読書メーター KADOKAWA Group

2023年の読書メーターまとめ

RENPOUNASU
読んだ本
10
読んだページ
2957ページ
感想・レビュー
10
ナイス
127ナイス
月間平均冊数
0.8
月間平均ページ数
246ページ

年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

RENPOUNASU
図書委員男子校生二人の日常の謎ミステリ第2弾。連作短編の体をとっていた1作目に対して1つの謎を覆う嘘のベールを洞察力と聞き込みの中で暴いていく流れ。伏線、物語の収束は流石の綺麗さではあるが、前作の短編毎の解決、一つの結末に繋がるカタルシスは無い為、全体としてはやや淡々として盛り上りに欠けた印象。ただ前作同様、メイン二人、今回のゲストメインキャラを中心に人物造形は出色。高校生という大人一歩手前の年頃、青臭さと達観の間で揺れ動く世代の描写は魅力。話の幕引き、全てを描かないからこその余韻も良かった。
が「ナイス!」と言っています。
RENPOUNASU
ネタバレ自らへの漠然とした閉塞感を抱えた高校生にやってきた謎解きと訳あり姉妹と交わる事はないと思っていた陽キャクラスメイトと過ごす夏休み。自己肯定感への悩みだったり、初々しさ溢れる恋に落ちる流れだったりと全編青春ど真ん中な描写にあふれ、読後感も少しの切なさとそれ以上の爽やかさを残してくれる作品でした。登場人物達が年相応に憶病な所はあれどそれ以上にここぞという所で前に進むことを選べる子たちだったのも大きかったかな。この作者さんのキャラクターは刺さる子が多くて好きです。
が「ナイス!」と言っています。
RENPOUNASU
中華後宮検屍ミステリ。中華後宮という舞台を読みやすいレベルの平易さでしっかり雰囲気づくりできている点、ミステリ部分も一つの事件へとつながっていく流れやロジックがこの手のキャラ小説としてありがちな乱暴なおまけではなく納得できるレベルで組まれている点から思った以上に作品の骨組みがしっかりしている。その骨組みがあるからこそ、検屍の時に覚醒するという変わり者女官のホームズ役と重い過去もつ曲者の美貌の宦官のワトソン役のやりとり含め、最後まで楽しんで読むことができた。
が「ナイス!」と言っています。
RENPOUNASU
ネタバレ何者かでありたい何者でもない「私」達のありふれたきっと案外どうという事もない思春期のお話。大学生編の問題の根底にいる霧島透子の正体が見え始めるシリーズ第13弾。時間制限ある中で咲太が絆を紡いできた人達に助けられながら奔走、真相が明かされていく流れは引き込まれた。そして、最後は愛が勝つ、打開するシンプルな考えの納得感は揺ぎ無くなった咲太と麻衣の関係に裏打されているからこそでしょうか。最終章も控え今回は色々なキャラの登場がありましたが、個人的にはやはり見てて飽きないプチデビル後輩とのやり取りが好きでしょうか。
が「ナイス!」と言っています。

年間でナイスが多かったつぶやき

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