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2月の読書メーターまとめ

やいっち
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感想・レビュー
12
ナイス
6113ナイス

2月に読んだ本
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2月のトップ感想・レビュー!

やいっち
仕事の合間に読んできたのが勿体ないような作品の数々。我輩としては、長編小説『タタール人の砂漠』でぞっこんとなった作家。「魔術的幻想文学の書き手として世界的に名高い幻想味のある作家というが、確かに、「われわれが無意識のうちに心の奥底に抱えている心象風景を、類まれな感性でえぐりだし、容赦なく突きつけ」てくれる。カフカ的不条理というほどではなく、読後読み手を震撼とさせるほどではない。ヒッチコック辺りが映像化したら面白いかもという娯楽的配慮も欠けてはいないという印象を受けた。
空猫
2021/02/10 22:01

やいっちさん。『タタール人の砂漠』も読んでみます( ̄ー ̄)b

やいっち
2021/02/10 22:03

空猫さん。『タタール人の砂漠』 素晴らしい作品です。お勧め。

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2月のトップつぶやき!

やいっち

コロナ禍ということで読み始めた角川版漱石全集。先月は三冊を読んで、欠巻と別冊を除いて全巻読んだ。まさかコロナ禍がこんなに続くとは想像だにしなかった。その分、読書は充実したが。先月は豪雪で孤軍奮闘の除雪。腰や腕を傷めてしまった。 2021年1月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4782ページ ナイス数:8799ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly

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2月の感想・レビュー一覧
12

やいっち
「1934年に『北回帰線』をパリで出版。その大胆な性描写ゆえにアメリカで発禁処分となった」ミラーだが、LAとサンフランシスコのちょうど中間に位置する風光明媚なビッグ・サーにある種の理想の地、40から50年代後半までのビッグ・サー一帯はほとんどが原生地帯だったようで、人影も疎らで、楽園を見出したのかもしれない。ジャック・ケルアックやリチャード・ブローティガンも訪れたことがあるとか。
やいっち
2021/02/28 21:45

ちなみに、題名の「ヒエロニムス・ボスのオレンジ」だが、有名な「天国と地獄」や「最後の審判」のグロテスクで幻想的な世界とは違って、「至福千年」は楽園を描いていて、訳者によると「ミラーはそこにボスの魔術的ビジョンを、「現象的世界を透視し、それを透明にし、かくて原初のすがたをあらわにし」た異様なリアリティを発見した」という。ミラーはボスの絵に感じたオレンジとは?

やいっち
2021/02/28 21:45

本書の最後でミラーは、「この驚くべき土地を見たとき、ぼくはひそかに思った――「ここならば平和が見いだせるだろう。ここならばおれがやるべく定められた仕事をする力を見いだすだろう」と書いている。

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やいっち
詩人ブコウスキーは、1920年ドイツの生まれ。真珠湾への日本軍の奇襲攻撃の臨時ニュースを聞くまでのほぼ二十年間が描かれている。誕生の記憶が冒頭に書かれているが、そのことにまず衝撃を受ける。三島由紀夫の小説と比べてみたいと一瞬思った。その後、一家でロサンジェルスへ移住。当時のドイツはヒットラーの時代。ドイツ人の一家がどんな偏見下にあったか想像が付こうというもの。
やいっち
2021/02/27 21:44

フィクションの形を借りた自叙伝。訳者によれば、「作者の小説作法は、自らの体験を誇張したり、虚構化したりすることをできる限り避け、ありのままの真実をきわめて正直に書き綴るというもの」。登場人物の名前は実名でないが、あとはほぼ事実の叙述に終始している。簡単なようで実に難しい。しかも、読む手を止めさせない無類の面白さ。ブコウスキーという酒と喧嘩と女。全編酒と喧嘩と言っていい。

