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10月の読書メーターまとめ

やいっち
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10月のトップ感想・レビュー!

やいっち
ネタバレネタバレになるが、最後にはあの9・11の悲劇が待っている。それなりに明るい結末をそれぞれに持てたのに、航空機が貿易センタービルに突っ込んでいくように、あるいは彼らも悲劇のどん底に向かっていくのか。我もまたかつてアルカディアにありという、西欧では有名な理想郷を巡る言葉がある。オースターとしては珍しく明るい基調の作品だが、それでも、だれもがみないつかは、そんな夢のような時はかつての話として語るしかなくなってしまう。そういうオチを付けないといたたまれないのがオースターなのかもしれない。
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10月のトップつぶやき!

やいっち

このシュウメイギクも庭の隅っこで咲いていた。庭仕事しないと気付かなかった。

このシュウメイギクも庭の隅っこで咲いていた。庭仕事しないと気付かなかった。
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10月の感想・レビュー一覧
13

やいっち
面白かった。ストロガッツがまた名著を世に生み出した。2017年、グーグルは、アルファゼロと呼ばれる深層学習プログラムを発表。チェスの世界に衝撃を与えた。チェスを自身! で学習。恐るべきは、アルファゼロは、洞察を示した点。邪悪でサディスト的で創造的。人類が初めて見た、恐るべき新種の知能。近い将来、超人間的知能が、人間に解決できない問題を解決できたとして、我々にはそのプロセスを理解出来ないかもしれない。まさに、「総合的俯瞰的に」アルファゼロが洞察し結論を出す。人間には従うしかない。ユートピアかディストピアか。
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やいっち
出版社の内容案内に「江戸時代に遊郭が設置され繁栄した吉原。その実態を覗き見しつつ、繁栄の裏側に隠された遊女の実像や当時の大衆文化に迫る」とある。貧しさや親(多くは男親の放蕩)ゆえに女衒に売られ、そして苦界に沈んでいく少女ら。遣り手や先輩女郎らに芸や色の道を教え込まれる。田舎ではありえない贅沢の極みと、一旦堕ちるととめどない奈落の底。錦絵に観られる豪華絢爛な姿は実態とは懸け離れていたという。着るものも食べるものも想像の他の貧しさ。
やいっち
2020/10/28 20:53

中には源氏物語などを読む遊女もいたようだが、風呂だって月に一度しか入れない。数年の苦役を終えた頃には体は性病などでボロボロになる。なんといっても苦行の日々なのだ。  「伏見の遊郭の子として育」った、「廓」(至文堂)の作者・西山松之助の言葉を借りると、「女郎の人生なんて、3Kの極地かもしれない。男の欲望の掃き溜め。死ねば死骸は投げ捨てられるし」。

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やいっち
ダーウィン最後の著作。息子や娘、姪そして友人らの研究や協力がしばしば言及されている。息子の誰々 娘の誰々と名指しして。もしかして彼等を引き立てる意図もあって、好きなミミズの研究書を書いた? 本書を読むと言っても、ミミズが好きなわけじゃない。ダーウィンも子供の頃の嫌な思い出があって、ミミズ研究に携わるとは思いもよらなかったようだ。吾輩も小学生の頃、近所のお兄さんに岩瀬浜へ魚釣りへ連れてもらった。何が嫌と言って、釣り針にミミズを突き刺す段取りが嫌だった。家の畑ではミミズには免疫はあったが。
やいっち
2020/10/26 20:50

本書を読むとダーウィンのミミズへの愛情や畏敬の念を強く感じる。同時に科学者としての根気いいきめ細かな観察の精神がいきわたっている。

やいっち
2020/10/26 20:50

「彼はミミズが土をつくっているということを証明するために、牧場の一角に白亜の破片を撒き、自然の状態でその上にどのくらい土が積み上がるかを調べました。白亜の破片を撒いたのが1842年。そして1871年、同じ場所を掘り返してみたところ、地表から17.5cm下に白亜層を発見。それがミミズのフンであり、彼らが一年に6㎜の土を排出しているということを、実に29年の実験によって証明した」(「良い土作りの味方「ミミズ」の役割と付き合い方 | GardenStory (ガーデンストーリー)」より)

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やいっち
ダーウィンの進化理論(イメージでは、〈樹〉として描かれる)が否定されたわけではないが、生命(進化)の歴史は想像以上に複雑だったと分かってきた。本書の前書きにあるように、「分子系統学がもたらした意外な洞察は、生命の歴史や、生物のからだの機能を担うパーツについての、わたしたちの知識体系を根本からつくり変えた」という。
やいっち
2020/10/23 22:31

しかも、ヒトゲノムのなかにはウイルスDNAも存在する。あるウイルスはレトロウイルスから転用され、ヒトの妊娠を可能にしている。  ヒトは誰でも、健康維持、消化、その他さまざまな生理機能の必要性を満たすため、数千種に及ぶ細菌の細胞を100兆個も備えている。さらに、すべてのヒト細胞のなかには、はるか昔に取り込まれ、ミトコンドリアに変身した細菌が存在し、それらなしではわたしたちは存在しえなかった。

