ネタバレとりあえず間取り図だけからあんな推理が可能な栗原さんが有能過ぎるという作品。あとがきも含めてプロデュースされているのはあっぱれ。事件の真相は予想もしなかった因習でびっくり。ホラーかと言われれば微妙。もっとジメジメと感覚的に訴えかけるものが欲しい気もする。間取り図から物語に入るという切り口が非常に斬新で画期的で、評価されるのは納得なのだが、この作品が爆発的に売れたというのはSNSやYouTubeの影響も大きかったのでは？作品単体の魅力で言えばもっと売れるべき作品はあるような気もする。

ネタバレ今回もめちゃくちゃ読み応えがあった！かつて捜査に関係した事件に冤罪の可能性を感じた元警察官誠司が孫の旭の協力を得て再捜査を開始。だんだんと2人に協力する人物が集まってくる様はRPGの様だ。SNSや動画共有サイト等のネットの力を活用して調査を進めていく部分が斬新で興味深い。ラストに向けての終盤の展開が怒涛でやめ時が見つからない。こうした異常犯罪の芽が家庭環境というか親子関係の歪みにあるということがエピローグまで一貫して描かれている。作中では克服できたが、この意味では哲にも闇堕ちの可能性があったということか。

ネタバレ面白かった！決して万人受けはしないだろうが、家電という自身のルーツを活かした切り口には説得力がある。やたらと高齢者を優遇する謎の東北地方都市を舞台としたホラー。以前の「キョウダイ」シリーズに見られた歪さは減少し、かなり読みやすい作りになった。プロの作家として磨かれたという感じ。それでいて今までの作品でも印象的だったじめっとした暗い街の描き方などは嶋戸さんらしいなとも思える。「コンピュータウイルスが人間にも」のあたりは流石にあり得ないと笑ってしまうが、それ以外は一気に引き込まれた。今後も期待大の作家さん。

ネタバレとりあえず間取り図だけからあんな推理が可能な栗原さんが有能過ぎるという作品。あとがきも含めてプロデュースされているのはあっぱれ。事件の真相は予想もしなかった因習でびっくり。ホラーかと言われれば微妙。もっとジメジメと感覚的に訴えかけるものが欲しい気もする。間取り図から物語に入るという切り口が非常に斬新で画期的で、評価されるのは納得なのだが、この作品が爆発的に売れたというのはSNSやYouTubeの影響も大きかったのでは？作品単体の魅力で言えばもっと売れるべき作品はあるような気もする。

ネタバレ最近多い読者を巻き込むタイプのホラー。連作短編の形をとりながら全てが一つの世界観。どんでん返し的な要素もあり、各話全てが高クオリティで大満足。しかし何というかフィクションと現実を同次元にしようという試みに必死感が、やや強い印象も。そう思うと作中でも触れられる「リング」って凄いんだなぁと。あっちはさりげなく、ヤバいもの読んじゃったと思わせてくるから。とは言えホラー好きにはおすすめできる十分なクオリティで今後の作品もめちゃくちゃ楽しみ！電子版でなく紙媒体の方がより楽しめそう。