とても美しい馬ブラックビューティーは額の星と、脚の一本だけがが白い。奥様のつけてくれた名前で、その名前を聞いて馬丁はイギリス風のいい名前だと褒めていた。ペガサスとかアブダラとかいう異国風の名前じゃなくてと。なるほど、イギリスの人からしたらそうなんだね。 これは馬の自伝なんだけど、本を読んでいる間、私は馬になりきっていた。はみをつける時の不快感。見栄えを良くするために上体を無理矢理上げさせる手綱の苦しさ。脚に刺さった石の痛み。体感できる。 人間もいっぱい出てくるのに馬の気持ちになり切る。すごく素敵な本だ。

とても美しい馬ブラックビューティーは額の星と、脚の一本だけがが白い。奥様のつけてくれた名前で、その名前を聞いて馬丁はイギリス風のいい名前だと褒めていた。ペガサスとかアブダラとかいう異国風の名前じゃなくてと。なるほど、イギリスの人からしたらそうなんだね。 これは馬の自伝なんだけど、本を読んでいる間、私は馬になりきっていた。はみをつける時の不快感。見栄えを良くするために上体を無理矢理上げさせる手綱の苦しさ。脚に刺さった石の痛み。体感できる。 人間もいっぱい出てくるのに馬の気持ちになり切る。すごく素敵な本だ。

保健室のウニョン先生は霊能力者。勤め先の高校はいわくのある土地に建っているようで生徒たちに異変が起こる。 相方は強い霊からの守護があるインピョ先生。バッテリーがわりになるのでとても便利。インピョ先生は学園の創始者一族、漢文の先生で漢文が読めるし、なんだか時代劇に出てくる儒教規範のソンビみたい。ウニョン先生はお転婆だから凸凹コンビが楽しい。 インピョ先生の強い力を狙う男や、幼馴染の幽霊、ムシを食べる自我のない不思議な存在の女の子、キャラも面白い。 ちょっと学校管理や医療が雑だなーと思うけど読みやすい。

アメリカのノンフィクションが好きであるが、それは貧富の差が物凄く、貧しい人々が銃で撃ち合い、麻薬の過剰摂取で死んでいくのを読んで消費しているだけではないか。こうした本を書く人は努力した高学歴のアメリカ人で、同胞の人生の問題が良くなるように尽くしているというのに、読者の私ときたら…… 著者はシカゴのERで働く黒人の医者。銃で撃たれた人、交通事故にあった人、職場の事故、病気、自傷と運び込まれる患者は選べない。コロナ禍で神経がまいっていく様子、アメリカの保険の不平等、黒人の境遇、頑張りで乗り切るしかないの？

マーダーボットとその友達宇宙船のARTが異星異物に汚染された惑星で、利益重視の悪徳企業から取り残された移住者を守ろうと奮闘する。移住者を効率に説得するためにマーダーボットはドラマ仕立ての映像資料を作ろうとするが、そんなことを思いつくとは普段から大好きなドラマ視聴が役に立っている。マーダーボットの感情育成にもドラマは役に立っているし、フィクションの力はすごい。伝説的ドラマサンクチュアリムーンの盛衰のストーリー外伝が欲しい。

デスゲームはショーのようなもの。ピーターの気持ちは純愛なのにカットニスはスポンサー受けを狙ったやらせだと思ってるのが幼いっていうかにぶいっていうか。 少年少女の殺し合いだけど、そこまで辛くなくて読みやすかった。

未来のディストピアが舞台の小説。1年に一度、12の都市から少年と少女が選ばれ、デスゲームで1人の生き残りをかけて戦う。戦いはテレビ中継され、支配層はスポンサーになって、バトル中の推しの少年少女に差し入れをすることもできる。12番目の都市のカットニスはくじを引き当てた妹の身代わりにバトルに出ると名乗り出た。カットニスは父がいない一家を養う為、弓で獲物を狩っていて腕前はなかなかのもの。男の子で選ばれたのはピーター。カットニスとは過去に因縁のある相手なのよ…

実は同性愛でいっぱいの地球。動物にこんなに同性愛が多いとは知らなかったが、とても合理的でこんないいい方法はないと思う。バンドウイルカは10歳くらいになると男同士のペアを作って一緒に暮らす。大自然の中１匹でいるよりは２匹で助け合った方がいい。雌と交尾するのは20歳から25歳くらいになってから。象もライオンも同じような男同士のペアで過ごす。