やいっち
2020/10/23 22:31

生物学者と科学哲学者は、生物学的な意味での「個」の概念を未だに明確に定義できないでいる。ますます「個」があやしくなり、細菌同様、「超個体」として理解せざるを得なくなりつつある。  ダークマターやダークエネルギーが宇宙像の大変貌を促しているように、生物学においても生命体像の大変貌が避けられなくなっている。  本書には生物学者らの人間像や研究の裏話、さらには研究者間の複雑な交錯なども豊富に語られていて、本筋の話も含め、手堅い、且つ興味津々の読書体験となった。

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やいっち
古書市で入手した角川版漱石全集を読み続けている一貫である。「坑夫」は失敗作の評価が一般のようだが、切羽詰まっての創作であると同時に、かなり実験的な作品で、吾輩は楽しめた。「文鳥」は一転して、文鳥に託してのある女性への思いを静かに描いていて絶品である。「夢十夜」は、時代を超えた今でも色褪せない価値のある作品。これだけでも彼の名は残るだろう。漱石の読み返しの試みを初めて7か月。文学を哲学レベルから徹底して考える漱石。漱石の自分なりの再認識熱は続く。
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やいっち
「酒席で哲学談義してもよいか」「なぜ女は酒に酔いにくく老人は酔いやすいか」「鶏と卵はどちらが先か」「ユダヤ人はなぜ豚を食べないか」「アルファはなぜアルファベットの始めにあるか」等々。歓談というが、プラトンで云う饗宴か。今でいうシンポジウムほど形式ばらない。自然現象をあれこれ問答する議論が興味深い。科学なき時代、とんでもない妄説が飛び交う。古代ギリシア・ローマの饗宴の席に(創作であっても)こんな話が交わされていた。同時代の日本は弥生の前期か。当時の弥生の人々の会話を探るすべは何もないのかな。
tonpie
2020/10/19 23:45

やっぱり寝そべって飲み食いしながら話してたんでしょうか。こりゃ楽しそうだな。「酒席で哲学談義してもよいか」って、設問した人がもうすでに酔っぱらってるでしょう。

やいっち
2020/10/20 01:45

寝そべって談義するだけじゃなく、飲み食いも肩肘付いて。結構、飲食が難しそう。こういうテーマで論議すること自体、酔漢です。というか、世俗を離れすぎてる。でも、だから面白いってこともある。

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やいっち
興味深いテーマで、吾輩には難しいところ(特に第一章のゲノム解説、中でも集団遺伝学の基礎知識が数式などもあって理解が及ばなかった)もあったが、興味に惹かれて一気読み。  本書は、日本人の誕生とあるが、専門的にはヤポネシアと表記したかったのだろう。大まかには日本列島の意味。ゲノム解析の技術が近年飛躍的に高まり、まさに今、どんどん新しい知見が生まれつつある。本書では特に、第6章の「ピロリ菌ゲノムから探る日本列島への人類移動」が面白かった。
やいっち
2020/10/16 21:12

感激のあまり涙に日暮里濡れました。

これらの時代
2020/10/16 21:21

あの辺は、鶯谷(うぐいすだに)もありますね。そちらの方が穴場みたいですよ‥。僕は日暮里も鶯谷も行ったことがないんですが。。みな日暮里人!には感動して笑えました。

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やいっち
実在の人物の日記を元に小説に仕立てたもの。だが、小説になり切っていない。福田恆存氏も解説で書いているが、主人公の影というか存在感が薄い。当時の世相からも出世主義に駆られ、死の病に侵されても、文学の道をと思いつつ、若くして肺病に没してしまう。モデルとなった人物が平凡だったのか、作家の田山氏に力量が足りなかったのか、主人公の渇望が今一つ感じられない。紀行文としてなら一読の価値くらいはあるかもしれないが、小説としては食い足りない。外側から感情移入もなく彼の生活を眺めたという印象に留まった。
やいっち
2020/10/13 20:51

本書を読みだして気付いたのだが、自宅の書庫にて岩波文庫版の「田舎教師」もあった。どちらが先か分からないが、随分と昔、「田舎教師」を読み、十数年後に持っていることに気づかずに新たに別の版で買ったのだろう。結果として、今回で通算3回目。正直、3回も読む作品ではなかった。

