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2024年7月の読書メーターまとめ

禿童子
読んだ本
10
読んだページ
2682ページ
感想・レビュー
10
ナイス
437ナイス

2024年7月に読んだ本
10

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

禿童子
ネタバレ堀川と松倉のコンビ復活。図書館に返却された本に挿まれた1枚の栞から事件が始まる。事件の原因を作った人間。噂を広めることで誰かに「復讐」する人間。「姉妹団」とは百合要素多め。「古典部」シリーズとは違い、本書の「季節」シリーズが学校図書館に入るのは難しいかも。コピーキャットの危険あり。学園物から恋愛要素を削り落とした「季節」シリーズは結末を記さないオープンエンドと言い、かつてティーンエイジャーだった大人にこそ刺さる作品かもしれない。
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

禿童子

米澤穂信を再発見。『犬はどこだ』を読んで以来、娘から面白いと聞かされていたものの、実際に手に取るまでに時間がかかりました。古典部シリーズに登場する高校生たちが魅力的。50年前の高校時代はもはや忘却の彼方。自分の年齢を忘れて小説に没入する快感。2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:1909ページ ナイス数:278ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/627582/summary/monthly/2024/6

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2024年7月の感想・レビュー一覧
10

禿童子
ネタバレ小市民シリーズを初めて読む。前作を読んでいないので、コンセプトの理解が進まぬままに読んだのは失敗かな。友達以上恋人未満の高校生男女+ぶっきらぼうな相棒というパターンは、「古典部」シリーズの変奏のよう。夏休みのスイーツめぐりという甘~い青春コメディを思わせる展開だが、それには裏がある・・・。読後の気まずさはイヤミスの味わいも。『犬はどこだ』に近いドンデン返しの趣向か。これは前作から読み直す必要がある。
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禿童子
アニメで親しんでいた『日常』のキャラが小説になっているのを発見!はかせって少女だったんだ。小学生以上を対象にしているけど、シュレーディンガーの猫の話は理解できるかな?ロボット女子高生なのが一番常識人で、猫の阪本さんが大人というキャラ設定が可笑しい。ゆっこ、みお、まい、のちょっとおバカな女子高生3人のかけ合いでストーリーが進むんだけど、最後にダジャレ合戦が出るやら、シュールな設定を長尺で楽しめるのがアニメとの違いかな。『日常』の対象年齢に上限はないと思います。
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禿童子
ネタバレ心因性の顔貌失認症とはいったいどんな世界なのか。元美術部員の人間として、人の顔を認識できないで絵を描けるのか不思議。幼なじみのボーイ・ミーツ・ガールのお話として読んだが、高校生女子の話し方がイマドキはこんななのかなあとなかなか馴染めなかった。男子が上手く絵を描けなくなったのが、進学校受験のためというのは何となくわかる。自分も美術教師から大学受験のために部室に来なくて良いと言われてから絵筆を取ることがなくなってそのままになっている。「絵心」というように絵を描くのに精神的要素が大きいのが本作のキーだと思う。
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禿童子
ネタバレ堀川と松倉のコンビ復活。図書館に返却された本に挿まれた1枚の栞から事件が始まる。事件の原因を作った人間。噂を広めることで誰かに「復讐」する人間。「姉妹団」とは百合要素多め。「古典部」シリーズとは違い、本書の「季節」シリーズが学校図書館に入るのは難しいかも。コピーキャットの危険あり。学園物から恋愛要素を削り落とした「季節」シリーズは結末を記さないオープンエンドと言い、かつてティーンエイジャーだった大人にこそ刺さる作品かもしれない。
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禿童子
主人公堀川と図書委員仲間の松倉は思春期男子らしからぬドライな現実認識で、提示された限られた情報から思わぬ事実をあぶり出す。高校生が謎解きをするという趣向は「古典部」シリーズに通じるが、謎が解けたという爽快感よりも、現実のヒリヒリした痛みや苦みが押し寄せるという一種イヤミス感がある作品。ハメットやチャンドラーの作品に出てくるハードボイルドな探偵を高校生が演じるという趣向か。本作の続編があるようなので読んでみたい。
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禿童子
まだ安倍政権下でアベノミクスが進行中の2018年刊行という限界はあるが、概ね戦後(昭和20年~平成30年)の時系列を総理大臣と内閣の性格(対米従属VS独立路線)で大別して、その時代の重要なトピックと合せてコンパクトに分かりやすく視覚に訴えるグラフィックで説明しているので有用な本だと言える。問題は、本書が自民党・官僚・財界が対米従属を軸に回り続け、それから逸脱する政権をスキャンダルで失速させて、対米従属を強化する方向に動いてきたという見方に固執しているように見えるのが気になる。参考文献に偏りがあるのでは。
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禿童子
2017年「古典部」シリーズ15年の節目に著者のインタビュー、対談その他に番外編1作を加えたファンブック。岐阜県出身で実際の体験が作品に織り込まれていることなど、興味深い情報もある。当時アニメ化されたらしい。ミステリー作家同士の談義は用語と過去の古典作家・作品など知らない話が多くてついていくのは大変だがタメになる。今思いついたのだが、「古典部」の”古典”はそういったミステリーの古典作品の型を意識したオマージュ小説なんだという作者のメッセージなのかも。
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禿童子
ネタバレ古典部シリーズの最終巻?折木奉太郎の屈折した信条の由来と「長い休日」の終り。積極的に人を助ける(義侠心とも取れる)姿勢の発露が見られる。一方、伊原摩耶花は不毛な対立から抜け出すために漫画研究会を辞めて本格的に漫画創作の道に進むことを決意する。終章の千反田えるの葛藤は、シリーズ全篇を通して描かれた名家の跡継としての責任から解放されて、むしろ自分の生き方が見えなくなったことによる。千反田を縛り付けていた何かに対する折木の激しい憤りは、「氷菓」の絶叫に通じる米澤さんのメッセージと感じた。
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禿童子
ネタバレ神高20000メートル走のスタートとともに折木奉太郎の推理と調査が始まる。大日向友子が古典部に入部希望していたのになぜ突然入部を辞退することになったのか?思い込みの強い性格?それとも古典部部長千反田えるの見えない圧力?時にはコースを外れながら折木の地道な推論の積み上げとともに意外な真相が明らかに。大日向の言う「仲良しオーラ」が印象的。
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禿童子
古典部シリーズも4作目。これまでとは違って大きな事件は起きませんが、奉太郎、える、里志、摩耶花のメンバー4人の心の内がのぞくような小事件のアソートといった風な短編集です。楚々とした令嬢と好奇心の爆発という千反田えるにフォーカスが当っていると思います。末尾の「遠まわりする雛」では、えるに対する奉太郎の秘められた思いが暗示されます。最初からバレバレなんですけどね。女の子の気持ちを傷つけないように男の子が「優しい噓」をつくなんてねw。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/11/13(3300日経過)
記録初日
2005/04/16(7163日経過)
読んだ本
2183冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
597750ページ(1日平均83ページ)
感想・レビュー
1031件(投稿率47.2%)
本棚
23棚
性別
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