やいっち
2021/02/27 21:44

こんな本に古書店で出会うというのも、何かの縁なのだろうか。教育上いいとは言い難い内容から文部省推薦図書にはなりえないが、並の微温的な小説に飽き足らない文学好きなら、とっくに知悉している作家なのだろう。

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やいっち
16年前に刊行。古書店で発見。幕末の旅に随行しちゃう! ということで読みだした。 「出雲国風土記」には、神社390社が載っている。出雲はやはり神々の国、神話の国だ。神在りの国だ。神社に大社に大明神が数知れず。歩き回るだけで神々を感じそう。
やいっち
2021/02/23 21:12

『出雲国風土記』の時代、幕末に出雲を旅した和四郎、その和四郎の足跡を彼の日記を手に旅した十数年前の出雲(本書は2005年の刊)、そして仮に今、旅したとしたら、四つの時代の出雲を訪ねることになる。失われた神社もあるようだ。干拓などで地形自体変貌している。それでも、神主さんら関係者が懸命に地道に古来の事績を保っておられる。こうした本や旅の試みは貴重だ。

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やいっち
『ユリイカ』一九八八年一月号から十二月号まで連載された一連のエッセイから成る。書名はその中のエッセイの題名がテーマを一番現すと、著者が選んだ。アントナン・アルトー、ミルチャ・エリアーデ、カール・ケレーニイ、スーザン・ソンタグ、ゾラ、ジョゼフ・ニーダム、パノフスキー、アンドレ・ブルトン、ボルヘス、マルコ・ポーロ、カール・ユング、レオ・レオーニetc.らを参照していることで本書の性格が察せられるだろう。
やいっち
2021/02/21 21:41

欧米の思想や文化に影響を受ける前の中国は、欧米にとってもだが、中国の民にとっても、科学的観察や分析の及ぶ前の秘境であり幻想の世界であり、奇譚の巣窟だった。人間の想像力の限りを尽くしてきた。まさに、「中国の幻想・綺譚の世界に遊ぶ夢と幻の博物誌」といった書。

やいっち
2021/02/21 21:42

本には著者のプロフィールが書いてなかった: 「中野 美代子(1933年3月4日 - )は、日本の中国文学者、作家。北海道大学文学部、言語文化部教授を経て、北海道大学名誉教授。『西遊記』などの中国文学、中国文化をテーマに、論考・エッセイを多数発表。」 存命?

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やいっち
今回は日に20頁から50頁ずつ、レイチェル・カーソンの困難な人生に寄り添うようにゆっくりじっくり読んできた。感想めいたこともしばしば呟いてきた。科学者の目と文学者の心を持つ稀有な存在。彼女の主著は、ストウ夫人の手になる『アンクル・トムの小屋』と共にアメリカにおける時代を画する著作と当時(も今もだが)評価された。
やいっち
2021/02/19 20:35

波乱に満ちた人生だが、晩年は女性であることへの偏見差別も含め、一層険しいものとなった。主著「沈黙の春」は、出版前から話題沸騰 騒然。害虫駆除の薬剤の無節操な散布がもたらす健康被害や自然の動植物被害に端を発しての環境への関心の高まり、化学薬剤への警戒感。本の歓迎の一方で、化学薬品業界からの猛烈な反撃。渦中のレイチェルは、癌が末期症状に。成功の喜びと迫る死との狭間に何を思うか。

やいっち
2021/02/19 20:35

 本文だけでも700頁の大部な本だが、じっくり付き合うに値する作品である。上遠恵子氏の訳もいい。お勧め。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
冒頭に一言。戦前の日本を理解する一端として、本書はお勧め。読みやすいし読んで面白い…というのは不謹慎かもしれない。旧陸軍や海軍の軍人官僚の狭隘な視野に愕然とする。ミッドウエーにガダルカナルにインパールにノモンハンに。唖然 愕然 陸軍も海軍も。最後は特攻という自爆攻撃。悲惨だ。でも、有識者もマスコミも国民も情けない限り。根拠のない自信。責任は回避。なるほど、敗戦の総括なんてやりたくないわけだ。公家の大臣や総理も唾棄すべき。こんな連中が指導者だったとは。軍人が閣僚に入ることの危険さだけは認識しておきたい。
やま
2021/02/17 21:13

