ネタバレ京都の街中の入りくまった路地の奥に、とある心療内科があるという…その医院では症状に対し、薬でなく猫を処方する（飼う用に貸し出す）という…。我が家でも猫を飼っているのだが、この作品には人が猫に対して抱く様々な感情が詳細に描かれているだけでなく、猫の存在により飼い主やその周りの人たちの行動が変わり時には人間関係までもが変わることで問題解決に向かう様子がリアルに描かれており、著者の猫への深い理解と強い愛情を感じる。ファンタジーというか怪奇色というかそういう設定がされているところは、読む人により好みが分かれそう。

ネタバレ京都の街中の入りくまった路地の奥に、とある心療内科があるという…その医院では症状に対し、薬でなく猫を処方する（飼う用に貸し出す）という…。我が家でも猫を飼っているのだが、この作品には人が猫に対して抱く様々な感情が詳細に描かれているだけでなく、猫の存在により飼い主やその周りの人たちの行動が変わり時には人間関係までもが変わることで問題解決に向かう様子がリアルに描かれており、著者の猫への深い理解と強い愛情を感じる。ファンタジーというか怪奇色というかそういう設定がされているところは、読む人により好みが分かれそう。

ネタバレ著名な出口治明氏が勧めていたので読んでみて、いい本だと思った。個人の内面にあると思われている心理は、外部にある社会から確実に影響を受けており、両者を切り離し考えることはできない、という趣旨の講義の記録。多数例示される心理学実験を拾い読みするだけでも興味深い。役割を果たし責任を回避できれば拷問も厭わないことを証明したミルグラム実験、囚人と看守の役目を割り振ったのに行動がエスカレートしたため中止に追い込まれたスタンフォード大学の実験には恐ろしさを感じた。著者の経歴を発端とした研究内容が説得力を持っている。