読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

みどり
読んだ本
22
読んだページ
5197ページ
感想・レビュー
22
ナイス
402ナイス

2024年3月に読んだ本
22

2024年3月のお気に入り登録
2

  • ジェンダー
  • 碓氷優佳💓

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ジェンダー
  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みどり
ネタバレいやもうどうしたらよかったの、と自分のことのように追い込まれながら読んだ。未成年が生きていくにはあまりに過酷な環境で、花は日々を生き抜く、夢を叶えるため、この選択をするしかなかったのだと思う。というかそもそも選択肢がない。花が関わってきたような詐欺の報道では一部しか切り取られないけれど、こういった背景がごろごろとあるのだろうな。自分がもし花の立場だったとしても、生きるため生活するため同じルートを辿るかもしれない。本当に、生まれついたところによっては誰しもが起こる可能性のある話なのだと思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

みどり

【読書メーターの本のプレゼントに応募しました】稀代のストーリーテラー、恩田陸が辿り着いた最高到達点!バレエ小説『spring』を著者サイン入りで10名に!応募受付は2月29日(木)の正午まで。応募はこちらから→ https://bookmeter.com/giftbooks/551?track=share

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
22

みどり
ネタバレテーマが今の自分にリンクしすぎて、読むタイミングミスったか、まさに今だったのかもというくらいには打撃を受けた。由人が体調をくずして病院に行くまではいいものの「そんなに酷くない鬱」と判断され「薬を飲めば働ける」と言われれば、判断能力が落ちてる場合、受け入れてしまうのかもなあと思った。正子は過保護な母親の監視下に置かれ、さまざまな形で個の尊厳を踏み躙られる描写がなかなかキツい。ぼろぼろになった正子が野々花に怒るシーンは、気力がない状態でも怒るということは、姉や忍のことを思い出したということなのかな。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ相変わらず心がざわざわする読了感である。どの登場人物も、人間の不完全さと社会生活との歪みというかなんというか、世論とか普通ってなんなんだろうなと思わせる。あと主人公の挙動や思考回路が、自分の恥ずかしいところ人に見せたくないところの塊みたいで、思わず目を背けたくなるのに読んじゃう。今村さんのスペックである。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ物語に救いがあってホッとした〜。恋人のことが好きなのに性行為ができなくて、みひろと別れてしまってぼろぼろな圭ちゃんにとって、「セックスなんてもうええやん」という言葉は、光そのものなんだと思う。京子も圭ちゃんを慰めようとしていってるわけじゃなくて、京子の経験から出たほんとうの言葉だということがわかるから余計に圭ちゃんに沁みるんだろうな。回り道をしたからこそ?みひろと裕太2人が結ばれた時の喜びもひとしおなんだと思うけれど、みひろの行動の突発性と影響力を考えると正直、周りにはいてほしくないなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ物語としては、収まるところに収まったといっていいんだろうか。序盤の海斗と日奈を見てると、2人で歩んでいけるんだろうかと思ってしまうかな。自分の方を向いてない人に無理に身体をひらかせるのって、犯罪だと思う。相手が思い通りにならないことから起こる苛立ちや支配欲とかじゃないんだろうか。私だったら、紆余曲折あってもどんなに心細くても、そういう人にそばにいてほしいと思ないかもしれないなと思った。日奈は西野七瀬さんで再生。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレいやもうどうしたらよかったの、と自分のことのように追い込まれながら読んだ。未成年が生きていくにはあまりに過酷な環境で、花は日々を生き抜く、夢を叶えるため、この選択をするしかなかったのだと思う。というかそもそも選択肢がない。花が関わってきたような詐欺の報道では一部しか切り取られないけれど、こういった背景がごろごろとあるのだろうな。自分がもし花の立場だったとしても、生きるため生活するため同じルートを辿るかもしれない。本当に、生まれついたところによっては誰しもが起こる可能性のある話なのだと思う。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ桜子の、「家を出たい」の気持ちからの「この人と結婚する(好きになるまでこの人のこと知らないけど)」みたいな見切り発車がシンプルに怖かった。2人の感情の動きは私の読解力不足でわからなかった。