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2024年6月の読書メーターまとめ

遥かなる想い
読んだ本
13
読んだページ
3878ページ
感想・レビュー
13
ナイス
1547ナイス

2024年6月に読んだ本
13

2024年6月のお気に入られ登録
2

  • テル35
  • tonpie

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

遥かなる想い
宮部みゆきの短編集である。 どの作品も 日常に潜む些細な事件を ミステリータッチで描き、孤独な人間模様を上手に描いている。 わずかな綻びと 違和感が読者に 何かを予感させて物語は進んでいく。 どこか心に残る秀逸な短編集だった。
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

遥かなる想い

2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3251ページ ナイス数:1347ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/63187/summary/monthly/2024/5

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2024年6月の感想・レビュー一覧
13

遥かなる想い
からだに刻まれた傷を巡る10の短編集である。 どの作品も 読んでいると、なぜか心がざわめき、ヒリヒリした感覚に捉われる。 人が抱える傷を 精緻に描いた哀しみの 短編集だった。
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遥かなる想い
下巻は長州の四カ国艦隊との講和交渉から始まる。どこまでが真実かは不明だが、高杉晋作の 超越した存在感が面白い。 幕府軍の長州征伐に対し、奇兵隊を組織し、 戦う高杉晋作たちの人間関係が新鮮で 楽しい。久坂玄瑞とともに、松蔭門下の俊英と言われた高杉晋作の若き日々を生き生きと描いた 長州視点の物語だった。
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遥かなる想い
高杉晋作を主人公に据えた小説である。 攘夷という名のもとに暴発する長州を 高杉晋作視点で描く。 正直高杉晋作の色が弱く、講談調であるのが、 少し残念。上巻は禁門の変まで。
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遥かなる想い
昭和の雰囲気満載の短編集である。 50過ぎの男を主人公に据えながら、過ぎた日々を情緒豊かに振り返る…特に悔いも怒りもなく、現実を受け入れる男たちは著者の半生の反映なのだろうか。 親族・男女の間の微妙な感情を精緻に描いた短編集だった。
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遥かなる想い
高知の海で生きる漁師たちの物語である。 荒々しい日々を 生々しく 骨太に描く。 健士郎と りんと 異人エンゾの愛憎劇が 自然と宗教と理想郷と絡ませながら、 紡がれていくが…まるで破滅へと突進していくような描写がとても哀しい。 欲に塗れた僧侶と 高知の漁師たちの 関係も また不可思議な、著者らしい妖艶な物語だった。
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遥かなる想い
らもワールド全開の痛快小説である。 三流詐欺師 相川の語りが軽快で 面白い。 詐欺師 相川と写植師 波多野、そして 宇井女史が加わった後の展開は 出来過ぎだが、痛快そのもので、馬鹿馬鹿しいが 面白い。
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遥かなる想い
終戦後の大阪で生きる在日朝鮮人たちの生き様を骨太に描いた作品である。 暴力と汗の匂いが充満し、鉄塊の発掘に血眼になる在日の苦闘を赤裸々に描く。 アパッチ族の反乱、大村収容所など、あまり知らなかった戦後の在日朝鮮人の苦闘が荒々しく描かれる。著者の怒りのようなものが文面から読み取れる、そんな作品だった。
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遥かなる想い
満洲国帰りで、混血孤児院院長である青木隆造の物語である。この時代の知識人の屈折した心情と 満洲国への想いを 硬質な筆致で描く。 築き上げてきたものへの破壊願望を突き動かしたのは 何だったのか… 理想に破れ、今を認めることができない男が堕ちていく様を 情感豊かに描き切った、この時代の雰囲気満載の高橋和巳の作品だった。
初美マリン
2024/06/11 18:45

尊敬する先輩が一番好きな作家は高橋和巳と言っていました。懐かしく思い出します。

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遥かなる想い
第170回(2024年)芥川賞。 牧名沙羅という建築家を通して、現代の東京を描く。 新宿御苑に刑務所を建てる…表題の 「東京都同情塔」に込められた意図は何なのだろう。少しだけ 将来の風景を SF的に描きながら、言葉への敏感な拘りが 逆に面白い。
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遥かなる想い
第4回(1982年)講談社ノンフィクション賞。 鳥取の一般病棟での日々を綴った作品である。田舎の地域医療の現実が丹念に描かれる。 過疎と高齢化が進む地域で、病気と闘い、 死を間近にした人々・家族の苦悩が丁寧に 描写される。 死を前にした人々と 現場の医師との交流が 好感を覚える…そんな作品だった。
しゃが
2024/06/10 10:35

遥かなる想いさん、「交流が 好感を覚える…そんな作品だった」に同じ思いです。この体験から緩和ケアに取り組まれたようですね。

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遥かなる想い
宮部みゆきの短編集である。 どの作品も 日常に潜む些細な事件を ミステリータッチで描き、孤独な人間模様を上手に描いている。 わずかな綻びと 違和感が読者に 何かを予感させて物語は進んでいく。 どこか心に残る秀逸な短編集だった。
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遥かなる想い
「行旅死亡人」とは 引き取り人不明の死者のことを意味するらしい。本書は現金3400万円を残して孤独死した女性の半生を追った作品である。 共同通信社の記者二人が記す 死者を追う旅は まるでミステリーのようで、緊迫感がある。 孤独死した女性は一体誰なのか? やや不完全燃焼の感は否めないが、当時の時代風景も懐かしい…そんな作品だった。
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遥かなる想い
バッハのカノンを題材に 失われた20年を描く音楽ミステリーである。 瑞穂と康臣と正寛が過ごした日々が 昭和の青春らしく 苦々しく甘く語られる。 康臣の、若くて暗い天才ぶりに翻弄される 瑞穂の心情が濃密に描かれるが、 康臣という人物に共感できないのが少し残念。 音が紡ぎ出す不可思議な音楽ミステリーだった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/05/20(5310日経過)
記録初日
2004/01/01(7641日経過)
読んだ本
2703冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
982079ページ(1日平均128ページ)
感想・レビュー
2703件(投稿率100.0%)
本棚
11棚
自己紹介

映画・ドラマなどの感想は こちら↓です。

https://filmarks.com/users/icc25896

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