むちゃくちゃ長かった。なんとか読了。よく分からなかった南北朝時代、それから後の戦国に至った経緯がよく理解出来る一冊であった。有意義。直義に関しては『イワンコッチャナイ』が一番当て嵌まる。晩年も哀れでこそあれ、同情はできず。師直は最終章で『どうしてこうも直義は執拗に私を排斥しようとするのか』と疑問に思うシーンがあるのですが、ああ、互いが周りに担ぎ上げられているのかと悟るシーンが何とも物悲しい。鎌倉ものを読んでからこの時代に移りましたが、結局同じ轍を踏むのね。どうしようない兄が愛おしい小説。やはり息子は愚鈍。

キンドルで無料だったのでなんとなしに。ほぼ良いことだけ抽出して書かれているのがミソで、うまくいかなかった話や苦労話はほとんど省かれている。必要経費も税金分が全く考慮されておらず、著者の年齢によるところが大きい。

太宰読むの20年ぶりくらいかもしれない。これは始めて読む。うざったくなりがちの読点の多用が逆に心地良いのは何故？思春期特有の浮き沈み。立派なこと考えてすごくポジティブになっていると思いきや次の瞬間には世の中を呪っている。終わり方の伝わりそうで伝わらない文章も好き。

むちゃくちゃ長かった。なんとか読了。よく分からなかった南北朝時代、それから後の戦国に至った経緯がよく理解出来る一冊であった。有意義。直義に関しては『イワンコッチャナイ』が一番当て嵌まる。晩年も哀れでこそあれ、同情はできず。師直は最終章で『どうしてこうも直義は執拗に私を排斥しようとするのか』と疑問に思うシーンがあるのですが、ああ、互いが周りに担ぎ上げられているのかと悟るシーンが何とも物悲しい。鎌倉ものを読んでからこの時代に移りましたが、結局同じ轍を踏むのね。どうしようない兄が愛おしい小説。やはり息子は愚鈍。

なるほど。さっぱりわからん。倫敦塔といえばエリザベス女王幽閉が浮かぶ。夢十夜から続けて読んだがこっち方面は合わないかも。

不意にタイトルが目についたんで手に取った。私は皆川博子先生を知らない。読み終えてみて驚く。1930年生まれの人が82,3でコレを書いたのか…。海外の巨匠小説家の書いた海洋歴史冒険ファンタジー小説みたいなコレを。すげーな。読み応えたっぷり。アイルランドとイングランドの闘争をアイルランドの女海賊側の視点で描く。キャラは多く把握するのに手間取るが、割と曖昧でも中心は最後まではっきりしているので混乱はしない。読んだファンタジーでも今んとこトップ３くらいには入るか。面白かった。ウィリアム・ウォレスの三百年後なのね。

そのまんま夢で見た内容を書き連ねたような小説。エンターテインメント性あふれる作品を多く残す中で、こういう作品も残すことによって文学的評価が高まるんだろうなとちょっとメタ的（？）なことを思った。当時の生活背景を読み解く資料にもなりそう。だんだん失くなっていくというか、消えていくというか、ちょっとした後悔を感じさせるものが多い。

読んだことあると勘違いしていたが読んで分かった読んだことなかった。江戸っ子べらんめえ口調な主人公。坊っちゃんというタイトルからは想像できない頑固者の成人男性。田舎に教師として赴任した主人公が巻き込まれるトラブルの数々。キャラクターが出てくる人皆立っててよかったですね。長く愛される理由が分かる一冊。田舎世間の狭さ。人は見かけによらない。長年連れ添ってきた人のありがたみを離れてから知る。など…色々な教訓が詰まった一冊だと思いましたね。