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2024年3月の読書メーターまとめ

ケンイチミズバ
読んだ本
6
読んだページ
2096ページ
感想・レビュー
6
ナイス
1002ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ケンイチミズバ
1965年に日本が開発したコンピューター「いざなぎ」はいざなぎ景気の語源となった。黒電話の回線と白黒テレビを接続しカナでツイートができた。開高健がジャーナリストとして戦地ベトナム入ったが、一時行方不明に。報道を受け世間はジコセキニン・バイメイコウイ・サクヒンノセンデンと炎上していく。久しぶりに知的興奮を覚えた。ヒトがSNSを手にし道徳心を失くして行く。これほど端的に示した創作はない。作動時のピーガーの音から当時は通称ピーガーと称され普及し今と同様に炎上もする。世界初の炎上事件。文学ファンにはたまらないな。
ケンイチミズバ
2024/03/07 12:43

通り魔ではなく、料理魔?それ事件なのか?と思いながら読んだ。確かに住居不法侵入だ。留守宅に侵入し、冷蔵庫をあさり、料理を作り逃げる。そして美味いのでSNSで拡散される。むしろありがたいという独身者の声、気持ち悪いという声。「刑事の勘からなにかないんですか」「ない。」(笑)やる気なさげな警部とコンビを組まされた警部補。遡ること精肉店での事件。実際にニュースでも時々あるヤツ。スライサーで誤って作業員が指を・・・回収できなかった肉があったとしたらゾワっと。それが理由で料理魔事件が。どの短編も面白かった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ケンイチミズバ

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:728ページ ナイス数:779ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/617783/summary/monthly/2024/2

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:728ページ ナイス数:779ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/617783/summary/monthly/2024/2
ケンイチミズバ
2024/03/01 13:55

本に囲まれて死ぬのが理想だとか思うバカです。が、断捨離の圧は強く、あちらこちらに分散したり、衣類の下に隠したり。書店で本を選ぶシチュエーションと紙の本が好きなので。教室で韓国語を3回しゃべると退学となる英語教育専門幼稚園での私の苦痛は親のよかれという思いからでした。私は韓国語も英語も話しません。幼気ながらも意志を感じます。父親の海外赴任に伴いインターナショナルスクールで出会った唯一ハングルが通じる子は北の権力者一族でした。友情は長続きしません。が、年月を経てあるものが届きます。チョン・イヒョン作品。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

ケンイチミズバ
社会が優先事項として効率ばかり重視するようになったからだろう。余韻とか含みとか余計なものは切り捨て、分かりやすさだけが行動を支配する。私もそれを実感することがある。部下に長いメールをしても読まれない。指示だけでよい。理由や理屈は要りません。と言われる。会社だからそれでもありだとは思いながらも反感はある。表層的な理解しかしなくてもシステムがカバーしたりで物事がとにかく早く処理され消化されていくことが大事なのだろう。バカになったなと思った。しかもみながみな右に倣えしないと叩かれる。のりしろのない世界は嫌い。
ケンイチミズバ
2024/03/29 09:47

そもそも読書をすることそのものが若い世代の多くに非効率的なものだそうな。選択肢が増えたことから取捨選択によってあるものはサブスクでもよいとは思うものの、なにもかもがサブスクになってしまっては人間の変質のよう にも思える。大事なものを見過ごすのではないだろうか。それは経済のせい だったり、マスコミのせいだったり、SNSのせいだったり。分からなさを考えることがおそらく哲学を生み、芸術を生みして来たのだろうなと思う。分かりやすさを共有し共感しているうちに視野は狭まってしまうのではないだろうか。

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ケンイチミズバ
いい話だった。心が洗われた。今の私たちへの戒めのようでもある。石を介し盤上では対戦相手と心が通じ合うらしい。そんな勝負を重ねるうちに人格も磨かれる。とても引き込まれた。「手談」というそうだ。囲碁を介し格之進の清廉潔白な人格に触れた源兵衛は、自分本意だった商売を改め他人の利益も考えるようになる。そしてそれが商いを大きくしていく。が、格之進にあらぬ疑いが持ち上がり、妻の自殺の真相も知ることに。仇討ちはどうなるのか、五十両の工面のため吉原に預けた娘お絹さんは、そして源兵衛は自戒の念が強すぎてどこへ行っちゃった?
カツ
2024/03/28 09:35

落語の演目に「柳田格之進」というのがあるんですが、これはそれを題材としたものなんですかね?結構いい人情噺です。

ケンイチミズバ
2024/03/28 10:41

そのようです。私は落語に疎くて全く知りませんでした。柳田格之進異聞とサブタイトルが付いておりました。

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ケンイチミズバ
Kは常識も道徳も向上心もある。司法試験と学費のための最短距離としてウーバーで働く。世間は配達員を見下す。差別意識を口にはしないものの蔑みの視線を感じる。どの配達員も一括り。Kはある家族を救う。Kのとった行動からそれ以前のページまでの孤独な個の世界から一転し利他、他者との関係が生まれ物語が一気に開けた。ただの配達員でなく受け入れられたK。TikTokで金を稼ぐインフルエンサーの女は人に誇れるようなことはしていない自覚とバズるための嘘をついている罪悪感がある。彼女もウーバーを見下すが、Kという転機が訪れる。
ケンイチミズバ
2024/03/21 14:32

