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2025年3月の読書メーターまとめ

八千
読んだ本
15
読んだページ
4576ページ
感想・レビュー
15
ナイス
110ナイス

2025年3月に読んだ本
15

2025年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

八千
ネタバレ表紙は古都だけどメインは二度目となる焼塩回。彼女の部活に関する諸々の悩みは恋愛とは違う話だけど、それでもシリーズで描き続けてきた『負け』という概念に纏わるもので、「どこかで負けるために走る」と語る焼塩の言葉が沁みる。そして、そんな焼塩の悩みを通して描く真のメインは恐らく語り手の温水自身。どうして彼はそんなに他人を助けようとするのか。そこに重点を置くとヒロインたちの作中作も過去一で意味深に読める。こんなにも鈍感ムーブをかまして、ヒロインたち自身に「君はそのままで居てくれ」と言われる主人公も珍しいと思う。
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2025年3月にナイスが最も多かったつぶやき

八千

2025年2月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3535ページ ナイス数:94ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/599419/summary/monthly/2025/2

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2025年3月の感想・レビュー一覧
15

八千
ネタバレ予想よりも早く届いた第4巻。前回で初期メンバーの生徒たちが全員卒業して今後どうなるかと思っていたが、なんと校長の親族という上位妖怪たちが現れ、学校の成り立ちについても深く踏み込む重要な回となった。今までに無い学校外部からの存在によってヒトマ先生の教師としての仕事と意義も改めて問われる形になったのは興味深かったし、今回の卒業生である彼女の思いもまた人間が人間たるための感情に新たな角度から切り込む形になって心に沁みた。そして、遂に物語の核心に触れる結末に、終結に向かう気配を感じて感慨深くなる。さてどうなるか。
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八千
ネタバレ表紙は2014年のドラマ化に合わせたものだが、刊行自体は1990年なので雰囲気にはかなり昭和の匂いが漂い、ちょっとギャップに面食らう所もあった。元よりドンデン返しで有名な作品と聞き及んでいたので注意深く読んでいたのだが、そうやっていろいろ疑った分、逆にしてやられたような感覚。こじつけクサいと言えばその通りの仕掛けではあるのだが、そもそも本格ミステリ路線の作品ではないし、トリック自体が物語の中核にしっかり噛み合っていたのは見事だと思う。ドラマ版は未視聴だが、そちらも気になるので観てみようかな。
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八千
ネタバレ図書館で発生した火災、密室となった地下書庫で発見された謎の死体、そして読者への挑戦状。あまりにも魅力的な要素に満ちた図書館ミステリー。実際、謎解きはかなりクオリティ高く、丁寧な消去法ロジックと予想の斜めを行く事実の反転によって導き出されるフーダニットには素直に感嘆。その一方で少々話が安っぽく感じたが、子供時代の日常の謎も含めてミステリーとしてはかなり満足。そして、災害に見舞われた蔵書の修復作業を通じて図書館の仕事を知ることが出来たり、徹底して図書館を人の拠り所として描いていて、図書館への深い愛を感じた。
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八千
ネタバレ表紙は古都だけどメインは二度目となる焼塩回。彼女の部活に関する諸々の悩みは恋愛とは違う話だけど、それでもシリーズで描き続けてきた『負け』という概念に纏わるもので、「どこかで負けるために走る」と語る焼塩の言葉が沁みる。そして、そんな焼塩の悩みを通して描く真のメインは恐らく語り手の温水自身。どうして彼はそんなに他人を助けようとするのか。そこに重点を置くとヒロインたちの作中作も過去一で意味深に読める。こんなにも鈍感ムーブをかまして、ヒロインたち自身に「君はそのままで居てくれ」と言われる主人公も珍しいと思う。
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八千
ネタバレ待望のアニメ化決定に伴い待望の復刊、ということで新装版で買い直して再読。旧版を読んだのは随分前だけど、それでもハッキリ分かるくらい新規挿絵も増えていて、章ごとの人物紹介など新しい要素も追加されていて嬉しい。そして、何度も読んでも自分がこの作品を好きなのは、本作が真っ当な陰謀サスペンス劇であり、ある種のハードボイルドミステリーであり、王道のバディものであり、そしてなにより悪女が悪女のまま活躍する物語であること。何者にも流されずアンチヒーローを貫くスカーレットと、強き善性をもつコニーのコンビがとても好き。
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八千
ネタバレ1巻から最終巻まで一気読み。ジャンルとしてはクリエイター系熱血青春マンガになると思うが、ファッション業界が舞台だけあってビジネスもの寄りの雰囲気も濃く、創作者の苦悩や経営上の腹の探り合いなど重く難しい場面も多々あるが、主人公である育人と千雪が揃ってファッションショーが始まると、多面的に伏線が繋がりあって一気に展開が爆発するのが美しく気持ちいい。長い連載であったが故に話がとっちらかっていく箇所もあるにはあったが、最後には全ての原点に集束して見事なタイトル回収に至り、読後感も綺麗で満足。
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八千
ネタバレこれは結構問題作では? 男から女へ性転換してしまった主人公を軸にしたラブコメではあるものの、お色気・下ネタ描写満載で男女の性欲について真っ向から描く本作は、この昨今では非常に賛否両論有りそうだし、流石に今回はアニメ化も難しそうに思う。だが、それだけ過激な内容ではありながら、作者が過去作で描き続けてきた「妹ラブコメ」「家族のドラマ」「自分の好きを肯定する物語」というテーマは引き続き貫かれていて、これも伏見つかさの多様な引き出しの1つだと見ればとても挑戦的に感じる。さて、これここから続きどうするんだ?