こちらも面白そうですね。

やいっち
2021/02/17 21:17

面白いし読みやすい。お勧め。

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やいっち
先に、「常識的な小説の概念(吾輩の思い込み)を超えるというか、覆すような作品。自伝風だからなのか。でも、虚構作品のはず。ある種個性の強い…強すぎる主人公の女性とヴィレットという異国の町の寄宿学校の、主人公に負けず劣らず奇矯な教師との絡みが波乱含みの予感で、面白くはある。イギリス風のゴシック小説の気味も色濃くなって、ますます目が離せない」などと呟いた。偶然の出会い(再会)を露骨に使っていて、普通なら辟易するところだが、そこはシャーロットの過剰なほどの心情描写や情景描写に圧倒され、読者の疑心など圧倒される。
やいっち
2021/02/13 20:57

「主人公に負けず劣らず奇矯な教師との絡みが波乱含みの予感」と書いたが、下巻では、まさに波乱そのもの。呆気にとられる展開。プロテスタントとローマカトリックとの相克もあって、安直な仏教徒の吾輩には理解など及ばない宗教的煩悶も読みどころ。詳しくは書かないが、本書は読み手によって評価がはっきり分かれるに違いない。吾輩も途中で、ストーリーテラーならもう少しうまく話を展開させるんじゃないかと疑問めいた感懐も抱いたほど。だが、それはとんでもない勘違い。底の浅い理解に過ぎない。

やいっち
2021/02/13 20:57

シャーロット・ブロンテ(の「ジェイン・エア」)ファンの吾輩は、小説の主人公というより、まさにシャーロット自身に限りなく迫っているようで、忘れがたい読書体験となった。個々の場面での情景描写は、現代文学でも並び立つ世界は得難いのではなかろうか。

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やいっち
つい先日読んだ『女工哀史』に続くもの。明治から戦前の日本社会を理解するには必読の文献だが、しばしば書名を目にし、どこか読んだような気がしていた。日本人として読まないのは後ろめたい気持ちがする本の一冊。「女工哀史」は大正時代の紡績業に携わる女工の研究がメイン。本書は明治31年頃までに書かれた。富国強兵と中央集権、且つ人口が政府も困惑するほどに増え、本土から北海道へ、南米へと開拓民や移民が奨励され、戦争で民衆を死地に追いやる圧力があったような気がする。産業も貧困層を消耗品のように酷使する。
おにく
2021/02/12 21:53

クリスティーヌ=レヴィ(ボルドー第三大学教授)が幸徳秋水の『二十世紀之怪物帝国主義』をフランス語に翻訳して紹介してくれたのですが、彼女は幸徳の友人である堺利彦が大逆事件後の冬の時代においてもなお売文社という行き場のない社会主義者たちを集めて政治色のない機関誌を発刊していたんですね、それについて「(特高がいるから活動が)できないからやらない」のではなく「できなくてもやる」という分析をしていました。やいっちさんのおっしゃる通り勇気も正義感も事件を生き抜いた者としての使命感もあったんでしょうね。

やいっち
2021/02/12 22:13

おにくさん コメント ありがとうございます。ロシアとかミャンマー、香港など、政府の圧政に命を賭して闘っている人達の活動。明治から戦前戦中での日本の嘗ての姿や歴史を重ねて見てしまいます。今の日本も右傾化してキナ臭いと感じています。だからこその関連書読みです。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
仕事の合間に読んできたのが勿体ないような作品の数々。我輩としては、長編小説『タタール人の砂漠』でぞっこんとなった作家。「魔術的幻想文学の書き手として世界的に名高い幻想味のある作家というが、確かに、「われわれが無意識のうちに心の奥底に抱えている心象風景を、類まれな感性でえぐりだし、容赦なく突きつけ」てくれる。カフカ的不条理というほどではなく、読後読み手を震撼とさせるほどではない。ヒッチコック辺りが映像化したら面白いかもという娯楽的配慮も欠けてはいないという印象を受けた。
空猫
2021/02/10 22:01