面白かった。資本主義は儲かった者の勝。金を稼ぐ手段はいくらでもある。ITが開発したウーバーイーツという仕組みに必要なのに末端で労働する者は小銭を受け取るだけ。つまり負け。潤うのは頂点にある企業。仕組みを開発した者がいちばん偉くても配達員がいなくては意味がないのに。社会に必要なのに蔑まれたり受け入れられない人に括られるKのこの先が知りたい。フォロワー数で金を稼ぐ人たちにもその手段によって批判もあるが、儲かった者の勝ちだ。今が垣間見える著者の視点と物語の展開がとてもいい。砂川文次も思い出した。

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ケンイチミズバ
悪とは得体の知れないもの。人間のすることとは思えない犯罪。だとすると人間ではないモノが犯人なのかも知れない。可能性を頭から排除しなかった面々はラストでいよいよ。ホリーのキャラがとてもいい。闇に立ち向かう光のようで。ただ、おばあちゃんに近い年齢なんだろうし、内向的で、少し神経過敏にルーティーンを遵守しなくては落ち着かない。そのホリーが物体Xに向かってあれほどの放送禁止用語をぶちかまし、しまいに自作の武器で叩きのめす。家族愛と誠実な気持ちと、そして正義を信じる強い心が悪を倒したのか。それにしても犠牲は大きい。
ケンイチミズバ
2024/03/15 09:25

世界は悪と正義がどうにかバランスを保っている常に脆いものかも知れない。キングの言う通り。そして、必ずしも正義だから勝つとも限らない。昔見たツインピークスやドラマ版ファーゴのようにUFOが出て来るのか、宇宙人オチで最後はガッカリなのかと不安を抱きながら読んだ。が、ありがとうキングと言いたい。アウトサイダーの生きる糧は人の闇や不安や恐怖。子供がご馳走。警察官も過ちを犯すし、ヒーローが普通のおばちゃんの姿をしてることもある。ならば凶悪犯が宇宙人であっても。

が「ナイス!」と言っています。
ケンイチミズバ
1965年に日本が開発したコンピューター「いざなぎ」はいざなぎ景気の語源となった。黒電話の回線と白黒テレビを接続しカナでツイートができた。開高健がジャーナリストとして戦地ベトナム入ったが、一時行方不明に。報道を受け世間はジコセキニン・バイメイコウイ・サクヒンノセンデンと炎上していく。久しぶりに知的興奮を覚えた。ヒトがSNSを手にし道徳心を失くして行く。これほど端的に示した創作はない。作動時のピーガーの音から当時は通称ピーガーと称され普及し今と同様に炎上もする。世界初の炎上事件。文学ファンにはたまらないな。
ケンイチミズバ
2024/03/07 12:43

通り魔ではなく、料理魔?それ事件なのか?と思いながら読んだ。確かに住居不法侵入だ。留守宅に侵入し、冷蔵庫をあさり、料理を作り逃げる。そして美味いのでSNSで拡散される。むしろありがたいという独身者の声、気持ち悪いという声。「刑事の勘からなにかないんですか」「ない。」(笑)やる気なさげな警部とコンビを組まされた警部補。遡ること精肉店での事件。実際にニュースでも時々あるヤツ。スライサーで誤って作業員が指を・・・回収できなかった肉があったとしたらゾワっと。それが理由で料理魔事件が。どの短編も面白かった。

が「ナイス!」と言っています。
ケンイチミズバ
アメリカでは普通なのだろうか。刑事が仕事の詳細やミスまでも家でパートナーに打ち明ける。悩む夫を励まし夫に行動を促す妻。拙速な判断ミスの代償は大きく、このまま失職するかも知れないが、それよりも最大の焦点は真犯人が野放しかも知れないこと。キングのお約束、善良な家族は次男を失う。あまりに酷い方法で、母はショック死、父は自殺未遂、しかも腰に爆弾を抱えた隣家の老婆が亡き夫以外と唇を交わしたこともないのに、がんばって人口呼吸による蘇生を試みた結果、父親は植物状態で生き続けることに。このシーンはブラックジョークとしか。
ケンイチミズバ
2024/03/04 10:36

スマホやiPadが登場するので現代のアメリカのはず。なのにこの結末はなんだ。開拓時代か。裁判も始まっていないのに。凄惨な事件の衝撃と容疑者を晒し者にした逮捕劇で更なる悲劇も想像できたはず。正面玄関から入廷させる検察のパフォーマンスは酷い。群衆は吊るせ吊るせの連呼。17歳の少年がバッグから取り出したのは。動画記録という絶対のアリバイと体液のDNAという絶対の証拠が両立し得るならこの事件は超自然的な何かの作用なのだろうか。キング作品は読者の感情を突き動かす。家族愛あふれる世界に不条理にもキングがもたらす悲劇。

ケンイチミズバ
2024/03/07 09:57

キングのお約束の植物状態。ジョニーを思い出します。植物状態のジョニーが戻って来ます。彼が看護師の手を握った瞬間、看護師の脳に映像が。沸騰する金魚鉢、炎、子供。家が火事だと知らせたのです。ジョニーは千里眼として蘇ります。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/10(3122日経過)
記録初日
2015/10/10(3122日経過)
読んだ本
633冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
171527ページ(1日平均54ページ)
感想・レビュー
632件(投稿率99.8%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

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