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八千
ネタバレ遂に最終巻。クライマックスというより最早後日譚的な雰囲気の方が強い話だが、これまでの道程を思い返すと紗霧と正宗が街中を歩きながら自分たちの作品について話しているだけで感動がこみ上げる。そして、これまでエルフやムラマサに続いて今回は正宗の創作への思いがメインに語られ、元よりメタなノンフィクション風味が強いシリーズだったが、もう流石にこれは作者自身の投影だろうと思わずにはいられない。それほどまでの創作熱の発露は、ここまでシリーズを読み続けてきたからこそ強い説得力を持っている。いやホント、スゲえシリーズだった。
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八千
ネタバレ過去最短の後書きが表しているように、このシリーズの全てが詰まった集大成であるのは間違いない。甘く騒がしいラブコメ、エモくセンチメンタルな家族ドラマ、それらを全て作品に込める形にする作家たちの生き様。そんなこのシリーズでずっと描いてきたテーマの数々が、山田エルフという最強ヒロインを中心にして集束していくのが圧巻。ムラマサを始めとして負けヒロインという言葉では表せないヒロインが多い本作だが、「負けたと思えない」どころか「勝てる気がしない」まで思わされるサブヒロインは前代未聞だと思う。大好きだわ、エルフ先生。
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八千
ネタバレタイトル通りパジャマパーティという名の女子会でコイバナ満載。紗霧や正宗だけでなく他メンバーの恋の本音が語られる他に、あの前作ヒロインまで顔を出して、ファンサービスも豊富なラブコメ成分多めの回。アルミの告白など恋愛のセンシティブな部分に踏み込む所もあるが、その一方でアニメ化に関わるかなりヘビーな裏事情も描いて、なかなかに温度差がエグい。しかしながら、そのリアルな部分も最終的には和泉兄妹の夢の核心へと繋がっていって、相変わらず描き方が上手いなぁと思う。そして次回、遂に大本命の登場で果たしてどうなるか。
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八千
ネタバレ満を持してのムラマサ単独回。初っ端から「千寿ムラマサ最高傑作」の存在感が強く、あらすじや正宗たちの反応しか書かれていないのにその作品を読みたくなる圧に、ムラマサの才能や作者の技術力を感じる。そこからの文化祭で明らかになる一人の女の子としてのムラマサの一面や、一度きりの青春や恋を経て、それすらも全て創作に捧げる作家の業というか、そう生きることすら当然であり続けるムラマサの生き様が格好良すぎる。途中の草薙や梅園先生の言葉からも小説家の在り方を感じて、ラブコメよりも作家小説の神髄を今まで以上に感じた回だった。
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八千
ネタバレ遂にお互いに思いを伝えた正宗と紗霧が、周囲の人々にそれを伝えたり、恋人らしくイチャイチャする回。ラブコメという観点だけで見たら既に大団円後のアフターストーリー染みた趣もあるが、まあそれでは終わらないのがこのシリーズ。二人のゴールインを知っても揺らがぬエルフやムラマサたちの強さには本当に痺れるし、2人の両親に関する真実を明かす京香さんの真意に呼応する2人の思いも良い。そんな中で個人的には、間に挟まれたそれらとは関係ない草薙の話が好きで、実際のラノベの表紙を使った問答には笑いながら不覚にもグッときてしまった。
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八千
ネタバレなんか未収録短編を集めたような内容だなと思って読んでいたら、後書きを読んだらその通りだった。というわけで箸休め的な回なのかと思いきや、最後の最後には物語全体を揺るがす真実の開示と更なる展開が待ち受けていて、いやはや展開の作り方が本当に上手いな。特に和泉兄妹の過去については、最初の頃の伏線を忘れた頃にこうやって絶妙な形で再び持ってくるので、読者にとって最も効果的な演出になっている。既に最終巻までの巻数を知って読んでいる身としては、結構早い段階でこの展開を持ってきたなという思いもあるが、果たしてどうなるか。
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八千
ネタバレ前回から始まったアニメ化の話に関連して、またしても新キャラが増える。しかも全員女性。まぁ今回はフラグは立たずにハーレムは広がらなさそうだが(同棲はしてるけど)。アニメの脚本会議の裏側がいろいろ知れるのも興味深いし、実際にこれほど多忙なのかは分からないがそれに伴う作家の仕事量も知れるのは面白い。そして今回の新キャラである真希奈もまた何やら家庭に事情がある人間っぽくて、やはりこのシリーズの核であるテーマは『家族』なんやなぁと改めて実感するなどした。
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八千
ネタバレ今の所、これまで読んだ中では一番好きな回かもしれない。お馴染みの連作短編形式で、前回登場したばかりの京香さんにある意味鬼畜の所業をする話から始まり、爆笑の合コン回に小説家たちの哀愁と矜持が浮かび、サブタイの回でエルフが圧倒的な強者ヒロイン感を見せつける。このままエルフとくっつきゃ良いじゃんと思うけど、正宗の心が決まってることは皆が知ってるから悲しい。そしてその後のムラマサ自宅訪問回も様々な作家たちのロマンが垣間見えてとても好きだが、最大の衝撃は最終章直後の後書き。そ、そんな神がかったことあるぅ???
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/08/11(3541日経過)
記録初日
2015/09/01(3520日経過)
読んだ本
1645冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
573558ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
1623件(投稿率98.7%)
本棚
13棚
血液型
O型
職業
販売系
外部サイト
自己紹介

ダラダラと本を読んで感想を書いてます。基本的には読んで面白いと思ったものは、全て感想を書くようにしています。主にミステリーとラノベが中心。ちょこちょこマンガも。エンタメならばなんでも雑食的に。

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