やいっちさん。『タタール人の砂漠』も読んでみます( ̄ー ̄)b

やいっち
2021/02/10 22:03

空猫さん。『タタール人の砂漠』 素晴らしい作品です。お勧め。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
陳 舜臣は、「本籍は台湾台北だったが、1973年に中華人民共和国の国籍を取得し、その後、1989年の天安門事件への批判を機に、1990年に日本国籍を取得している」「東洋史学者宮崎市定の門弟に師事、宮崎の孫弟子にも当たる」「初期の作品はミステリーが多」かったが、「1967年『阿片戦争』などから中国の歴史を題材にした作品を多く書き、日本における「中国歴史小説」ジャンルを確立し、多くの読者を持っている」とか(「Wikipedia」より)。
やいっち
2021/02/08 21:21

「『唐詩選』は、明の李攀竜が編纂したといわれる唐代の漢詩選集」だが、日本人に親しまれるのもこちらのほう。但し、著者によると、「初唐と盛唐に重点が置かれ過ぎて、中唐の白居易などは一首も収録されていない」という。他にもいろんなアンソロジーがあるが、本書はまさに著者の性格と好みの現れであると、自身があとがきで認めている。

やいっち
2021/02/08 21:22

本文を通読してみてレベル高過ぎが正直なところ。常識的な唐詩は自家薬籠してないと味読は出来ない。我輩は、苦読にもならんかった。でも、意地で通読したの。何が残った? ま、雰囲気だけでも味わえて良かったと思いたい。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
自伝的要素の強いものだという。小説的なドラマチックな展開は期待外れ。尤も名もない地位もない少女の立身の物語として読めないことはないが、ややまだるっこしいかもしれない。心理分析の辛辣さと、下手すると陰湿とも誤解されかねない場面も多々見受けられる。それでも読み続けられるのは、折々の自己分析や情景描写に嗅ぎ取れる上質の孤独感だろう。あくまで己の知性と感性で考え尽くすその姿勢が、なぜそこまで孤立志向なのかと哀れの感を抱きつつも、稀有なる存在なのだと納得させられて、読み入ってしまうのである。さて、引き続き、下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
面白いとは言いづらい。いかにもキリスト教(主にカトリックか)のイデオロギーに偏している。それ以上に、ダンテの偏見までは言わないが、教皇らへの怨念に満ちた復讐心や、キリスト教の教えに反する古代ギリシャ哲学者や思想家への懲罰せんとする執念が露わ。宗教面での思い(特に一部の教皇らへの憎悪)は、ボッカッチョの『デカメロン』でも共通している。が、ダンテは、ボッカッチョとは比較にならないほどに強硬で妥協の余地がない。疑問に思うのは、犯した罪に見合う罰はありえるのかという思い。
やいっち
2021/02/04 21:13

この辺りのことは一昨日も書いた:「ここに孤独の理解者がいる」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2021/02/post-4a1100.html

やいっち
2021/02/04 22:51

付記するわけじゃないけど、訳がいい。読みやすい。注も解説も興味深い。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(2190日経過)
記録初日
2003/08/25(6399日経過)
読んだ本
867冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
315261ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
808件(投稿率93.2%)
本棚
10棚
性別
年齢
67歳
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。
読書範囲は、哲学や文学から物理学や天文学、生物学、古代史、考古学、絵画や音楽と幅広く。
苦手なのは、法律やマニュアル本など。
自分で小説やエッセイを書いたりしてます。
旅行やグルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、こっちはなかなか実現しない。

外部ブログも15年以上になります:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/


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