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やいっち
14世紀の物語だし、退屈だろうと思っていたら、あにはからんや、(ペスト禍に負けじと)明るくおおらかに大いに男女の交歓を楽しむ。策略に満ちている。ペストで従前からの宗教や権威が失墜した。僧侶も王権もペストには全く敵わない。助けにならない。だからだろう、ボッカッチョは権威に対しても遠慮会釈の欠片もない。充実した解説によると、ダンテ(の『新曲』という詩文)を意識しての散文だという。ダンテは詩で権威を撃ち、ボッカッチョは散文で、というわけである。ペストは中世を終わらせ近世へ転換させたのだ。
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やいっち
ネタバレネタバレになるが、最後にはあの9・11の悲劇が待っている。それなりに明るい結末をそれぞれに持てたのに、航空機が貿易センタービルに突っ込んでいくように、あるいは彼らも悲劇のどん底に向かっていくのか。我もまたかつてアルカディアにありという、西欧では有名な理想郷を巡る言葉がある。オースターとしては珍しく明るい基調の作品だが、それでも、だれもがみないつかは、そんな夢のような時はかつての話として語るしかなくなってしまう。そういうオチを付けないといたたまれないのがオースターなのかもしれない。
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やいっち
「虞美人草」「京に着ける夕」「写生文」「予の描かんとする作品」「虞美人草予告」「日記」「書簡」などを所収。日記や書簡は、「虞美人草」執筆当時のものがメインで参考になる。感想めいたことはこれまで折々書いてきた。  本作の主役は、何と言っても藤尾という女性だろう。当時としては勝ち気で自尊心が高く行動的で、男性を翻弄するかのような女性は珍しいだろう。漱石も、毛嫌いしている。何とか彼女の奔放さを死で以て報いたいと、書簡でも書いている。本巻には河野多恵子氏の作品論が載っている。
やいっち
2020/10/07 20:27

明治にあって珍しい恋愛小説云々と、参考にはなるが、彼女は藤尾は自殺だと決めつけているのは問題。小説では、「虚栄の毒を仰いで斃れた」とあるだけ。みんなの目の前で侮辱されプライドを傷つけられ、気絶…悶絶したとしか読めない。毒を服用したと思われる記述はない。漱石は、自殺ではなく、屈辱による精神的ショックで死なしめたのだ。漱石のこの作品の評価に決定的に関わるだろう。吾輩は、一方的だと思う。それはそれとして、なかなか読ませる。傑作と言えるかどうかは微妙だが、じっくり読み返すに値する作品だった。

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やいっち
古来より遺ってきた宝物文物は、少なくとも皇帝が集めてきたものの多くは北京や台北にある故宮博物院(館)に収まっている。すぐれた文物は、それを愛する人たちのもの、国籍も人種もこえて、人類の宝なのだ。それを「万邦の賓客」という筆者の好きな言葉で示している。
やいっち
2020/10/05 21:43

本書を読んで改めて気付かされたことがある。「中国の古典の特徴は、普通の人が普通の努力で、それに近づくことが出来るところにある。(中略)中国人だけではなく、返り点によって、あるいは読み下しにして、漢文を日本語として読む人たちも含める。これはおもに、中国の古典に、伝統の断絶がほとんどなかったからである」と筆者は言う。

やいっち
2020/10/05 21:43

「漢字が表意文字であり、発音が時代と地方によってどんなに変わっても、表記された古典は、ほとんど変化がなく現代に伝わっているという事情もあるだろう。」とも語る。  さらに、「日本は教養としての漢文圏であり、明治初期まで、男子の志気はたいてい漢文でかかれたものである」「明治以前は、詩といえば漢詩であり、歌は和歌であった詩歌が日本人の文芸の中心であったとすれば、詩の背景にある中国の故事のたぐいは、かつて日中両国の文人が共有していたものといえる」点も再認識していいだろう。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
江戸時代にあって雪国を扱う本など珍しいに違いない。唯一かどうかは知らなかったが、牧之の魚沼には及ぶべくもないが、富山も嘗ては雪国だった。38豪雪当時の光景は今も脳裏に刻まれている。あの惨状が毎年の光景とは考えたくもない。  雪景色は、雪を知らないか滅多に降らない地方と雪国とでは受け止め方はまるで違う。雪景色を単純に美しいとか楽しみと思えるのは、雪を知らないか、大人の労苦を知らない子供だろう。
やいっち
2020/10/03 20:56

筆者によると、「板本『北越雪譜』とは何か。それは、鈴木牧之という地方在住の文芸愛好家によって、彼の好む文芸の中心部に向かって投げかけたアイデアと原材料が、紆余曲折の展開を見せて、最終的には山東京山(京伝の弟)を中心とする江戸の本作り職業人(京水・京山・丁子屋平兵衛、そして筆耕・彫師等)と牧之との協働によって形を為した、全くの共同制作物」だという。関りというと、滝沢馬琴の名も逸するわけにはいかない。  ちなみに、2020年は牧之の生誕から250年。筆者は、牧之と同じ魚沼生まれ。思い入れも一入。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(2093日経過)
記録初日
2005/04/30(5688日経過)
読んだ本
816冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
295596ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
758件(投稿率92.9%)
本棚
10棚
性別
年齢
66歳
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。
読書範囲は、哲学や文学から物理学や天文学、生物学、古代史、考古学、絵画や音楽と幅広く。
苦手なのは、法律やマニュアル本など。
自分で小説やエッセイを書いたりしてます。
旅行やグルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、こっちはなかなか実現しない。

外部ブログも15年以上になります:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/


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