自分で言うのもなんですが、暗いなりにヘルシーな心根なので「女の報告は幸せばかりだと妬み嫉みを買う」みたいなシーンはやだったな。共感という観点では皆無で終わった。自意識強い桜子もふわふわ主人公、やたらと心の距離の近い妙子と桜子の友人、DV毒親、みんなそこそこいやなやつで、現実感のある読書だった。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ適応、という言葉をきいたとたん、少しばかり剣呑な気持ちになった。自分が「女」という形に適応しなければならないと、うすぼんやり感じていた頃のことを思い出したからかもしれない。歳をとるごとに楽になるよーと言っていたのは本当なんだろうか。生き続けるしか証明しようがないのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ「長い夜の紅茶」が好き。こういうタイプの違う女たちが少しだけ心を通わせたりとかする物語が大好き。義母と嫁だろうと、元恋人と現恋人だったり、バイト先の先輩後輩だったり。「ゆるく巻くかたつむりの殻」川上弘美さんの物語の締めという感じがするなあ。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ自分じゃない誰かの経験を追体験できることが読書の楽しみの1つだと思うので、まさにこれだよ!と思うような話ばかりで面白かったな。読書って必ずしも共感=価値ではないのがいい。コロナに対する価値観は、たしかに恋人との関係性を揺らがすこともあるのかなあと思ったけれど、むしろ大事にしてる人の価値観なら尊重するの当たり前じゃない?とも思う。人間何か1本に依存するとバランスを崩してしまうから、依存先が複数いるよなあと思う。でも、夫と友人の弟と、不倫相手の3人から依存されてても幸せそうじゃない例もあるからな、謎。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレやけにすらすら読めると思ったら再読本。「かそけきサンカヨウ」が好きだった。甥や姪がいるので小さい人が、コイツの近くにいていいなと思えるような存在であることの尊さと甘やかさの恩恵を受けているけれど、それはたぶん一時しか一緒にいないからで、とくに陽さんはかなり大人になることを強いられてきた人なので、本を破られた時泣けてよかったなと思うし、美子さんの対応が素晴らしかった。より小さい人の反応にいちいち大人は過敏に反応してしまう性ではあるけれど、お父さんそこは陽さんの味方せんといかんかったんじゃないのおと思うわ。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ多崎つくるのような壮絶なポイントがあったわけではないけれど、自分にはなにかしら人をがっかりさせる何かがあるのではないかというのは、同じくらいの歳に思い当たることがあってきついものがあった。シロのくだりは村上作品にしては説明が手厚いなあと読み返して(聞きかえして)思った。自分の心の辻褄を合わせるために身近な友達を犯人にしてしまうのは、本人にとっては致しかたないことだったのかもしれないけれど、恐いことだなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレこう、人間の描写が濃厚でなかなか読み進められなかったな。人間関係について、家族間、友人知人含めて、わたしは後悔ばかりだけれど、それでも歩を進めないといけないので、同じような過ちをしないためにも自分を顧みないといけない。金原さん久しぶりに読んだけれどオタク描写が秀逸、本当にMIM界隈があるような錯覚があった。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ虐待・スクールカースト・いじめ・DVいずれにしても 重いテーマのわりに描写があっさりしててやや物足りない感じがした。その人に対してどんな負い目を感じていたとしても、他人のためには殺人はできないな。咄嗟に大事な友人を庇う、みたいなことも多分できない。こう、憎しみ混じりの友情みたいなものをわたしには正確に感じ取ることはできなかったのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ十三月怪談が良かった。27歳にして病気で死んでしまった時子がずっと同じ場所に留まり夫を見守る?話だけれど、よく自ら命をたった人の地獄として描かれることがあってもこう、自分の意思で命を終わらせたわけではない人がこんなにも苦しい思いをするのはなんだか辛いものだった。でも時子の視点では潤一は別の女性に支えられ、家庭を築き、子供を授かるところまで見ているのだけれど、潤一視点では実家に帰り静かに人生を過ごしている全く別のエンドを送っている。時子が見ていたのは願っているけれど恐れている幻想だったのかなあ。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ門脇麦さんも滝藤賢一さんもよかったけれど、特に滝藤さんのトニー滝谷がなかなか渋くてよかった。トニー滝谷は10年前に読むのと全く違う印象を受ける。元あった流れみたいなものを変えてしまったから妻は買い物中毒みたいになってしまったのか、もともとそういう性質の人だったのか。おそらく後者なんだろうと思う。