なるべく野暮なツッコミはしないよう心に決め、胸の疼きを抑えつつ粛々と読み進めているが、この奇天烈な擬音の数々はなんなんだ。ジョジョのメメタァが可愛く思えるよ。4巻214〜215ページ上段見開き、両ナイン整列時の「ズボボーン」。222〜223ページ見開き下段、球四郎投球時の「ズボゴーン」。何の音なんだ。いや、大した意味がないのは判ってるんだよ。もう筆字でバーン書かれたら、ああズボボーンね、ズボゴーンね、って思うしかないし。けど、今まで生きてきてズボボーンもズボゴーンも見聞きした経験ゼロなのよね……。
大槻ケンヂが〈UNDERGROUND SEARCHLIE〉名義でリリースした「GURU」という曲の歌詞にこんな一節がある。〈春の夜の人のいない伽藍の底に、シンメトリに双子の少女がいて、遊びとはいえない殺し合いのような、キャッチボールをしている。ぶつけ合っては血の色の泣き笑いの双子の野球だ〉まるで天城雄大と佐藤さとるのようじゃないか。
バロン森の「アストロ超人、あいつらみごとなバカだぜ!なんのうたがいもなく野球に命をかけている。この味けねえ時代にいてもいいじゃねぇか、そんなバカがよ!」は名言中の名言。また5巻335ページは上段の3コマだけで怒濤の擬音ラッシュ。「おめえのファイナル魔球にゃ一本足でじゅうぶんだってえことだ!」と即席の一本足で左打席に立つ球七〈ギュラウッ〉。対する投手球四郎、「イキがりだけじゃ勝てへんでえ〜っ!」と指でボールを弾いて回転させる〈ピッキュルー〉。からの「このくされガキが〜〜っ!!」と執念の一投〈ガワァム〉。
下記作家及び哲学者並びに漫画家の影響大
笠井潔(矢吹駆シリーズ)
麻耶雄嵩(そろそろ長編が読みたいところ)
山口雅也(生ける屍の死&キッドピストルズシリーズ)
殊能将之(合掌……)
ジェイムズ・ジョイス
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
(要するに柳瀬尚紀ね)
プラトンの対話篇(中~後期)
スピノザ諸作
ライプニッツ(著作集欲しい……)
ニーチェ(中~後期)
エラスムスのあれ
吉田戦車
荒木飛呂彦
林田球
水木しげる(合掌……)
佐藤史生(合掌……)
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