手ものめり込んでしまう。
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さたん・さたーん・さーたん
塔建築の魅力・個性を時代や様式にとらわれず解説しヨーロッパの比較文化研究を行う。塔にすっかり魅せられた塔オタクとも言えそうなほど文章は陶酔感に溢れ、モノクロだが大きい写真も多数収録されている。 ・重量のある静的な水平性と自己主張力の動的垂直性  ・アルプスの南北で分かれる、街における塔の存在感   ・塔を持たないギリシアとローマの文化的特徴    ・塔的魅力を失った現代の摩天楼          50年以上前の書籍だが非常に興味深いトピックが多い。
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さたん・さたーん・さーたん
通勤時に迫りくる便意をこらえながらトイレの個室を取合う下ネタバトルだと勘違いしてしまった。地獄級ブラック企業に勤めつつも内勤として安全圏にいた主人公はやがて過激な営業活動に巻き込まれる。無防備なプライバシー空間である個室トイレもはじめは人気なく清潔感を醸し出していたが、次第に人の醜い不浄を処理する場に変わる。自らも不浄に塗れながら安っぽい芳香剤で罪悪感を誤魔化し、用が足せても下腹部の重みが解消しない。人の原罪を真っ向から描こうとする著者の馬鹿真面目さもどこかで感じた。主人公は早大卒?おまけの短編にニヤリ。
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さたん・さたーん・さーたん
1時間とはいかないが、ハングル勉強しようと思い立ってから半日で読めるようになった!実際の看板や商品ラベルなどから例を抜き出しまず文字そのものに関心が向きやすい。文法や語彙はこの後の段階になるが、ファーストステップには最適では。
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さたん・さたーん・さーたん
ある領域からまた別の領域へ軽々と跳梁することの快感。ダ・ヴィンチなど多分野でその才能を発揮する偉人たちに倣うように、著名生物学者が自然物に留まらず人の手による芸術作品に巡らせる思索は自由でワクワクする。著者が提唱する動的平衡の理論があらゆる対象に当てはまり、普遍性を強調している。
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さたん・さたーん・さーたん
葬式で集まった家族たち。家族という最小の社会的集団でどこか閉鎖的に交わされるやりとりが個々人の立場を描き出す。時にはより大きな集団単位である社会から理解を得られない者も現れてくるが、寧ろ現代的な煩雑さを削ぎ落とした忠実な人間性すら感じた。故人の息子から孫、曾孫へ、その先も営みは受け継がれる。度々挿まれる性器の描写が極めてプリミティブな質感であることも含めて、全体を通して根源的な主題が流れている。死んでいない者は迷いや遣る瀬無さや諦念か何かを抱えてただただ生きていく。
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さたん・さたーん・さーたん
東京郊外、様々な家庭事情の地域民から頼まれた仕事をこなす便利屋。時には裏世界の住人とヒヤヒヤ渡り合うなど面倒に巻き込まれたりもする。駅前渋滞、駅裏のいかがわしさ、白々しい新興住宅地…郊外の殺伐とした雰囲気のなか便利屋という立場を介して、緩やかに触れ合った人とのつながりがキャラクターたちそれぞれに幾らかの温度を与え、切実に今を生きる真摯さを浮き上がらせている。
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さたん・さたーん・さーたん
湊かなえ初読み。平易な青春小説で意外と隙がある文だなぁと2日くらいで読み終わろうとした終章で追い上げが怒濤、長距離選手か!部活動、SNS、クラス内や学年間での軋轢などの王道要素を並列させつつ一人の男子高校生の物語へスッと収まっていく収斂力を感じた。
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ユーザーデータ

さたん・さたーん・さーたん
さたん・さたーん・さーたん
18お気に入られ10月の読書メーターまとめ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/04(3613日経過)
記録初日
2010/01/04(5439日経過)
読んだ本
480冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
128179ページ(1日平均23ページ)
感想・レビュー
399件(投稿率83.1%)
本棚
0棚
血液型
O型
外部サイト
自己紹介

本を読むのは、そこでなにか探しているものが見つけられるような気がするから。



もっと読みたい作家は宮内悠介、円城塔、乾石智子。

憧れは荒俣宏、澁澤龍彦。

将来の読書目標は夢野久作「ドグラ・マグラ」を読むこと。


普段はらくがきしたり、ぴあのを弾いてうたったり、本を読んだり。
気が向くままにのびのび田舎暮らしをしています。


建築、世界史、美術が基本の関心事ヽ(・∀・)ノ
その他知らないことをもっと知りたくていろいろ読みたいです

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