遺された服に妻の影を感じ、憎むことになるのはどういう心の動きなんだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ刺さった。「ルツ」「留津」2つの物語が交互に綴られているのだけれど、たぶんこの2人はスタート時には同じ人間で、別の選択をし続けた人生ということなのかなと思う。(のちに「るつ」「琉津」「琉通」など別ルートも出てくる)人生に登場する人たちはあまり変わらないのだけれど選択によって関係性は様々で、登場人物は選択してこなかったルートに思いを馳せることもある。このさまざまな「ルツ」たちは60歳の時点で物語は終了しているけれど、不思議とどのルートの人たちもそれぞれに幸せそうで、今の選択を肯定されたようでなんか救われた。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
多部未華子さんが演じるヒロインの魅力的なこと!少しチャーミングが過ぎるくらいだ。この短編集は比較的明るめに思うのでよかったのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ35歳と45歳の恋愛ってどういうものかなと考えてみるけれど、うまく想像できず、こんなふうに少女然としているものなのかなあと思った。役目として上機嫌でいることを出されるのなんて、ある種呪いのような物だと思うんだけれど、その呪いを章子は好きな男の人に甘えるツールとして使うのであれば、まあそういうこともあるかもねという気持ち。そうやって引っ張り出してこないと甘えることを憚られる相手ってことが嫌だなあと思うけれど。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ人間が一生で所持できる物やお金、容姿、チャンスのタイミングとかは平等に与えられているものではなくそれぞれに応じた容量のようなものがあるから、欲しいと思ったものが必ずしも手に入るものではないのかなあと思う。比較対象が多い場所にいて、自分と他者との境界線が曖昧になると苦しくて苦しくて嫌になっちゃうのではないかな。選択肢が多いことを幸福と思うか、限られたものから選ぶことに安心感を覚えるかはそれぞれなんだろうなとこの歳になるとぼちぼち思い当たる。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ男の人のことをかっこいいと思っているうちはまだ引き返せるんだ、かわいいと思ってしまったらもうだめなんだと何かその道の権威のある人が言っていた気がする。かわいいは、だめさ幼さ拙さ全部含めてかわいいになってしまうんだと。西野幸彦はかわいそうだ。何かを埋めたくてさみしくてさみしくて堪らないのだと思う。なのに相手を愛さない。求めるだけ求めて自分は差し出さない(差し出せない?)最後「ぶどう」でグルーミングする大人が気持ち悪かった。「僕は君と似ているから」と言って18歳に手を出す50代の描写は美しい文章を持っても恐怖
が「ナイス!」と言っています。
みどり
池松さんの、いい意味で無個性にあまり感情を持たせず(不快さを感じるシーンや怪訝な声だけきちんと表に出す)物語に寄り添う姿勢が堪らなくよかった。松山ケンイチさんは映像作品に関わっていた過去があるから馴染みやすいかもしれないけれど、高橋一生さんといい妻夫木さんといい、村上春樹作品を朗読するにあたって総監督みたいな人がいるのだろうか、訓練されている?感じがする。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ心臓がヒリヒリするような話だった「娘について」。生まれついた家は子どもは決められない。お金=幸福とも限らないけれど裕福な家の子は、教育や触れる文化の選択肢がシンプルに増えるのだろうなと思う。経験と想像力が足りないと、自分の育ってきた環境がフツーだと思って話を進めてしまうから、人を傷つけたり不快にさせてしまう可能性がある。本当に気をつけようと思う。決してお金持ちの実家とかそういうわけではないけれど、食うに困らず元気に育ててもらった自覚はあるので。そういうところでまわりの人たちを傷つけたくないから。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/03(3120日経過)
記録初日
2015/10/01(3122日経過)
読んだ本
1558冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
397261ページ(1日平均127ページ)
感想・レビュー
1278件(投稿率82.0%)
本棚
23棚
性別
年齢
29歳
血液型
B型
職業
技術系
自己紹介

パラパラとめくって、興味が湧いた本を手当たり次第読んでます。時期によってジャンルが大いに異なります。
以下、敬称略。
尾崎翠は特別に好きです。
幼少期はたこやきマントマン、小学生のときは怪談レストラン、中学生のときは村上春樹と吉本ばなな、高校生のときは綿矢りさ、大学生は尾崎翠と柚木麻子を主に読んできました。社会人になってからは津村記久子の労働の描写と、山崎ナオコーラのジェンダーの考え方が気になっています。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう