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2024年3月の読書メーターまとめ

やいっち
読んだ本
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感想・レビュー
15
ナイス
5820ナイス

2024年3月に読んだ本
15

2024年3月のお気に入り登録
1

  • 逆丸カツハ

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • Kura
  • 逆丸カツハ
  • 遊学の隠居🌊

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
なかなか手強い本だった。が、「万物の黎明」にて参照(p.489)されるほどの本。 「ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか?」…それは単に国家の成立が難産だったからに過ぎないのではないという。 「著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる」。
やいっち
2024/03/05 06:02

「「暴力装置としての国家の誕生と、人間の家畜化」参照。

やいっち
2024/04/07 22:38

このところ読み続けている「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」にて、本書からの抜粋(参照)あり:「世界の大半では、国家は、勢いが盛んだったときでさえ、季節限定の制度だった。東南アジアではごく最近まで、モンスーンのきせつになるたびに、国家が権力を誇示できる範囲はほぼ王宮の城壁にまで収縮していた。国家の自己イメージや、標準的な歴史の大半における重要性にもかかわらず、最初に登場してから数千年にわたって、国家は定数ではなく変数だった。それも、大半の人類の生活では、きわめて不安定な存在だったのである」。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

伊藤若冲の巻物状の大作 新たに見つかる 76歳の時の作品か(NHKニュース)

伊藤若冲の巻物状の大作 新たに見つかる 76歳の時の作品か(NHKニュース)
やいっち
2024/03/05 19:38

伊藤若冲の巻物状の大作 新たに見つかる 76歳の時の作品か | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240305/k10014379941000.html

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2024年3月の感想・レビュー一覧
15

やいっち
こうした話題は芸術云々に関わりなく大好き。ヌード雑誌や写真集も少なからず手にしてきた。芸術家や研究者らのいかにして日本においてヌードを芸術にし得るかという悪戦苦闘を脇目に、裸体の絵画や写真に惹きつけられる。
やいっち
2024/03/29 04:57

吾輩が好きな絵画は、「めちゃくちゃリアルなヌード絵画」のほうだ。ヌード画なのかどうか分からない…むしろ責め絵なのだろうが、月岡芳年の「奥州安達がはらひとつ家の図」が鬼気迫って初めて見たガキの頃からずっと印象に残ってきた。これ以上の作は(日本では)葛飾北斎の「蛸と海女」だ。

やいっち
2024/03/29 04:58

こんな吾輩が本書を読む資格はないのかもしれない。でも、題名に惹かれて手にしてしまう自分はどうしようもないね。

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やいっち
とても参考になったが、読むのが遅かった。心身の医学はまだ研究の余地が多そうだ。感想はあとで書くかもしれない。
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やいっち
「本書は、地衣類を通じて、時や空間を超えて異なる世界あるいは文化を繋げようとしている。扉の先には、地衣類が紡ぎ出す様々な世界が広がっている。さあ、異国への旅が始まる。」(大村嘉人)
やいっち
2024/03/25 03:25

まあそんな地衣類についての学術的な案内書に留まる本ではない。文学や歴史、思想、音楽、アートと人文学的視野は広い。ルソーにソローにモンテーニュにバシュラールにユゴーにガスカールにビュトールにラスキンにジョン・ケージに…。33歳の有能な書き手がそのセンスのありったけで人文的土壌から栄養を拾いまくってくれている。訳者の目からすると瑕疵が目についてならないというが、ペダンティストでさえなりきれなかった吾輩には、存分に楽しめた本だった。

やいっち
2024/03/25 03:26

個人的には、過去それなりに美術館通いしてきた吾輩の視野に入らなかった少なからぬ先鋭的なアーティストを知ることができただけでも嬉しかった。

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やいっち
父の蔵書。昭和32年の初版本。父は若い頃登山好きだった。剣とか登ったんだろう。旧字体もあって読むのに難儀。一週間余りでの読了。なんとか遭難せずに最後まで。感想に代わるメモを継ぎ足した。
やいっち
2024/03/24 15:28

本書の「はしがき」で、著者は以下のように書いている:

やいっち
2024/03/24 15:28

「黒部渓谷も水力発電の施設が進むにつれて、下流から逐次著しくその景観が害われてしまい(中略)、本年(昭和32年)からは、黒部の核心地帯である下廊下の絶勝がいよいよ水力発電(黒四)の工事現場となります。 工事完成の暁には下廊下の水は激減し、反対に上流に大ダム湖を現出することになり、原始的の雄勁黒部は人工的貯水池と荒れ壕の連続化することになります。 この小著もやがて変貌する黒部の中心地帯のありし昔の美貌をしのぶ一つのしるべとなり、同時にまた日本にかえがたい大自然の成せる国宝を失う哀歌となりましょう。」

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やいっち
四半世紀ぶりの再読。懐かしい。科学は最新の研究に限る…は、あくまで半面の真理。古いからといって侮るなかれ。示唆に富むよ。
国見弥一
2024/03/21 13:22

本来は立花氏が各界の研究者へのインタビュー集なのだが、さすがに立花氏は勉強しておられて、質問のレベルが鋭くて対談集と称してもいい内容。

国見弥一
2024/03/21 13:24

この中で、日高氏、松井氏、多田氏、河合氏の本は一冊か二冊は読んだことがある。古谷氏、服部氏は当時も今も著作に接してない。

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やいっち
面白かった。感想はあとで。
国見弥一
2024/03/19 03:46

吾輩ごときが内容を説明するのは僭越だし任が重すぎるだろう。  本文からの説明に依ると、「ファーストスターは、ビッグバンから二億年たたないうちに登場し始めた。それ以前は暗く、何も見えなかった宇宙に、単純な形の星が輝き始めたのだ。(中略)やがて第二世代の星が登場すると、ファーストスターはすぐに忘れられた存在になってしまった。しかしこの宇宙に、現在見られるような途方もなく多様な構造や生命を生み出すための下地ができたのは、何よりそうした星の介在があったからだ」という。

国見弥一
2024/03/19 03:46

本書で実に意外だったのは(意想外の喜びでもあったのは)、このファーストスター、つまりはファーストライトの現象は今もって謎であり続けている、ブラックマター(暗黒物質)の存在と深く関わっている(だろう)ことだ。ほとんど重力としか反応しないブラックマターの解明にも繋がるような、電波望遠鏡だからこその研究・観測最前線の、その真っ只中にある研究者の最新報告の本なのである。

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やいっち
数十年ぶりの何度目かの再読。初めて読んだのは学生時代…教養部の頃か。当時はやや身構えて読んでいたのを覚えている。
やいっち
2024/03/15 04:33

ドストエフスキーやポー、サルトルなどを意識していたようだが、今回読んでみて感じたのは、自分でも意外だったのだが、確かに実験的ではあるが、かなり私小説的な匂いを感じてしまった。何処か私生活の断片が透けて見えたような気がしたのだ。

やいっち
2024/03/15 04:33

あるいは未だに文学的にも人間的にも未熟な吾輩の生硬な勘繰りに過ぎないのだろうが。

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やいっち
(前略)悲しくも作品の世界に入り込めなかった。その理由の大半は、読むタイミングが悪かったとしか言いようがない。何といっても、リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』(森慎一郎/若島正訳 みすず書房)を9日(土)に読了したばかりなのだ。この作品の図抜けた世界に圧倒されてしまっている。文学作品は少なからず読んできた吾輩としても過去の傑作に勝るとも劣らない。その結果、「日はまた昇る」は戦後の何処か浮足立つような世界を描いた傑作なのだと思いつつも軽く感じられてならなかったのだろう。
やいっち
2024/03/13 18:17

最後の部分の闘牛も含めたフィエスタの熱気と錯綜する男女らの捻じれた愛憎とが交錯する場面はさすがに読ませる力は感じられたものの、物足りない感のほうが強い。もっと早くに、若い頃に読んでおけばよかったのかなとやや後悔気味である。

やいっち
2024/03/13 18:17

この作品の評価は、『黄金虫変奏曲』読後の熱気が冷めた頃に新訳で読み返してからにしたい。

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やいっち
傑作。著者の筆力か、はたまたナイチンゲール自身の傑物ぶりゆえか、翔んだ本だった。感想はあとで。
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やいっち
約3週間を費やして読了。素晴らしいというより凄い作品。リチャード・パワーズは既に日本でも定評ある作家だって。我輩は、一月初旬書店へ。みすず書房フェアに遭遇。心ならずも(?)みすず書房の本を纏め買い。その一冊が本書。
やいっち
2024/03/09 17:48

感想は後日書くかもしれない。とにかく面白かった。

やいっち
2024/03/09 17:55

訳者は後書きで、本書は、バッハのゴルトベルク変奏曲をグレン・グールド演奏で聴きながら読むことを勧めている。我輩、先月だったか、青柳 いづみこ 著の「グレン・グールド: 未来のピアニスト」 (ちくま文庫 ) を読み、その際YouTubeでグールドのゴルトベルク変奏曲を繰り返し聞いていた。予告編だった?

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やいっち
父の蔵書から。前田家と違って筋の通った武将。感想は後日。
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やいっち
今更だけど傑作。感想は後日。…つぐみは私だ なのね。
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やいっち
今回は、本年元旦に発生した「能登半島地震」 (2024年)を経てのことで、読む気持ちも違う。帰郷して16年になった。初読の際は富山県内の地名なのに知らないものが多かったが、今回はさすがに馴染みの地名が多くなっていて、あそこもそうだったのかという思いに駆られてばかり。本書に載る少なからぬ図版も想像を逞しくさせる。  富山は決して地震も含む自然災害から安全圏にあるわけではないのだ。
やいっち
2024/03/07 10:47

帰郷した08年、「飛越地震(ひえつじしん)」があった年から150年目に当たるということで拙稿を書いた。なんといっても地元の立山で発生した地震なのである: 「飛越地震から150年」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2008/04/post_5023.html

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やいっち
著者によるはしがきにあるように、「江戸時代初期の環境の中で、幕藩間をむすぶ留守居役の活動は、藩にとって死活をとわれる緊張した重要任務であった。のちの留守居役のように、糸目をつけない交際費を使って、吉原でどんちゃん騒ぎをしていられる時代ではなかったのである。……当時の社会の雰囲気と江戸藩邸の実態を、留守居役とかれをとりまく人々をとおして感じとっていただきたい」ものである。
やいっち
2024/03/05 05:55

 読んでて面白く、劇的場面も多く、これはテレビドラマになるなと思いつつ読んでた。すると、「文庫版へのあとがき」にて、実際にテレビドラマ化されていたことを知った: 「「歴史スペシャル 江戸支社長奮戦記~荻藩・福間彦右衛門の日記~」NHK 1993年08月19日(木) 出演:イッセー尾形、角野卓造」

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やいっち
なかなか手強い本だった。が、「万物の黎明」にて参照(p.489)されるほどの本。 「ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか?」…それは単に国家の成立が難産だったからに過ぎないのではないという。 「著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる」。
やいっち
2024/03/05 06:02

「「暴力装置としての国家の誕生と、人間の家畜化」参照。

やいっち
2024/04/07 22:38

このところ読み続けている「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」にて、本書からの抜粋(参照)あり:「世界の大半では、国家は、勢いが盛んだったときでさえ、季節限定の制度だった。東南アジアではごく最近まで、モンスーンのきせつになるたびに、国家が権力を誇示できる範囲はほぼ王宮の城壁にまで収縮していた。国家の自己イメージや、標準的な歴史の大半における重要性にもかかわらず、最初に登場してから数千年にわたって、国家は定数ではなく変数だった。それも、大半の人類の生活では、きわめて不安定な存在だったのである」。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3341日経過)
記録初日
2005/04/30(6936日経過)
読んだ本
1685冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
595044ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1577件(投稿率93.6%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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