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2024年8月の読書メーターまとめ

nozomu
読んだ本
4
読んだページ
1116ページ
感想・レビュー
4
ナイス
134ナイス

2024年8月に読んだ本
4

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • ぶぶ ひこ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nozomu
心の傷、身体の傷に纏わる10編の短編集。漠然と、見えない心の傷の方が、表面上治癒する身体の傷よりも人格形成への影響が大きいように感じていたが、どちらも癒えたとは言い難い『竜舌蘭』の彼女のように、身体とに心に同時期に傷を負う状況に思い至っていなかったことに気付かされた。顔に傷のある者に矛先を向けた『この世のすべての』の主人公の傷も根深く、ままならない閉塞した雰囲気がある。古傷によって他者に対する過去の感謝が沸き上がる『指の記憶』、『慈雨』、傷によって小さな交流が生まれる『まぶたの光』が特に印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:992ページ ナイス数:127ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/537496/summary/monthly/2024/7  酷暑で疲れ、夜の読書時間をほぼ睡眠に充ててしまった。中村文則『列』はメタファーについて思い巡らせたり、類人猿の分類が読後にもじわじわと興味深く、再読することになりそう。進化し続ける町屋良平。新作を手に取り文体を味わうことが益々楽しみな作家になってきた。

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
4

nozomu
Webマガジン「だいわlog」2023年2月~ 2024年1月の日記の書籍化。2023年6月からWebで読んでいたものの、書籍にして365ページという圧巻の鈍器日記である。並行して数本の翻訳やエッセイを抱えながら『全員悪人』登場の義父母の介護、家族とハリーの世話で目まぐるしく、メンタル落ちしても即リカバリして猛烈に仕事をこなす様に頭が下がる。茶話会の感想については激しく同意!この後のあれこれもWebで知っているが、是非また書籍で読みたい。日記内小説『原田とエイミー』の書下ろし完結編が読めたこともよかった。
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nozomu
恒例のベストエッセイ、2023年版は79編。毎年入れ替わる芸能人枠も秘かな楽しみ。映像で目に浮かぶ「VIVANT」の堺雅人氏、「孤独のグルメ」の松重豊氏、ラランド·ニシダ氏の情景描写もよかった。中沢新一氏から坂本龍一氏、中村文則氏から大江健三郎氏への追悼文、くどうれいん氏の描く長野ヒデ子氏、内田也哉子氏の描く横尾忠則氏の人物描写も印象に残った。普段、先手で謝り物事を進めるタイプなため、武田砂鉄氏の『「謝りすぎ」と「謝らなさすぎ」』が特に刺さった。締めは盤石の三浦しをん氏。来年も楽しみに、年間行事を終えた。
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nozomu
心の傷、身体の傷に纏わる10編の短編集。漠然と、見えない心の傷の方が、表面上治癒する身体の傷よりも人格形成への影響が大きいように感じていたが、どちらも癒えたとは言い難い『竜舌蘭』の彼女のように、身体とに心に同時期に傷を負う状況に思い至っていなかったことに気付かされた。顔に傷のある者に矛先を向けた『この世のすべての』の主人公の傷も根深く、ままならない閉塞した雰囲気がある。古傷によって他者に対する過去の感謝が沸き上がる『指の記憶』、『慈雨』、傷によって小さな交流が生まれる『まぶたの光』が特に印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。
nozomu
ネタバレ久しぶりの窪美澄作品。神奈川県の古い池と団地のある町で、中学の同級生だった50代男女が登場する5編の連作短編集。皆、家族への不満や過去の悔恨を抱えてどこか後ろ暗く、同窓会を機に?スイッチが入ったように道を踏み外していく。孤独ゆえ拠りどころを求めるも、自分本位の親切心はうまくいかず幻覚まで見てしまうほど追い込まれる心情、私好みの窪さんテイストの作品だった。『宵闇』のみ、いじめられている娘目線で描かれるが、未来を感じる結末。いやいや、中年だって山あり谷あり抗った先に、まだほの明るい未来があると思いたい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/05(3619日経過)
記録初日
2014/12/10(3645日経過)
読んだ本
1588冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
395219ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
1587件(投稿率99.9%)
本棚
12棚
性別
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